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朝、目覚めたら、そこにセレッソライフが。

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「大阪の街の誇り、みんなの人気者!」ぼくの愛するJリーグクラブと、ともに過ごした三〇年。それは何気ない朝の目覚めからはじまった。ジェットコースターと呼ばれるセレッソ大阪をサポート… もっと読む
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#サッカー

第三四節 蹴球堂閉店

「『はじまりがあるものにはすべて、終わりがある』・・・私はなんと言った?」  映画マトリック…

cerebaka
5か月前
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第三〇節 柿谷曜一朗

 どんなサッカークラブにも思い入れのある背番号が存在している。一〇番なんてものはとてもわ…

cerebaka
6か月前
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第五章 第二九節 半径九・一五メートルと悪夢の三年間

 父親が死んだ。  ちょっとした風邪の症状で緊急入院したあと意識がなくなったと母親から連…

cerebaka
6か月前
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第二八節 東日本大震災

二〇一一年二月二六日土曜日五時一〇分。  二〇年経たずしてアジアとの戦いに挑めるとぼくは…

cerebaka
6か月前
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第二七節 おじさん、引退を考える

 ぼくはずっとナラティブ・アプローチで人生を歩いてきた気がする。何章もの言葉たちがつらな…

cerebaka
6か月前
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第二六節 POWER AND THE GLORY今昔物語

 例のクラブスタッフから『ミーティングをしたい』との電話連絡が入ったのは今からちょうど二…

cerebaka
6か月前
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第二五節 年越し蕎麦

『大晦日の昼に美味い蕎麦でも食いに行こう』という文字が手のひらで白く光っている。左手でギュッと握りしめているガラケーの液晶画面。セレッソ大阪の演出を一手に担う、通称”先生”からのメッセージ。たった今届いた一通のメールをぼくはしばらく眺めていた。  よかった。  天皇杯は二回戦で早々に敗退していたからこれで大晦日は時間を持て余さなくて済む(とは言ってもJリーグでもJFLでもないサッカークラブに先制された上に終了間際に勝ち越しを決められるという体たらくな試合。腸が煮えくり返る思い

第二四節 もうひとつの大阪ダービー(後編)

 むかしむかし、あるところに青と黒の姿をした鬼がいました。この鬼。自分は弱いくせに自分よ…

cerebaka
6か月前
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第二三節 もうひとつの大阪ダービー(前編)

 スルガ銀行チャンピオンシップが開催される運びとなった。Jリーグカップ王者と南米のコパ・…

cerebaka
6か月前
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第二二節 ユズリハ

 様々な思いが交錯しながらも、それでも最終的にぼくは東京に住処を変える決意をした。花の都…

cerebaka
7か月前
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第四章 第二一節 ウロボロスの輪

 ヤンマーディーゼルサッカー部からセレッソ大阪と名称が変わり、Jリーグを目指してからはや…

cerebaka
7か月前
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第二〇節 日韓ワールドカップなのに

 まあ、ひとことで表すなら悲願だ。  一八七二年(一八七三年とも言えるらしい)に初めてサ…

cerebaka
7か月前
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第一九節 J2と而立

 惰性とはじつに恐ろしい。二〇〇〇年五月二七日のいわゆる”長居の悲劇”なんてものが、まる…

cerebaka
7か月前
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第一八節 Remember527Restart528

 何を隠そう、ぼくは雨男だ。  大半のビッグマッチを雨のなかで過ごし、雨量が増えれば増えるほど気持ちの不安定さが増長されていく。そして ― これもお約束通りなのだけど ― 負けた。晴れの神の名前など覚えてはいないけど、多分ぼくは相当なくらい嫌われている。  思い出すのは三年前の天皇杯。長崎でのジュビロ磐田戦(なぜ長崎の地でこの二クラブが試合をするのか。ぼくの脳みそは理解に乏しい)。車旅団での遠征のはずなのに着替えを持ってこなかったことを、とてつもない大雨の中での敗戦のあとで気