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そもそも派遣先が選考に関わるからSESの経歴詐称が起こるのではないか

えー、絶賛就活苦戦中のセンチュリー・大橋です。
転職エージェントW社を介して応募した案件は全滅であり、特に書類通過率が頗る悪いです。
一方で、昔面接したSESから急遽退職者が出るということでの案件紹介がありまして、そこで臨んだ派遣先との面接で落ち(競合他社負け)メンタル回復まで丸2日掛かってしまいましたが、最終面接あと1社ありますし、取り合えずようやく立ち直ってきたところです。

時を同じくして、派遣会社で経歴詐称強要の末に賠償命令が出た判決のニュースが出てきました。
SESなら経歴詐称は良くある話で、前々からまかり通っておりました。
勿論それが良いということではなく、現実としては「詐称しないと派遣先との面接で通らない」と言うのが背景としてあります。
そのため、単に「派遣元だけを罰すれば良い」のかと言うと、そういうわけではないんじゃないかなと思うわけです。


🏢そもそも派遣先が選考に関わるのが問題

SES(SEを派遣する会社)の場合、派遣先との契約は派遣契約の他に準委任契約が行われることがあります。
一応準委任契約の場合は派遣先が選考に関わることは可能・・・かと思いきや、派遣であっても請負(準委任契約含)であっても派遣先が選考に関わるのはNGのようです。

ここで派遣契約の場合は〚面談〛で、準委任契約の場合は〚商談〛なんて名目で面接が行われるようですが、派遣先が選考に関わっているという点では何ら変わりありません。
準委任契約の場合、基本的には労働者を選定するのは請負会社ですから、当然と言えば当然ですね。

しかし、派遣契約か準委任契約かを問わず、平然と派遣先が選考に関わってくるので、派遣元は何とか労働者を派遣先に投入できるように「派遣先の求めるように」経歴を詐称するというわけです。

📠選考に関わるなら直接雇用しなさいよという話

そもそも派遣契約や準委任契約をするのは、自社で選考に関われず、1か月あたりの料金は高くなるのと引き換えに、契約更新のタイミングで発注者側が契約を解除できるメリットを享受しているからです。

発注者側が労働者の選考に関わるなら直接雇用しなければなりません
ところが「発注者が選考に関わった」と言うのが、労働者側として証拠を残し辛いんですよね。
こうして派遣法が全く守られないまま現在へと至っております。

確かに経歴詐称をSE側に強要した派遣会社に大きな非はあるのですが、そうなる原因は発注者側が選考に関わっているということであり、選考に関わる以上は直接雇用すべきなんですよね。

IT業界も今は人手不足などと言われていますが、そうなる原因って言うのは「こういうとこやぞ」って言うのが実態なのかなと思います。

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