お金持ちから遠ざかる?貧乏人の特徴6つ

今回は、貧乏人に共通する特徴を6つ紹介します。貧乏な人たちには共通する点が多く見られます。そして、その共通点は、お金持ちから遠ざかるような行動になっています。

逆に考えると、これらの共通点を持たない人は、今はお金持ちになっていなくても、将来的にはお金持ちになれる素質があるということです。

紹介する特徴は、ギャンブル中毒とか、仕事をしていないなどの、誰でも分かるような特徴ではなく、貧乏とは思っていない人でも陥っている可能性のある、実はお金から遠ざかってしまう特徴を取り上げました。

これから資産形成をして、お金持ちを目指している人必見の内容になっています。ぜひ最後までお付き合いください。

短期的な考え方

貧乏人の特徴1つ目は、短期的な考え方です。目の前の利益や快楽を求める傾向にあり、数年後、数十年後の長期的な達成に向けた行動をすることができません。

短期的な考え方を測る有名な実験があります。スタンフォード大学の心理学者である「ウォルター・ミシェル」氏が行ったマシュマロ・テストと呼ばれる実験です。

Wikipediaに書かれている実験の内容を引用します。

被験者である子どもは、気が散るようなものが何もない机と椅子だけの部屋に通され、椅子に座るよう言われる。机の上には皿があり、マシュマロが一個載っている。実験者は「私はちょっと用がある。それはキミにあげるけど、私が戻ってくるまで15分の間食べるのを我慢してたら、マシュマロをもうひとつあげる。私がいない間にそれを食べたら、ふたつ目はなしだよ」と言って部屋を出ていく。すぐ手を出してマシュマロを食べた子供は少なかったが、最後まで我慢し通して2個目のマシュマロを手に入れた子どもは、1/3ほどであった。

実験はここでは終わりません。この後、被験者の子どもたちがどのような人生を送ったかを確認するまでが実験です。

調査の結果、マシュマロを食べなかった子どものほうが、食べてしまった子供よりも優秀と評価される機会が多く、適性テストの点数も高かったと言います。実験の結果を科学的に証明すると、集中力に差異があったようです。

この実験は後に、集中力ではなく、家庭環境や経済力の方が大きい要因だとされましたが、どちらにせよ、マシュマロを我慢できた人の方が成功する可能性が高いことには変わりがありません。

このことから、マシュマロをすぐに食べてしまうような、短期的な利益を手に入れようとする人は、貧乏人の特徴と言えます。

貧乏人を抜け出すなら、目の前の利益に我慢して、少しづつでいいから目標達成までの期間を長く取ってみることをおすすめします。例えば、毎年1月1日に1年の目標を立てる人は多いと思います。その年間目標を忘れずに達成してみることです。ほとんどの人は、数ヶ月で目標のことなんか忘れてしまい、去年と同じ生活を繰り返しています。そうではなく、1年間目標を毎日確認し、達成できているかどうかを確かめながら1年間走りきってみましょう。

目標を忘れてしまったり、今の達成度が分からないという人には、日記をつけてみることをおすすめします。日記の一番始めに目標を書き、その目標について毎日日記をつけるだけです。紙の日記が難しいという人はスマホアプリでもいいですし、カレンダーアプリに一言書くだけでも大丈夫です。

リスク回避性

貧乏人の特徴2つ目は、リスク回避性です。

リスクというのは、損をする可能性なので、リスクが無いに越したことはありませんが、リスクを取らないと大きなリターンも得られません。失敗するかもしれないけど、成功したら大きな利益を得られる場面を避けてしまうのが、リスク回避性です。

リスクを取りまくれば良いのかというとそうではありません。まず考えるべきは、リスクとリターンを正確に把握することです。

例えば、100万円持っているとして、ある賭けをします。50%の確率で失敗し、掛け金は半分の50万円になってしまいます。50%の確率で成功すれば、掛け金は250万円になります。この場合、賭けに参加しますか?

このときにリスクとリターンの関係である期待値を計算します。50%の確率で半分、50%の確率で2.5倍になるのであれば、期待値は1を超えるので、賭けに参加する価値があります。期待値計算がすぐにできた方は、貧乏人マインドから一歩抜け出したと言えます。

しかし、期待値計算ができたとしても、半分になってしまうのが怖くて参加できないという人もいるでしょう。これは、プロスペクト理論と呼ばれ、人は損失を回避する傾向にある、というものです。

人間は目の前に利益があると、利益が手に入らないというリスクの回避を優先し、損失を目の前にすると、損失そのものを回避しようとする傾向があるのです。これは人間の心理なので仕方のないことではありますが、ここを乗り越えて、リスクを取っていかないと大きな成功は得られないわけです。

ではどのように乗り越えるのか、それはリスクの回数をこなすことです。先ほどの100万円の例で言うと、1回だけ参加すれば、50%の確率で50万円になってしまいますが、期待値が1を超えているので、計算上はプラスになります。

