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鍼灸に出会ったきっかけ

現代医学の最先端(当時)の、アトピー入院治療を受けて、退院した半年後。

入院直前のように3日3晩痒くて眠れない、といった事は起きないものの、
相変わらずアトピーによる痒み、炎症、浸出液の止まらない皮膚に悩んでいました。

入院していた病院の医師と、私の主治医が大学の先輩と後輩関係ということもあって、両院で連携をとって処方がされていました。
退院して約半年後の処方内容
シクロスポリンカプセル(内服薬)25㎎ 夕食前 ・・免疫抑制剤
ザイザル錠(内服薬)5㎎ 寝る前のみ ・・抗ヒスタミン剤
アンテベートとヒルドイドソフトの混合薬 ・・ステロイド剤を保湿剤で薄めたもの 1日1回顔以外の全身に塗布
テクスメテン軟膏0.1% ・・ステロイド剤 1日1回顔に塗布

頭皮の炎症とかゆみは退院後からなくなっていました。
腕、背中、肩、お腹、顔は発疹でぼこぼこしていました。

それまで、自宅で出来る自然療法を取り組んでいましたが、その内容は当時のネットや本から得られるわずかな知識の範囲内でした。
動画配信も今ほど盛んではなく、アトピー専用チャンネルも参考になるような具体的な配信も少ない、情報に限りのある時代でした。
専門的な知識もなく取り組んでいたので、結果はほとんど失敗でした。

闇雲に取り組むのはやめようと、通っていた主治医に漢方薬の処方をお願いすると、「当帰芍薬散」を処方されました。
いま思えば、私の体質には合っていて、現在も生理の前後には服用している漢方薬です。でも当時は、内服後に体が熱くなる感覚を覚えて、その灼熱感が怖くなってしまい処方中断をお願いしました。
ステロイド利用で体内に熱をたくさん持っていたうえに、余計に熱を足すことになってしまい、体の表面の乾燥と痒みが増したのでしょう。

この事があって、最初から医師に丸投げするのはやめて、自分で調べて動くようになりました。
結果的に、7年通った皮膚科クリニックから別のクリニックに変え、さらに鍼灸院にも通うようになりました。

鍼灸(東洋医学)の世界との出会いは、偶然でしたが衝撃的なものでした。
仕事で出会った鍼灸師の方に、
「あなたはよく緑茶を飲んでいるみたいだけど、お茶は気を上に昇らすから、顔に症状が出るのよ」と言ってもらったことでした。
その時は春で、私の顔は真っ赤に腫れていました。
症状が出る理由を、そんな風に説明できるなんてすごい、と思った私は、彼女に紹介された鍼灸院に通うことにしたのです。

退院してから2年が経っていました。

つづく



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