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あてずっぽソーシャルな読書会

社会・つながり・コミュニティときいて、思い浮かんだ本をもってきて

そんな事前アナウンスだけをして「社会といえばあの本かな?」とあてずっぽうで社会と本とひとがリンクしていく。

そんなあてずっぽソーシャルな読書会を、大垣書店 イオンモール京都桂川店のすてきなカフェをお借りして開催しました。(大垣書店さんありがとうございました!!!)


会社で読書会やってます

まずは簡単に自己紹介。サステナビリティ、人事、新規事業に取り組むメンバーが集まりました。

「さいきん。部署で読書会はじめたんですよ」

1冊の本を手分けして読んで、その場でまとめて発表するアクティブ・ブック・ダイアローグの読書会で読んだ本は『生物多様性を問いなおす』。

サステナビリティの部署はすすんでるなぁと話しを聞いていると、みんな社会やコミュニティへのアンテナが立ってるひとばかり。YouTubeで海外のひとたちの生活の様子を紹介する動画をみているひと。ふだんと違う人たちに会えるコミュニティを探しているひと。『銭湯から広げるまちづくり』で、ひととひとのつなげかたを学んでいるひと。

まずは目次だけ読みましょう

てっきりみんなソーシャルイノベーションに興味ないとおもってた(企画段階のnoteはこちら)けど、そうでもないかも?と思いつつ、ワークを開始。

「気になる本を選んで、まずは目次だけ読みましょう。目次に書いてあるなかで気になるキーワードをいくつか紙にかいてみてください」

SSIRの目次をみながらメモメモ

英治出版からプレゼントしてもらった『スタンフォード・ソーシャルイノベーション・レビュー(SSIR)』をひらいて、CONTENTSに書いてある記事のタイトルに目を通していきます。

コミュニティーオーガナイジング、創造的過疎、移民国家ニッポン
寄付金のダークサイド、子育て支援がみんなの未来
遠い問題・近い問題、環境正義
善意を空回りさせず成果を生む方法

他のひとが選んだキーワードをみていると「創造的過疎ってなんだろうね」「善意を空回りさせない、ってきになる」と、すこしずつSSIRへの関心が高まってきました。

石炭にもある。いいところ

「では1つだけ記事を選んで読んでみましょう。読みにくかったり思っていたのとちがったら、別の記事を選んでもだいじょうぶです」

もくもくと読む姿をみるのはなんだかうれしい

自分が選んだのは『技術を担う人は「善悪の曖昧さ」にどう向き合い続けるか』。宇宙ゴミ問題に取り組むスタートアップの創業者が語る、技術の平和的な利用と軍事的な利用のデュアルユースのお話し。

エネルギー問題もベネフィットとリスクの間でいつも揺れ動いている。石炭はCO2を排出するから環境に悪いと言われたが、現在の見方は異なる。世界中にまんべんなく存在する石炭こそ、サプライチェーンリスクが少ないのだと

スタンフォードソーシャルイノベーションレビュー 科学技術とインクルージョン

石炭にもいいところがあるなんて思わなかった。大きくみえる悪の側面が善をみえなくしたり、その逆もあるのだろう。

ぜんぜん読めませんでした

20分ほど読んだあと、読んだ内容や感想の共有をはじめます。

「最初に選んだ記事は書いてあることが専門的でとにかく長くて、ぜんぜん読めませんでした。でも他に気になったほうの記事を読んだら、女性のリーダーシップや社会環境活動に参加する社員の評価について書かれてて。あっじぶんのことが書いてあると思って。そっちはすぐに読めました」

「みんなのために良かれとおもって善意でものをつくったりすると、空回りするという話し。新規事業ともつながる話で、思ったのと違ったけど読んでよかったです」

「『わたしを犠牲にせず、社会を変えよう』を読みました。働きすぎることを美徳とする風習はまだ日本でも続いている。スイッチを切ることができるようになりたいなぁと思いました」

「認知症のひとたちにとって暮らしやすいまちづくりの話でした。ヨーロッパのスローショッピングという取り組みが印象的で。そんなことができるのかと驚きました」

この本のデザインいいね

各国の出生率と男性の育児参加率のグラフをみて「スウェーデンいきたいね」と話をしたり「記事をよんでから本のタイトルをみると意味合いが伝わるようになった」「そういえばこの本デザインいい」という意見がでたり。

「まだ読み足りないというひとは、持ってかえってだいじょうぶですよ」

とアナウンスがあると、みなさん読んでいた本を選んで「部署のみんなにもみてもらいます」といって持ってかえってくれました。

京都のメーカー2社で有志をあつめてひらいた今回の読書会。いろんな部署にちらばっていったSSIR。また何ヶ月かしてからもう一度開催したら、どんなあてずっぽソーシャルな会になるんだろう。

応援キャンペーンを開催してくださった英治出版さん、すばらしい機会をありがとうございました!

読書会を企画してくれたワークショップデザイナーにも感謝!!!

読んでくださった方も、ありがとうございます。よかったら社会とつながる読書会やってみてください。