見出し画像

咳ぜんそくで3つ病院まわった話

社会人になりアトピー症状が悪化した年の8月、咳が止まらなくなる咳ぜんそくを発症した。

1日中咳が止まらないのを自覚してすぐに、近所の内科を受診した。
ムコダイン(痰を取る薬)・レボフロキサシン(抗生剤)・ノイチーム(痰を取る薬)ブルフェン(解熱鎮痛剤)・メジコンシロップ(咳をおさえる薬)を処方され1週間内服したけど全く効かない。

アトピー治療の為に通っていた、アレルギーに強いA診療所で漢方薬を処方してもらった。その間、アトピーのための内服はストップした。

柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)・麦門冬湯(ばくもんどうとう)・辛夷清肺湯(しんいせいはいとう)・桔梗湯(ききょうとう)を1週間、その後小青竜湯や柴朴湯、半夏厚朴湯などに1週間ずつ変更しながら内服したけど、効かなかった。

9月に入って、耳鼻科を受診した。
その頃には咳が続きすぎて声帯が腫れ上がって、ポリープの直前だった。
口呼吸や噛む回数が少ないことも原因のひとつだと指摘されて、鼻呼吸と噛む回数を増やすことをこころがけた。

葛根湯加川キュウ辛夷、プランカストカプセル、マインベースを飲み始めて5日ほどで咳が止まった。

その後は、この処方をベースに内服を続けて、11月には咳は体温が下がった時だけになった。鼻水はずっと止まらなかったけど、3月にはおさまった。
4月になって咳も痰も全快した。

アトピー性皮膚炎をもつ人は、東洋医学の視点でいうと肺・大腸の経絡が弱いことが多い。
肺・大腸の調子が悪いと、皮膚の毛穴の開閉がうまくいかなくなり、熱気と邪気が肌の内側にこもって炎症やかゆみを起こしやすくなるなど、皮膚と密接にかかわっている。

だから呼吸器疾患もひき起こしやすい。
この咳ぜんそくを患っていた間、アトピーの処方はなかったけど、ちょうど入れ替わるようにアトピー症状はこの年の9月から翌年2月までおさまっていた。

この体質の人にとって、皮膚症状と呼吸器症状は表裏一体で、どちらかが表面化すると片方が後ろにひっこむ(なくなる訳ではない)と、最近出会った漢法治療院の先生に教わった。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?