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横一線で手を繋いで10

「ITOCI」というブランドは、これからの社会においてどういった役割が出来るかを考えなから、モノづくりをしています。
今月はMAISONについて。
私たちのミッションを詳しく綴っています。

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「ITOCI」は一枚一枚丁寧にしつらえ、顔が見えるものづくりをしています。そして縫製を担う三人の仲間がいます。
私同様、第二、第三の人生のステージに向かった彼女たち。

そんな彼女たちをご紹介。

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道子8


Mrs.Michiko
小学生の男の子を持つお母さん、彼女とは専門学生時代からの付き合いです。
OEMのデザイナーを経験し、幅広い知識でITOCIのアイテムたちを支えてくれます。
OEMって知っていますか?
「Original Equipment Manufacturing」の略です...それだけ聞いても、はぁ?って感じですが。Original =独創的な Equipment=備品、設備 Manufacturing=製造   要するに他社ブランドの製品を製造する会社のことです。
時にはデザイン提案することもあります。
大手企業の無理難題な要望から、何を欲しているかを察し、売れるデザイン、利益を考え、生産します。時代の流れを読み、造りにも精通し、製造工場さんとの対応など、あらゆる場面で能力が無いといけません。プロの集団です。そして彼らがいることで、自社製造をしない大手のブランドは成り立ちます。
そこで何年も経験した彼女には私も絶大な信頼を寄せています。
そして今だからこそ、〖温もりのある仕事をしたい〗と彼女は数年前に独立をしました。


沼5

 Mrs.Kaoru
元ニットデザイナーの彼女。
今ではフラダンスに通う子供達の衣装を一手に担い、何十着もの衣装を手掛けています。
彼女の子供達は幼い時から、私も一緒に成長を見てきました。
上の子はもう中学生。子供の成長速度には本当にハッとさせられます。
女の子のおませでおしゃれが大好きな姿は微笑ましい。
あっという間にセパの服も着られるようになるのでしょうね。

ちなみに、何故大人になると時間が早く感じるのでしょうか。
年々歳を取るとともに1年が早い。
毎日が早い。1日の時間が足りません。

19世紀のフランス学者ポール・ジャネーが提唱した仮設〈ジャネーの法則〉があります。

「感じられる時間の長さは、年齢と反比例的な関係にある」
例えば、50歳の人間にとって一年の長さは人生の50分の1ほどですが、5歳の人間にとっては5分の1に相当します。つまり、50歳の人にとっての10年間は、5歳の人にとっての一年間にあたり、5歳の人にとっての一日は、50歳の人にとっての10日にあたることとなる、という心理的学的に説明したものです。

他には、

子どもの頃は初めて体験することばかりで、毎日が新鮮で新しい出会いや発見があります。しかし、大人になるにしたがい、新しい経験をする機会が失われます。大人になると時間があっという間に過ぎ去ってしまったと感じるのは、日々の生活に新鮮味がなくなるからという考え方もあるようです。

要するに、心理的に感じるだけですね。もちろん、流れる時間は今も昔も同じですから。 
ということは、この2年間色々と学びをしてきた私は、忙しく過ごした日々より、少しはゆっくりと時間を感じた事になります。
んん?どうだろう。
今年も残り一ヶ月ほどですが、相変わらず早かったなぁ...

余談ですが、そう言われるという説の豆知識でした。

真代1

Mrs.Marchan
CMをメインにマルチに活躍する現役のスタイリストさんです。
リースで足りないものは彼女自身が作り、撮影に必要な空間を作り出します。
セパの2019AWカタログの《YOSEMITE》のシーンも彼女に手伝ってもらいました。
そしてそんなクリエイトさを活かした手仕事<micron>というブランドも手掛けています。
実は彼女のmicronとのコラボレーションを考案中。実現しましたら、ご紹介しますね。乞うご期待!


三人とも文化服装学院の同窓生です。
同じ方向を向き、好きなファッション、好きな音楽で共に過ごしたキラキラした時期。
そんな日々が私のベースになっています。
学院の勉強は出来る方とはとても言い難かったですが、そこで得た友人たちは、私の宝です。
ブランドを立ち上げたばかりの頃は、卸先も少なく生産するのもやっとでした。もちろん順風満帆とはいえず、何年も苦しい時期が続きました。そんな状況を友人たちが展示会でオーダーをしてくれ、支えてくれました。お仕事を頂いた友達もいます。
ここまで継続が出来ることも、色々な人達に支えられ、助けてもらえてきたからこそです。

ITOCIのアイテムには彼女たちのサインがあります。見る機会があれば、是非見つけてください。

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私は過ごしてきた時代時代で、知り合った友人たちがいます。
小、中、高、専門、初めての職場、転職先、そして30歳以降に出来た友達。
私の中で友達とは、横一線で手を繋いで並び歩んでいる感覚です。

「あぁ〜私って人が好きだな」

私は人との距離感、バランス感を常に大事にしてきました。
だからこそ、どの時代の友人とも未だに繋がり、何か思い経てば、気軽にメールをする。「元気?何してるの?」と。

そしてそれは、仕事にも通じると思っています。
生地屋、工場、卸先のお店、係る全ての人達との距離感を大事にしてきたからこそ、20年近く繋がって頂けているのではないでしょうか。
どこかが強くても弱くてもいけません。

これは私の造る服にもいえ、大事なのは全体のバランスと調和。
そして世の中のモノゴトの関係性もバランスではないでしょうか。

まずは近くに居る人たちと共に。
みんながハッピーでWIN WINに。


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