野性のすすめ
仰々しく歴史に名を馳せる文豪たちは、射精時にも高尚なことに頭を悩ませていたのだろうか。
おそらく、答えは否だろう。
僕らがどんなにご立派な理論をこねくり回したところで、所詮は自己保存の手段に過ぎないはず。
自己のカタルシスに過ぎないはずなんだ。
虚無がどうだとか、
実存主義がどうだとか、
愛がなんだ、
罪がなんだ、
至高の美しさとはなんだとか…(以下省略)
たとえ、どんなに世の高尚な悩みに耽ったとしても、
腹は減るし、頭痛は苦し、性の衝動には逆らえない。
僕らはいち動物に過ぎないということを今一度認識する必要があるのではないか。
きっと僕らの本当の幸せは、野性に帰ることでのみ満たされるのかもしれない。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?