藤﨑ちえこ(心理学者)ふじさきちえこ

☆ホ~ッ!となる心のお話をお届けします☆ 心理学者、医学博士。作家、臨床家。米国政府協…

藤﨑ちえこ(心理学者)ふじさきちえこ

☆ホ~ッ!となる心のお話をお届けします☆ 心理学者、医学博士。作家、臨床家。米国政府協力機関モンロー研究所の日本人初のファシリテーターとして特殊音響心理技術ヘミシンクを日本に紹介。その後、大学教授として特殊瞑想法・心理療法の応用マインドフルネス「愛恩法Ⓡ」等を実践・研究。

最近の記事

人は何故、自分と違う人を排除したくなるか―自分と違うタイプとも仲良くなれる方法―

私たちは子どもの頃から、スポーツでも他の分野にしても、グループを作って競い合うということをすることで、仲間意識を高め合うとともに、その競争のゲームを楽しむことで学ぶことにつなげてきました。しかし、何故チームを作ることが楽しむことにつながるのか、改めて考えたことがありますか。おそらく多くの人は、幼いころから、そのようなものだ、と自然に受け入れていたことと思います。 ある研究によると、人は自分と異なる人々を敵視し排除することで、脳の報酬回路が活性化しドーパミンという快ホルモンが

    • 自分を知ることが幸福への第一歩

      しばしば、「これさえなければ、もっと幸せだったのに」とか、「全ての嫌な事から解放されてもっと幸せになりたい」という言葉を耳にします。 確かに、苦しい時にはそのように思ってしまうこともありますよね。 しかし、その言葉を聞きながら、ある種の違和感も感じます。 また、そう語る本人も、どこかでその不合理さを感じている、と思うこともあります。 人は生きている限り、何らかの困難に遭遇するものだからです。 ですから人は、「1つの困難が無くなっても、また次の困難が現れる」ということをどこか

      • 人生の困難を乗り越える秘訣

         人生に困難は付き物ですよね。今回は、生きやすくなる人生や困難についての捉え方の秘訣についてお話していきたいと思います。  どんなに順風満帆に見える人においても、時に辛い壁に突き当たるものです。つまり、人生には辛いことはつきものです。あなたはそのような時、「私の何が悪かったのか?」と考えがちですか?それとも、「これは運命だ、一つの大きな勉強をしたのだ」と思い、辛い中でも何とか次に進もうとしますか?  今回は、催眠療法を通して得られた輪廻転生についての情報を基に、死生観と幸

        • 輪廻転生は幸福度を上げるー心理学研究より

          あなたは、どちらのタイプですか。 「死後の世界や輪廻転生を、信じる/信じない?」 とはいいましても、本文では別にオカルトめいた話をするわけではなく、あくまで心理学的研究に基づく話をします。 古代から人間にとって、死後の世界の有無は、永遠の課題であると考えられます。あるアメリカの調査によると、近年、死後の世界があると信じている人は増えているそうです(Greeley & Hout, 1999)。その研究によると、プロテスタントの人はあまり変わらないものの、カソリック、ユダヤ

        人は何故、自分と違う人を排除したくなるか―自分と違うタイプとも仲良くなれる方法―

          「案ずるより生むが易し」されど「不安がぬぐえない」のは脳に操られているから!?

          #私の仕事 #心理 #不安 #脳 #恐怖 #ドーパミン #相談 あなたはよく友人や部下や家族などの愚痴を聞くことがありますか?そんな時、どのように応えてあげたらよいか何と対応したらよいかと迷うこともありますよね。今回は、そのような悩める人に対応する際、念頭に置いておくと役に立つかもしれない脳科学に基づく話をお伝えしたいと思います。 よく、「怖くて前向きになれません」という人がいます。そして、怖いと思う根拠や材料をいろいろとお話されます。しかし実は、怖いと思う気持ちは何も行

          「案ずるより生むが易し」されど「不安がぬぐえない」のは脳に操られているから!?

