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子供会奮闘記①

今年度の子供会会長になり、任期の半分を終えた。

会員数減少に加えた退会希望者の増加から翌年度に役員のなり手がないという窮状。
原因は多岐にわたっていた。
規約も仕組みの見直しもなされずに、旧態依然のまま1年ごとに引き継いできてしまった慣習と業務。

コロナで行事が出来なかったことも、1年乗り切ったら送れるという流れと止めてしまったし、子供会行事がないなら会費がもったいないと退会する理由を与えてしまったのだろう。

自治会との連携不足。仕事の押し付け合い。
根強い慣習に辟易して、若い人は役員をやったら抜けるという流れが出来てしまっていた。

あぁ。。。
こんなにも大きな課題を抱えていることを知らされず、しれっと送られてしまった会長業務。

ふたを開けてみて、ひっくり返りそうになったのは言うまでもない。

私は平日、フルタイム会社員で遠距離通勤のワーキングマザーをしている。

ただでさえ忙しい毎日にプラスして、子供会の役員だなんて。
コロナが落ち着きつつあり、行事復活なるか?と調整をすれば、第7波襲来で中止になり、並行して子供会の解散を視野に入れた調整を進める必要があった。

一体全体、なんで私がこんなことをやらなきゃいけないんだ?

心の中ではぶーぶー文句を言いながら、引き受けてしまった以上、私が出来ることをやろう。これも一つの社会貢献になるはずだから、、、そう言い聞かせて、頑張ることにした。

最初の数か月は辛かった。

初めましてのお母さんたちとの会合は、気を遣い過ぎて終わるとどっと疲れが出る始末。

それもそのはず、
子供会の役員なんて、やりたくてやってる人のほうが少数派。
そもそもの温度感が違うのに集められたメンバーで構成される小さな組織。
一人ひとりの年齢も
生きてきた境遇、価値観、モチベーションに至るまで
何もかも違う大人の女性が集まったコミュニティ。

唯一の共通点は、同じ地域に暮らし、それぞれの子どもたちが同じ小学校に通っているということ、だけなのだ。

どうなることかと思った子供会だったが、
幸いなことにメンバーに恵まれた。

一人ひとり、個性的で魅力的な人ばかり。
意見が合わないときもあったけど、みんな大人だから。

話し合って、意見をすり合わせて
いくつかの山場を無事に乗り越えることが出来たと思っている。

子供会に入らなければ出会えなかった人たち。
役員を引き受けなければ話さなかったであろう人たち。

学校でもなく会社でもなく
たまたま巡り合わせで集まった仲間と一緒に
子供たちのことを考えて
地域のことを考えて
話し合った経験は、想像以上に得ることが大きかった。

仲間に恵まれたから頑張れそうだと思ったとき、
心持ちが変わった。
私がやれることをやろう!と心も前向きに。

いざ、この状況をどうしようか?と考えたとき
まずは他の子供会の活動を参考にしたいと思ってググってみたのだけれど、
子供会の経験談をシェアしてくれている人は案外少ないなと感じた。

身近な人に相談してみても、私の周りはワーママさんが多いので、そもそも子供会は入ってないとか、すでに辞めちゃったという人ばかり。

ほとほと困り果ててしまったのだ。

少子化の今、子供会はとっくに無いよという地域だってたくさんあるのだけれど、情報発信していないだけで、まだ子供会があるよっていう地域もあるはず。

というわけで、
私の試行錯誤がどなたかのお役に立てばいいな

そんな気持ちで
私の体験を記録していく。

つづく

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