つまり、回数をできるだけ多くこなせば、最終的には賭けに勝ち、100万円を超えるというわけです。これは短期的な考え方にもつながりますが、期待値が1を超える賭けは、無限に続けていればいつか勝てるゲームです。なので、目の前の利益や損失は仕方ないと考えて我慢し、将来の勝ちを目標にできるかどうかが重要です。

逆に、期待値がマイナスの賭けを続けていては、貧乏人から抜け出すことはできません。ギャンブルと言われる娯楽、パチンコや競馬、宝くじなどは、期待値が1より低く設定されているので、続けていたら勝つことはできません。

世の中には、1を超える賭けが存在します。それはギャンブルとしてではなく、ビジネスだったり、日常の中に潜んでいます。明らかに勝てるを思ったゲームに参加していくことで、貧乏人から抜け出すことができるのです。

スカーシティ・マインドセット(不足思考)

貧乏人の特徴3つ目は、不足思考であることです。不足思考とは、限られた資源しかないという考えのことで、他人との競争やゼロサムの観点から物事を見る傾向にあります。

例えば、お腹が空いているときは、食料の不足思考に陥っています。このとき、人は食べることしか考えられなくなり、他のことを考える余裕がなく、短期的な利益である食料を求めるようになります。

食事に関しては誰でもあることなので、仕方が無い面もありますが、お金の不足でも同じことが起こります。貧乏人はお金がないわけですから、常に目先の利益を考えてしまい、短期的な考え方に陥ってしまいます。その結果、期待値の低いギャンブルや宝くじにも一攫千金の夢を抱いてしまうのです。

現状に満足できないでいると、貧乏人としての特徴がどんどん出てきてしまいます。どんな状況でも、満たされているという感覚や、今あるもので満足する、これから足りない分はきっと増えてくるという思考が重要になります。

不足思考になると陥ってしまうゼロサムという考え方についても触れておきます。ゼロサムとは、誰かが得をすると、その分損をする人もいるという考え方です。ゼロサムで考えてしまうと、他人と協力することができなくなります。なぜなら、他人の利益が自分の損失に繋がると考えてしまうからです。

一人勝ちするしか成功する方法が無いと考えるゼロサム思考は、他人と協力するという大きな成功への道を閉ざしてしまいますし、他人の利益を素直に喜ぶことができず、僻みがちになってしまいます。

逆に、関わる全員が得をするという考え方をプラスサムと言います。プラスサムで考えられる人は、他人への協力を惜しみません。他人が成功してくれることは、自分の利益にもなると考えられるからです。

プラスサム思考に変える方法は、やはり現状に満足し、小さな成功体験を積んでいくことです。自分が成功していれば、周りの成功を見ても一緒に喜べるようになります。昨今は、SNSなどで他人の成功を見る機会が多くなりました。多くの人は成功だけを見せて、失敗を見せたがらないので、誰もが成功しているように見えてしまいます。

そんな中で、自分だけが報われずに失敗していると考える不足思考に陥ってしまうと、貧乏人から抜け出すことは難しくなってしまいます。まずは身近な成功体験を積み、他人の成功を喜べるようになるところから始めましょう。

そうなれば、今度は他人への協力を惜しまなくなりますし、現状に満足できるようにもなります。

機会の不平等への感受性

貧乏人の特徴4つ目は、機会の不平等への感受性です。

これは、社会的な格差や不平等を強く意識し、自分自身が不利な立場にあると感じることです。成功している人は、格差や不平等など感じたりしません。自分が格差や不平等によって損をしていると感じるからこそ、強く意識してしまうのです。

確かに社会的に問題になっている格差問題もありますが、身近なところで起きている不平等に関しては、自分で解決できることもあるはずです。例えば、小さい頃は同じ立場にあった友達が、いつの間にか遠いところに行ってしまったと感じたとします。これは不平等ではなく、努力の差だったかもしれませんし、運が良かっただけかもしれません。運の善し悪しは不平等とは違い、誰にも変えられないものですから、自分も運が良くなることを願うしかありません。

不平等に感じることがあっても、貧乏人から抜け出すというモチベーションを下げることなく、日々努力しないといけませんし、やはり長期的な目標に向かってコツコツ進めていくしかありません。

もし運を良くしたいと考えるなら、確率を高めるのではなく、成功するまで続けることです。実際、運が良かったという人は、1回で成功を掴み取ったわけではなく、何百回も失敗をした先で、手に入れた成功だったりします。

リスク回避性のところで、期待値が1より大きければ、いつか成功すると言いましたが、それが運の良さと直結してきます。世の中は不平等ではなく、成功する確率も一定だと考え、成功した人は、多くの回数を積んでいたと考えるのです。

