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ASDにとってグローバル化は恩恵の方が大きい🌐

先日は伏見桃山で友人と会ってきまして、Xで相互関係にある生活困窮者を名古屋で生活再建できないかって話をしました。
名古屋は仕事が多く、家賃が安く、給料は高いため、恐らく日本一手元にお金が多く残りやすい都市ではないかと思います。
確かに名目賃金は東京が一番高いのですが、家賃や物価などを考慮すると手元に残るお金が少ないのです。
少しでも手元に残るお金を多くしようとすると埼玉のような何もな・・・家賃の安いところに住み、満員電車に耐えながら苦痛の痛勤が必要です。

さて、そんな名古屋の話題で外国人タクシードライバーが日本人ドライバーより多く稼いでいる会社があったそうでして、それに対してネット民が「日本人ドライバーに多く払え!」と怒っていたそうです。
ただ、話をよく聞いてみると、日本人ドライバーは日本語しか話せず、外国人ドライバーは多言語対応ができることによって、輸送客量に差があったというのが実情のようです。

インバウンドブームの昨今では、外国人ドライバーによる多言語対応により日本人ドライバーとの棲み分けが進み、かつリピーターも付いたために会社も発展し、同じ会社の日本人ドライバーも「外国人ドライバーによって自分達も助かってるから(外国人ドライバーの)給料を上げることは賛成だった」とのことでした。

タクシードライバーの給与は歩合による部分も大きいため、たくさん会社に利益をもたらした人間がたくさんの給料を貰うことは、新自由主義の観点で見れば当然のことです。
それはビジネスの基本としては、何も間違っておりません。

それにしてもネットでは反グローバルの声が強いですが、ASD予備軍的な視点で見ると、グローバル化が進んだ方が暮らしやすくなりそうだなという期待があります。


📄グローバル化は仕事に言語化・具体化・明文化をもたらす

グローバルな環境で必要になることと言えば、言語化と明文化です。
日本人だけで固まった職場というのは暗黙の了解が多くなりやすく、不文律を理解しにくいASDとの相性はよろしくありません。
「日本は世界一ハイコンテクストの国」と言われるほど「不文律が支配する国」であり、これが法律すらも守らない国民性を作り出しております。

事実、派遣法、労基法、道交法の3つは守られておりません。
制限速度を守っているドライバーは殆どいないでしょう。
また、男性より女性が多く集まる職場ほど不文律は多いように感じます。
川崎/大阪勤務時代はほぼ女性ばかりの職場に配属され、不文律だらけの環境で偉い苦労をしました。

一方、外国人が多くいる職場では必然的にローコンテクスト化が進みます。
共通点が無い人が多く集まる場所では言語化・具体化・明文化を行わないと、意思疎通ができません。
これは不文律を理解しにくいASDにとってはプラスに作用するでしょう。

人口減少に伴い、社会制度の維持にも移民は必要不可欠な存在となっています。
反移民の声が強いネット界ですが、出生率向上による人口回復は不可能な段階にありますので、否が応でも移民と同じ職場で働くことは多くなります。
尤も、そうした移民が同じ職場に多くなることで、察する・空気を読むから言語化する、具体化する、文章で取り決めるという方向性にシフトせざるを得なくなります。
そうなった時、ASDにとって少しはマシな環境になるんじゃないかなと思いますね。



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