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人生かけた「ギャンブル」

こんにちは。
なんか気の抜けた状態で書いたESが通過して今度とうとう面接を受けることになりました、どうも、アメリです。
あっ。そういえば先日ちょこっと名前を変えました。なんかnoteを始めた時から「自分の名前長いなあ〜なんか良いのないかな」と考えた末、"Doe"(ドゥ)という「架空の苗字」をくっつけることになりました。というわけで、改めましてこんにちは。Amélie-Doeです。(通常は女性なら "Jane" という名前の後につくものです。ご興味があればぜひググってみてください。別にホラーな話がしたいわけではありませんよっ!!)


そうそうそう。それで。
数日後に控えた「面接」って何聞かれんだろ…と考えてた時に、そういえばちょっと昔の記事で書いたけれど「どうしてその大学に通うことになったんですか?どうしてその学部・学科なんですか?」って聞かれたし、別の企業受けた友達も同じようなの聞かれたって言ってたなあ、案外定番なんかな?と思い、ちょっと振り返ってみた次第です。
ちなみにこれが前の記事。トラウマしかないww 助けてwwww


どうして外国語を専攻しているの?と聞かれれば
経済の動向にも法学にも何にも興味がなかった中で唯一「ハマれる」と確信した、かつ、主要5教科10科目の中で成績を安定して取れたのは唯一、英語しかなかった。という悲しい現実が原因です。笑。もうね、それに尽きる。ちなみにうちの両親は、私が普通科大学全部落ちたら音大に行かせようとしていたっぽいです。
今じゃあ元気に言語オタクやってますけども。


さて、タイトルの「ギャンブル」についてお話しします。
私が大学受験をしたのは、ちょうど文部省サマが「大学定員のなん倍の人数を合格だか入学だかさせたら私立助成金あげませんよ」って言った次の年でした。その影響で定員にあぶれてしまった前年度受験者の浪人生たちが私たちの受験の年にドッと押し寄せてきたって年です。
その年の受験が大変厳しいものになることは皆想像できていました。そして私の周りの友人たちは軒並み、2月からの受験スケジュールをパンパンに詰めていましたね。全部で15個も大学受ける、みたいな。
いやそもそも15個も受けられる大学があるのがすごいというのが正直な感想なんだけど。


そんな中の私は、というと5大学だけ受けました。そんなに器用じゃないから「3日連続受験」とかやったら死ぬって思ったので。おかげさまでスケジュールはスッカスカ。
結果は記念受験大学2つは余裕で落ち、元々の志望校だった大学は決まってたので、じゃあこれで入学金を…。という流れになりました。つまり想像の100倍すんなりといったわけです。ですが1校だけ「受かると思ってたら落ちちゃった」大学がありました。ウゥーここだけ!ここだけすっごい悔しい!と担任の目の前で唸っていましたところ、後期試験あるじゃん、受けてくれば?と言われて。

はい、後期試験。私立大学の後期試験。国公立不合格になった人とか滑り止めが滑って滑落起こした人、つまり「結構頭のいい人たち」が10人の枠を求めて押し寄せる、アレ。
まあ受けるだけ受けてみるか。と言いつつ、「採点する教授方のお目汚しになりたくないから、見せても失礼にならない程度の解答を提出して落ちたい(既に落ちる前提w」と英語の先生に3週間の特訓をお願いしました。(試験科目は英語1科目だけだったので。)


2時間まるまる使って英作文をやたらと書かされる試験を受けて、帰りにその足で高校へ行き、英語を特訓してくださった先生に問題用紙をお見せして。
「ここはこう書きました、ここはああ書きました。
ねえ先生。私、この大学がどんなレベルを求めてるか分からないから、案外落ちたかもしれません。でも私、あの2時間でできるベストを尽くしました。だからまあ、落ちても後悔しないと思います。落ちたらそれはちょっと…申し訳ないけれど…」
と話したところ
「あ、そう?じゃあ受かってるよ多分ね」
と言われました。
ちなみに、先生なんか言っとるわ。としか思っていませんでした。


ところが、1週間後くらいになんとまさかの合格をもらって。
いやあ待って…別の大学に入学金払っちゃったし…えっこれ何?私やらかした?
と思いながら悶々しておりましたところ、今度はいたくお世話になったオーストラリア人の先生に出くわしました。

"Hi Amélie! 元気?進学先は決まったかい"
"ハロー。いやそれが、さっきA大学から合格もらっちゃったんです。B大学行くつもりでいたのに。入学金も払っちゃったのに。だから、その、迷ってて。どっち行くか"
"はあーなるほどね。僕は昔、そのA大学で英語を教えていたことがあるよ。10年くらい前だけど。とても良い場所にキャンパスあるよねえ。学生たちも真面目でさ。僕はあの大学が大好きだよ。きっと君も気に入る。B大は…あんまり知らないな"
"......なんって世間は狭いんでしょうね。ああー…困った…"

"それなら、OK, Amélie. じゃんけんしよう
僕が勝ったら君はA大学に進学するんだ。もし君が勝ったらB大学に行くといい"
"待ってウソでしょ"
"いやいや、ほら早く Rock-Paper-Scissors, 1,2,3!"

自分がなんの手を出したかなんて忘れましたけれど、とにかく私は負けました。
いや、えっ、あっど、どうも?あ、ありがとうございます…???と現状を受け入れきれていない私にそのオーストラリア人先生は
“Ok, Ok, 担任の先生に伝えてきなよ、A大行くって。あっ親御さんが先かな?いってらっしゃい”
とニッコリ手を振っていました。

「親御さん」が中々見つからなかったので、先に見つけた、かの英語の先生に事の経緯を話して
「...というわけで先生が対策してくださったA大に行きます。ありがとうございました!」
と言い。おー良かった良かった!とお祝いの言葉を頂いた後で
「先生。人生の局面において『ガチのギャンブル』やる人って私、初めて見ました。じゃんけんですよ、じゃんけん...」
とこぼしましたところ
「『人生の局面において』良いことを学んだんじゃない?だって多分、君はA大学でもB大学でも、どっちでも悔いは無かったでしょ?それでいて迷ってるならギャンブルする方が早いしスッキリするんだよ、ね?これも素敵な思い出になるよ」
って、親指立てられました。


そんなこんなでとても充実した4年間を過ごしているわけですが。そしてかなり印象深い素敵な思い出にもなったのですが。うん、先生ありがとう。
ただ、面接で「なんでその大学に決めたんですか?」と聞かれて
高校の先生とギャンブルをしたら弊大学に決まっちゃってw」
とは言えませんね?どうしましょうね?

せっかく記事を書いたのに、未だに答えが出ていません。笑

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