このように考えることで、長期的な目標を持ち、リスクを回避せず果敢にチャレンジし、成功体験が積み重なってくれば不足思考から抜け出すこともできます。ここまで紹介した貧乏人の特徴が、一貫性を持ってつながってきましたね。

貧乏人の特徴を紹介していますが、どれも1人の人間が考えることであり、思考は1つしかありません。いろんな側面から解説しているだけで、最終的には1つのパターンにまとまってきます。

自己投資の欠如

貧乏人の特徴5つ目は、自己投資の欠如です。自己投資とは、自分のスキルアップにお金や時間、労力を使うことです。

学生時代の勉強は、良い大学に入り、給料の高い企業に入ったり、社会を適切に乗りこなすための自己投資です。社会人になってからの、スキルアップのための勉強や、知見を広げるための体験は自己投資と言えます。

まずは貧乏から抜け出すために、どんな仕事に就けばいいのか、その仕事をするためにどんなスキルが必要なのかを考え、そのための勉強をすることが自己投資の第一歩です。

自己投資について考え始めたら、貧乏人マインドから少し抜け出せますが、それだけでは足りません。投資というのは、短期的に考えても成功しませんし、期待値が低くても成功しません。長期的な目標を立てて、自己投資を行うことです。

数ヶ月で取れてしまう資格では、良い仕事に就くのは難しいでしょう。なぜなら、そのくらいであれば、誰でもできてしまうからです。逆に、5年くらいかかる資格、例えば弁護士資格を考えてみましょう。弁護士になることができれば、高収入が期待できますよね。長期的に自己投資すると、大きなリターンとなって返ってくることが多いわけです。

期待値が低い投資をしていては、リターンは大きくなりません。例えば、プログラミングの勉強をしてみたけど、数学やパソコンが苦手という人は、プログラマーになっても数年間しか続かないかもしれません。1年間勉強してプログラマーになったのに、2年で辞めてしまってはリターンは取り戻せません。

スキルアップのための勉強時間と収入の多さ、仕事をどれくらい続けられるかなど、総合的にリターンを考えて、自己投資をしなければなりません。

自己投資先が決まったら、勉強する習慣をつけることや、目標のために動き続けることも重要になります。勉強する習慣をつけるためには、何度も言いますが、長期的な目標と、毎日目標までの道のりの確認が重要です。そして、目標のために動き続けるというのは、例えば、転職活動をすることです。1社目から合格することは少ないですが、30社も面接すれば、どこかが採用してくれるかもしれません。転職活動は続ければいつかは成功する行動ですから、最後は運が良かったと言えるような成功を収められるように、動き続けましょう。

安物買いの銭失い

貧乏人の特徴6つ目は、安物買いの銭失いの傾向です。100円ショップや、スーパーのセール品など、とにかく安ければ良いと考えてしまいます。安いからといって買ってしまうと、すぐに壊れてしまったり、満足する機能じゃなかったりして、結局お金と時間の無駄になってしまいます。

逆に、高級品を買えば良いというわけでもありませんが、自分の欲しい機能や欲を満たしているかどうかが重要になります。

商品というのは、原価があって、そこに付加価値を付けて価格が決まりますから、安い商品というのは安い素材を使い、ほとんど付加価値が無い状態です。買いたいものの価値を考え、それを満たすような商品を買うようにしましょう。

また、クーポンやセールに釣られて買うのではなく、買おうとしたらたまたま安くなっていた、というのが理想です。手段と目的が逆にならないように、気をつけながら買い物をしましょう。

安物買いの銭失いな人にありがちなのが、ムダ遣いをしていることです。節約するために日頃から安い物を買っているのに、スマホ代が高かったり、不要なサブスクサービスに入っていたりします。

日常のムダ遣いを省くことから始めていくと、余裕資金ができて、ちょっと良いものが買えるようになります。そうすると、買ったもので満足できるようになり、長持ちするので長期的に見ると安く済んだりします。

そして、気をつけないといけないのが、ブランド物の購入です。ブランド物は価格こそ高いものの、ブランドという付加価値が付いているだけの可能性もあります。欲しいものの価値を見極めて、本当に買う価値があるのか、価格に見合うのかを確かめてから買うようにしましょう。

まとめ

今回、貧乏人に共通する特徴をお伝えしました。全ての特徴を覚えて、当てはまることを1つずつ改善していくのは大変だと思うかもしれませんが、これらの特徴は一貫しているので、意識することは多くありません。

意識すべきことは、長期的な目標を立てて、リスクを取りに行くことです。これを繰り返していけば、いずれ貧乏人から抜け出し、お金持ちになることができます。こんな単純なことなのか、と思うかもしれませんが、実際には物事を長期的に考えられる人は少なく、リスクを恐れずにチャレンジできる人も少ないので、お金持ちになれる人も少ないのです。

今回紹介した特徴が改善されていくことを実感し、資産形成を進めていきましょう。


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