          科学で証明された人の心を癒す自然の力~癒しの里山の写真と共に~

          #みんなでつくる秋アルバム 自然と触れ合うと、無意識なりにもほっとする、癒されると感じる人は多いかと思います。私も自然の中で歩くのが大好きで、毎日近くの里山を歩いています。どんなに忙しく疲れた日でも、緑の匂いを嗅ぐだけで、気持ちがすーっと癒されていくのを感じます。それも何故か同じ自然でも、海というよりは緑が多い方が癒されるという気持ちが何となくしていました。しかしそれは、実際科学的にも証明されていたようです。 イアン・アルコックらは、2014年の論文で、緑の少ない都市に移

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          自己肯定感を育るニューメソッド

          今回は、私の研究分野の一つである自己肯定感についてお話していきたいと思います。 最近、「自己肯定感(自尊心)を高めよう」という言葉をよく耳にします。特に教育現場では、近年子どもたちの自己肯定感をいかに伸ばすかということに力が入れられてきました。ちなみに、自己肯定感も自尊心も、どちらも英語ではself-esteemと訳され、語源は同じです。 しかしながら、一方で「私は自己肯定感が高いと思います。だから、誰かに自分のことを否定されると、つい腹が立ってかっとなってしまいます」と

          自己肯定感を育るニューメソッド

          脳科学的にみた思春期の意味

          よく大学での学生アンケートに「テレビで見たメンタリスト(相手の目線や口調から、嘘や真意を見抜く読心術のようなもの)にあこがれて心理学を勉強したいと思いました」と書かれているものを目にしました。しかし、実際は、大学でそのようなものを教えているところはほとんどありません。一方で、特に若い人たちにとって、それほどインパクトのあるものだったのだと改めて感じたものです。 そもそも、どうしてそういった読心術のようなものが、ほとんどの大学で教えられていないのでしょうか。それは、即時的かつ

          生物と人間社会の共通点を知るともっと楽に生きられる

           今の自分の人間関係や生き方、仕事の仕方に疑問を感じたり、自信を失ったりしていませんか。もしそうだとしたら、菌や他の生物の法則を知ると、少し気が楽になれるかもしれません。  最近では、菌活という言葉が流行る程、菌類をお腹に取り入れることを重視している人が増えています。確かに、ヨーグルトや納豆を食べると便通が良くなることも多く、お肌の調子も整ってくる感じがします。  しかし、単にお腹に菌を入れればよいというものではなく、実はその菌のバランスこそが大切なのだ、と最近はいわれるよ

          生物と人間社会の共通点を知るともっと楽に生きられる

          オリンピックと日本

          オリンピック、いよいよ開幕しましたね。 紆余曲折、様々なハプニングがありましたが、ここまで頑張って準備をされてこられた選手や関係者の方々にとってはほっとした開幕となったのではないでしょうか。 例え、その間にコロナや災害が重なり苦難があるとしても、またそれによりその後国民の金銭的負担が増えるとしても、禍福は糾える縄の如し、人生万事塞翁が馬。苦労があった分、きっと良い方向に向かうのではないかと思います。 この国は、これまでもそのような大波をいくつも乗り越えてきた国です。

          在宅ワークで思うこと

           コロナ禍で在宅ワークを始めてから、いろいろな生活の変化がみられた人が多いと聞きます。 例えば・・・ ・デスクワーク用ではない椅子・机(の代わり?)で仕事をしているので、腰が痛い。 ・仕事のメールが多く届くようになり、かえって仕事量が増えた。 ・仕事の止め時がわからず、ついついのめりこんで仕事をしてしまい、気づいたら夜になっていて・・・疲れる。 ・起きる時間が遅くなり、生活のリズムが崩れた。 ・仕事以外の家事・子育て・雑用に追われ、仕事に集中できない。 ・運動量