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戦争に善悪はあるのか?

今から語るこの問題について、結論を出すの非常に難しいと思います。
この記事を書くにあたって、実は1か月近く悩みました。
※11月の投稿が無かったのはそのためです。

まず、戦争の当事者にとって、感情から言えば、自分たちが正義で相手が悪だ、そう言いたくなるのは当然だと思います。
僕自身も実際に巻き込まれれば、そう言うに違いありません。

但し、客観的にみればどうでしょう?
実際に今、中東で起きている事も様々な見方ができると思いますが、メディアからの"ある程度調整された情報"によって、当事者でない僕らですら、冷静に見れなくなっている部分はあると思います。

ここでは感情論は一旦抜きにして、客観的事実だけを追いながらお話ししたいと思います。

◆今起きている事

物凄くざっくりした言い方をすると、
まず、10月の頭にハマスがイスラエルを攻撃しました。
これは間違いなくテロであり、多くの一般市民が犠牲になっている以上、
悪と言えます。
ですが、その後、イスラエルはガザ地区を無差別爆撃しました。
これも、同じように多くの一般市民が犠牲になっているので悪と言えます。

どちらにも言い分があるでしょうが、背後関係などは一旦置いておいて、大雑把に言えば、やっていること自体はどちらも悪だと思います。
少なくとも遠く離れた日本人の立場から見たらそのように思うはずです。

※これまでの中東問題の流れにについては以下をご覧ください。

◆戦争が世の中を善と悪に分ける

ところが実際には、日本国内ですらイスラエル側が正義、という一方的な報道一色になっていないでしょうか?
もっと言うと正義のイスラエル人が悪のパレスチナ人と戦っている、というように見えかねない報道のされ方をしている場合もあります。
(誤解のないように何度も言いますが、パレスチナ人=ハマス、ではありません)

誤解してはいけないのは、必ず善悪があるから戦争が起きるのではなく、
戦争が世の中を善と悪に分けてしまう事もある、という事です。

戦争を起こしている以上、仕掛けた方は当然悪、だとしても、先ほど様々な見方があると言った通りに、仕掛けた方だけが一方的に悪、とは必ずしも言えません。
そのように追い込んだ側にも問題がある、あるいは相手が戦争を仕掛けるように巧みにけしかけている場合も、過去の歴史を見れば少なからずあるからです。

戦争に参加、もしくは加担すれば、そこに善は存在しないのです。

◆戦争は悪

戦争はどんな理由があったとしても、間違いなく悪です。
だからこそ、先の大戦後に我々は戦争をしない努力を続けてきたのではないでしょうか?

残念ながら、今まさに世の中は新たな大戦へと突き進みつつあります。
恐らくその流れを止めるのは難しいでしょう。

イスラエルは少なくともガザ地区北部をほぼ手中に収め、もしかしたら南部をも占領するかもしれません。
今朝の報道を見ると、既にガザ地区南部の中心部までイスラエル軍が到達しているようです。

この状況に、パレスチナの人々が納得するとは到底思えません。

今後エジプトなどが逃れてきた難民を受け入れるでしょうが、その後各地に散らばった難民たちや、恐らく壊滅するであろうガザ地区にいるハマスの残党たちや他国にいる幹部たち、その他イスラエルに敵対する国、組織が合流した場合、さらなる火種となる可能性があります。

◆新たな火種~世界へ広がる戦火

イスラエルとハマスとの戦いは、短期で終わろうが、長い戦いになろうが、待っているのはさらなる戦火の拡大なのかもしれません。

イスラエル軍が一方的に力でねじ伏せ、比較的短期での勝利を収めたとして、それによって平和が訪れたように見えたとしても、一時的なものにしかなりません。

とはいえ、この戦争が長期化する事によって、他の地域でも争いが起きて、もっと大きな戦争に発展する可能性もあります。
「世界の警察」を自ら降りたアメリカには、中東問題すら解決できない(あるいはするつもりがない、もしくは余計にややこしくしている感もありますが)でしょうし、少なくともロシアと中東の2方面に注力するだけでも大変なのに、例えば中国が台湾に攻め込んだりでもしたら、そこまでかまっている暇がありません。

だからこそ、先月16日には米中首脳会談が行われたわけですが、中国がそう簡単に手を引くことはないでしょうし、チャンスがあれば必ず攻め込むに違いないでしょう。

その場合、ターゲットになるのは台湾だけではありません。

◆戦争が起きた際の備えを

当然ながら、我々のレベルで直接今の戦争を解決する力はありません。
できる事と言えば、今被害にあっている罪なき人々への支援、そしてさらなる火種が我々のすぐ近くで起きた時の対策です。

戦争に参加する者に善は存在しないと書きましたが、それらに巻き込まれる被害者は存在します。

それは一般民衆です。

前述の通り、戦争は近い将来我々のすぐ近くで必ず起き、僕らも巻き込まれるでしょう。
もちろんそうならないように多くの人がギリギリまで何とかしようとするでしょうが、現実問題として起きる方の可能性が非常に高い以上、備えをする必要はあると思います。

次回以降に、自分たちでできる備えとしてどんなものがあるか、具体的に書いていきたいと思います。


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