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これじゃガバメントクラウドはアメリカに国益売り渡しただけでは?

湘南軌道の軌跡を歩いてたりすると、河野太郎や牧島かれんのポスターはよく見かけるものですが、実は今まで牧島かれんがどんな感じの人かは全く知らなかったんですよね。
今回のガバメントクラウドを巡る西村博之との討論で初めて喋ってるところを見たわけですが、その内容たるやガッカリさせられるものがありました。
うーん、自治体基盤のサーバーをAWSにしちゃったんかぁと言うのもガッカリなのですが(これは個人的にAmazonが嫌いなのもある)、西村博之の「なんで税金で日本企業育てずにアメリカ企業に金渡しちゃうの?」という質問の回答が酷すぎて、お話にならないレベルだなと、そう感じております。
どうでも良いですが、牧島かれんの話し方はぶりっ子みたいで、聞いてるだけで「なんでこの人大臣にしたし!」って気分になります。人間的には嫌いなのですが、片山さつき、高市早苗の方がよっぽどデジタル庁の大臣には向いていたでしょう。国内IT産業が発展することは今後、国防にも関わってくると思えるんで、防衛大臣経験者の稲田朋美なんか向いてたかもしれません。職場じゃ「河野太郎がやれば良かったのに」と評判です。

🌐西村博之は中長期目線で考えている

まずアベプラにおける両者の遣り取りですが、西村博之は「国(税金)の事業なんだから中長期的に見て国内の事業者を育てた方が中長期的に良いんじゃない?」と言ってるわけです。
これに対し、牧島かれんの返答は「今要件を満たしてないから」ということで、回答がズレてるわけです。
ガバメントクラウドのリリース予定は2025年でありますが、恐らく2025年でスムーズにガバクラに乗っかれる自治体は多くないでしょう。
少なくとも税金でやる以上、アメリカに使ってアメリカ企業の発展に利するより国内事業者を育てた方が良いわけです。少なくとも中国は自前のクラウドを使っているでしょうし、欧州でも脱GAFAの動きは起きています。
自治体業務の共通化には大いに賛成だし、反対する理由は無いのですが、果たして政府のやりたいことは2025年に何としてもガバメントクラウドをリリースするのがゴールなのかと、疑問を感じてしまうわけです。

🐼中国は技術投資しまくったのだが…

Twitterでは中国脅威論は一定の支持があるわけですが、その中国は自前のクラウドで運用しているでしょう。
中国は技術躍進が凄まじい勢いですが、それはそれだけ国内の企業・人材に投資をし、或いは金かけて海外の人材を引き抜いて自国の技術レベルを上げることに熱心だったからです。
そもそも中国は「世界の中でこんな位置づけにしたい」というグランドビジョンを持ちながら国家運営してますんで、そりゃビジョン無き日本の政治と比べれば強いですよ・・・。

📣「イノベーションは応援する」⇨どうやって?

「イノベーションは応援するって言ったってイノベーションするためのお金をアメリカのサーバー会社に払って、アメリカが進化する傍らで日本の事業者は落ちぶれてく選択を牧島さんがした自覚はありますか?」
なんて言うかね、ITってなんだかんだで一番金掛かるのはインフラです。WordPressのサーバ移行経験ある人なんか感覚わかると思いますけど、結構面倒だったでしょ?
多分、一回AWSやっちゃうとマイグレーション出来ないです。
「イノベーションは応援する」って言い方も些か気になります。
この「応援」が単に「フレーフレー」という声援を意味するものなら「お前の応援(声援)なんか要らねぇ」って話です。
中国なんか本気で基礎研究に投資して、いつの間にか日本が得意としていた重工業の部分まで切り込まれていますが(造船は今や中韓に苦戦を強いられている状況)、このペースで産業投資を渋ると日本、何も残らなくなるんじゃないかな・・・。
そもそも「日本のITは世界から遅れているからDX」をするのに、DXの主体となるデジタル庁がGMOやKDDIと言った国内サーバー企業に投資できないってんじゃぁ、なんのためのDXかよくわかりません。単に国益をアメリカに売り渡しただけのガバメントクラウドな気もします。
それこそ西村博之の言う通り、これじゃ日本はITで発展するってことはないですねぇ・・・。

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