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未来へと続く14

先週までアーカイブサンプルセールを開催していました。
久しぶりの洋服出品ということもあり、心待ちにしてくれたお客様で、
あれよあれよと売れ行き、嬉しいかぎりです。
ご存知の方もいれば、初めての方、ありがたいお言葉も頂き、心温まるセール期間となりました。

心よりお礼を申し上げます。

発送も終了し、お手元に届いたお客様がお喜び頂ければ幸いです。
またの機会にでも、どのようにスタイルを楽しんでいるか教えて頂ければ、嬉しく思います。

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私といえば、降って沸いたように新作のデザインが浮かび、急いでメモに描き留めたり、そのまま勢いあまって生地屋さんに連絡したり。
突如とアクションを起こした自分にびっくりしています。
過去作を手放したことで、新しいものを受け入れる余白が出来たのでしょうか。
それとも新しい自分になるために、古い考えを捨てたくなったのでしょうか。
どちらが先かは分かりませんが、本当にあるのですね、そんなことが。

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ですがこれではっきりとわかりました。
洋服を作ることが自分軸であること。
今まで学習をしてきたことは、新しく生まれ変わるブランドに必要だったこと。
全部自分の糧となり、無駄なことは一つもないこと。

常に自分の胸に手をあて、問うてきました。
正直もう洋服を作りたいという気持ちは沸き起こらないかもと思い、焦る時もありました。
ブランドを再興させる事は、どれほどのエネルギーが要ることか、
経験しているからこそ、後ろ向きになり守りに入る自分がいました。
もうこのままでもいいか、と...
ですが時間は掛かりましたが、20年前にブランドを立ち上げた時と同じ気持ちが湧き上がり、ムズムズとしている自分がいるのです。

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コロナ禍で、物価の上昇やコスト高、以前のような物づくりは出来ないでしょう。
ウィズコロナという言葉は好きではありませんが、
今後戻ることのない世界をしなやかに、そして新しい普遍的な価値をもたらす服、その上で過去からの知識や知恵を利用し楽しみながらの追求。


まずは、ブランドの見直しも必要かもしれません。
ターゲット層、コンセプト、プライス面や販路まで。
ITOCIと共に歩めるブランドを。
そして《よりよい未来を考えながら、スローなペースで1年でも2年でも提供してゆける。自分の経験や感情から生じるトランジションデザインで、人間らしい暮らしに溶け込むファッションを目指してゆきたい。》

今はそこまでこられた自分にワクワク、ドキドキしながら、未来を信じ一歩を踏み出そう。

トランジションデザインとは、2012年にデザイン研究を行う米国・カーネギーメロン大学(CMU)のテリーアーウィン教授を中心としたグループが提唱した「地球規模の巨大な問題に対して社会規模の価値観の移行をデザインする新たなデザインの実践・研究」である。このデザイン理論では、私たちが生きている現在は「過渡期=transition」であり、持続可能な社会への移行の必要があるという考え方が前提にあり、具体的には知識やアイデア、スキル、文化などを共有や交換できるグローバルコミュニティを構築することが目的である。持続可能な未来に向かうための新しいデザイン研究と実践の分野で、デザインを主導とした社会移行を提案する考え方のこと。


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