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プログラミングに夢を見過ぎてなぁい?

「四十にして惑わず」
そうは言ったものの現代社会は道に迷っちゃうのが常なもの。
なんだかんだで会社でもキャリアセミナーで道に迷えるミドルは多いのだとか…。
まぁそれだけ現代社会の流れが激しいのがあるわけですが、最近何か違和感を感じるのがエンジニア(プログラミング)推奨の風潮です。私は自分がプログラミングは好きではないのはわかっているので(多少の心得はありますが…)職業エンジニアになりたいとは夢にも思いませんでした。まぁ、だからこそ今の「プログラミングで人生一発逆転!」みたいな感じの広告に違和感を感じるのかもしれませんが・・・。

20代中盤までなら一発逆転あるかもしれないけど…

今の職場は凄腕のプログラマーがいて、要求した仕様のアプリをすぐ組んでもらって助かっていますが、そんな彼の給料は私より少し良いくらいです。まぁ東京都と言っても都下に入ると都心に比べて賃金は下がりますし、働き方も緩くなってきているので決してガツガツ稼げるわけではないのですが、凄腕のプログラマーだって言ったってバラ色人生なんてことはないです。
そもそもキャリアプランを組み立てる中で、ある程度上手くキャリア構築をするには20代前半、遅くとも28歳までには「この道で生きていく」という業種や職種を決めていないと、ほぼその後のキャリアは絶望的な状態になります。30代からの転職はもう、一つの道で実績が無いと厳しいので。
その点で見て20代中盤までの人がプログラミングで一発逆転を狙うなら、まぁ悪くはないでしょう。高確率で最初の実務経験はSESで積むことになるでしょうけど、それでもプログラムに何年か業務で書く経験を積むのは良いことだと思います。でもSESは給料高くないし、若い内に腰掛け程度にやるのは良いんですが、30代になってからだとプログラミングで一発逆転とか極めて稀です・・・。

プログラム自体が好きになれないと続かないよ?

かくいう私は30歳になってからマークアップを始め、ウェブアプリ運用はできます。一応PHPを軽く嗜んだおかげでプログラムの読み方は何となくわかりますが、だからと言って職業的に開発のジャンルに手を伸ばそうとはしなかったのは「プログラムを書くこと自体は好きじゃないとわかっていた」からです。基本的に0から物を作るのは得意じゃないんで。
で、私の今の同期なプログラマー(と言っても普段の業務はプログラムじゃないです)は昔は基幹系職業エンジニアでしたけど、残業時間の凄いこと凄いこと。結果、目の治療を受けなければならないほど酷使したそうです。まぁそれが職業エンジニアを目指さなかった理由でもあるけれど。
最近のメガベンチャーの労働形態を聴くと結構残業も少なく、恵まれているようですが、まだまだメガベンチャーくらいでしょう。それに、仮にメガベンチャーに就職できたとしても、ウェブ系言語なんて技術進歩が早く、3年もすれば旧型になります。なので休日の勉強も欠かせず、3連休でも旅行とかせずに勉強会に行くエンジニアがいっぱいいます(ある意味で経済が停滞するんですが)。要はそういう世界だって言う事です。

プログラミングでハッピーならオリガミ破綻してない

ある程度年齢行ってから「プログラミングで一発逆転するんだ!」って意気込んでる人の中で、かつ「オリジナル製品でやる!」って人には「ちょーっと考え直した方が良いんじゃないの?」って言いますね。
繰り返すと20代中盤まではまだ良いんです。キャリア形成にまだワンチャン残ってますから。これが30代に入るとそうもいきません。
てか、オリジナル製品作るってそれ、半分ギャンブルですよ・・・。もしプログラミングでハッピーになれるなら、オリガミPayは破綻してません。
プログラミングは「知識として持つ分には無いより有った方が良い」です。今はRPA普及期ですが、RPAを使うにあたってもプログラミング知識はあった方が良いので。でも、だからと言ってプログラミングができる=幸せを掴めるってわけじゃないですよ。

疑問:テキストプログラミングの時代はいつまで続く?

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個人的に持ってる素朴な疑問ではあるのですが、そもそもテキストプログラミングで作る時代がいつまで続くかっていうのを考えています。勿論テキストプログラミングが無くなることは有り得ないし、今後もテキストプログラミングは使われます。それ自体は間違いないでしょう。
ただ、今後は将来的にはプログラミングはAIが担当する可能性も高いですし、その前段階としてはプログラミングのビジュアル化が進むでしょう。
Xcodeを触ったらわかりますが、小規模開発は何割かをビジュアルで進めていますよね。大規模開発は勿論テキストでやっていると思いますが、個人開発はiPhoneアプリもビジュアル開発しているわけです。
ウェブ系ではNode-RED。
RPAで(安いから)人気のWinActorもビジュアルでプログラムを組んでいくわけです。今後、恐らくプログラミングのビジュアル化が進み、下手するとPythonやRubyだってビジュアルでプログラミングするフレームワークが出てくるかもしれません。
こうなると次に生き残るエンジニア像は「プログラミング言語を開発できるエンジニア」になると思うわけですね。
何となくプログラミングが流行りモノであるような気がして、それって「ホンマにソレでええのんかいな?」という感じがします。ネットワークやサーバーなら物体としてのLANケーブルやサーバー本体が存在し続ける限り、エンジニアの出番が無くなることはないでしょう。ただプログラミングは一時期の流行に乗った結果、将来的に生き残れるエンジニアがどれだけになるかって考えると、プログラミングに夢をかけすぎるのは、些か注意した方が良いんじゃないかなぁと、思うところがありますね。
30代になってからキャリアに悩んでふとプログラミングに突っ走るより、今までのキャリアの中で自分がどんなものを身に着け、それと関連したスキルを身に着けて自己を伸ばす方が確実だと思いますし、少なくともこれまでのキャリアの中で持ったスキルがプログラミングとの関連性が無い場合、生涯学習的な意味合い以上でプログラミングにハマらない方が、幸福への近道なんじゃないかなっていう疑問を投げかけておきます。

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