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【世界史】中国史

中華人民共和国 首都:北京


歴代国家主席一覧
(国家主席制は70年代に廃止されたが83年に復活)


①毛沢東(1949〜59)

1949年 中華人民共和国成立(首相:周恩来)

1950年 中ソ友好同盟相互援助条約を締結(ソ:スターリン)
     土地改革法制定

土地改革法
地主の土地を再配分、自作農の生産意欲向上を図る

1953年からの第1次五カ年計画ではソ連の支援で工業化の基礎、農業の集団化開始

1954年の周恩来・ネルー会談で平和五原則を発表1955年 アジア=アフリカ会議に参加
1956年、ソ連のスターリン批判・平和共存政策が契機となり中ソ論争が開始

1958年の第2次五カ年計画では「大躍進」を掲げ、人民公社を全国に普及させたが、失敗に終わった。

1959年 チベットの反中国暴動
→ダライ=ラマ14世がインドへ亡命

②劉少奇(1959〜68)

1959年 中ソ技術協定破棄

1963年に部分的核実験禁止条約の調印拒否
→1964年に初の原爆実験に成功

1969年 中ソ国境紛争
ウスリー川の珍宝島(ダマンスキー島)で軍事衝突。

1971年 国連の代表権獲得。

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プロレタリア文化大革命(1966〜76)
文化・思想の改革を利用した毛沢東の奪権闘争

紅衛兵が劉少奇や鄧小平をはじめとする実権派を批判し、破壊活動が拡大した。これにより多くの党幹部が失脚した。

林彪や四人組(江青・王洪文・張春橋・姚文元)が台頭。

林彪事件後、江青らによって林彪と孔子思想を批判する批林批孔運動が展開された。

林彪事件
林彪のクーデタに失敗して、飛行機でソ連に逃亡する途上で墜落死した事件



周恩来の死を契機に第1次天安門事件が発生。
毛沢東の死後、華国鋒が四人組を逮捕
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華国鋒体制、鄧小平復活

国防・工業・農業・科学技術の「四つの現代化」を掲げる

改革・開放政策を推進。
(人民公社の解体、農産物価格の自由化など)

1979年 経済特区の設置
(深圳・珠海・汕頭・厦門、88年に海南省)

華国鋒が辞任、胡耀邦体制確立

③李先念(1983〜88)


1987年に胡耀邦が失脚し、趙紫陽が共産党総書記に就任。

④楊尚昆(1988〜93)

1989年、ゴルバチョフが訪中し、中ソ関係正常化

胡耀邦の死を契機に1989年6月4日、天安門広場で民主化を要求した学生が人民解放軍により鎮圧され多数の死者と逮捕者が出た。(第2次天安門事件
→趙紫陽が失脚し、江沢民が共産党総書記に就任。

1992年 鄧小平の南巡講話

南巡講話
鄧小平が1992年1月から2月にかけて武漢、深圳、珠海、上海などを視察し、重要な声明を発表した一連の行動。

⑤江沢民(1993〜2003)

1997年 イギリスより香港返還(英:ブレア)
1999年 ポルトガルよりマカオ返還(葡:サンパイオ)

⑥胡錦濤(2003〜13)

2008年 北京オリンピック開催

2010年 劉暁波が中国初のノーベル賞受賞

劉暁波
2008年、民主的立憲政治を求める零八憲章を起草したが、中国政府に国家政権転覆扇動罪によって拘束された。2010年ノーベル賞平和賞を受賞した。

⑦習近平(2013〜)

2015年、中国の提唱で新たな国際金融機関であるアジア・インフラ投資銀行(AIIB)が発足した。
中国はかつてのシルク=ロードをイメージし、ユーラシアをまたにかけて新たな経済圏をつくる「一帯一路」構想を掲げ、中国主導の世界経済体制の確立をめざしている。


<参考>
・「最新世界史図説タペストリー」帝国書院
・「チャート式新世界」数研出版
・「世界史用語集」山川出版社

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