見出し画像

収入は上がった…では幸福度は?

今回は久々に転職の話を書きたいと思います。
改めて転職後の幸福度について考えてみることにしました。
これまで数度触れてきましたが、SESから転職したことによって、色んな課題に直面するようになりました。

まず結論から言いますと、幸福度は下がったということは言っておきます。
特にSESから自社開発企業に行きたい(要はIT業界に居続けることは変わらない)という人には、参考になるかもしれません。
取り合えずSESから自社開発企業に移る時に意識しておいた方が良いことを挙げておきます。

自社開発企業では毎日同じ人と顔を合わせます

📄ぶっちゃけ人によっては客先常駐より辛い

SESから自社開発企業に転職した場合、1つ確実に言えるのは、スキルを習得しやすいのは確かです。
これは「仕事内容が多岐に渡るから」ということが大きいです。
大企業の場合はわかりかねますが、中小企業やスタートアップは1人数役兼ねるのが基本です。
なので多岐に渡るスキルを習得しやすいという意味で、自社開発系は学べることも多いです。

逆に言うと「究極の一を極めたい」場合には、必ずしも自社開発が良いとは限りません。

そして1人数役兼ねるということが心理的な負担にもなります。
私は客先常駐と自社勤務の年数はほぼ1:1ですが、ではどちらが働きやすいかと言えば客先常駐でした。
あまり客先常駐ではマルチタスクを求められることがなく、かつ作業内容が明確であることが多かったことが理由です。
1人現場とか本当に楽でしたね。

🏥意外とメンタルやる人は多い

SESの場合、開発かインフラ(運用含む)かでハズレ案件を引く度合いが変わりますが、自社開発系でも開発は基本的に大変です。
まぁ・・・意外とどの会社も離職率高いと思います。

それとIT業界全般に言えますが、基本的には東名阪で働くことになるのも陰鬱なものを抱えやすい要素かも知れません。
自社開発系ならことさら東京に集中してると思います(最近は福岡も活性化してきていますが)

そうした事情もあり、やはりメンタルやって休職してしまう人が毎年出る。
これは日本固有の事情では無く、アメリカのテック業界も同様で、10人に1人が不安障害や気分障害をやっているそうです。
東京23区や大阪市より人口密度の低いサンフランシスコのような街でコレなんですから、人口密度の高い東名阪は余計ですね。
でもIT業界の仕事って殆ど東名阪しかないんですわ・・・。

➰同じ職場でも同じ「属性」が少なくなる

これは一種のガチャなんですが、職業生活における幸福度って言うのは、同じ職場内に同じ属性の人間がどれだけいるかも関係思想な気がします。
性別、地位・職位はもとより、同じ性別がどれだけいるかや、既婚が多いか独身が多いかが意外と職業生活の幸福度に関わってる気がするんですよ。

思えばSESの時はココが同じな人が多かったんです。
ほぼ独身男性ばかりの社会ですから、一緒の常駐先で働いている人間に「同じ属性」が多いんですね。
ところが転職先に「同じ属性」の人間が少なくなると、まぁ人間関係は苦労しやすいし、中年期に入ると既婚か未婚かと言う違いさえ仕事に対する気持ちの持ち方が変わってしまうんです。

これが周囲も独身なら良いんですが、周囲の同年代が既婚者で自分が独身。
「家族の為に頑張る周囲」に対して「自分のためだけに生きている自分」という対比も生まれます。

いくら結婚してるか否かがセクハラになる時代になったとは言え、なんだかんだで35歳過ぎて結婚してないと「結婚しないの?」と訊かれることは多いです(大抵訊いてくるのは異性の既婚者です)

「せめて結婚しよう!」という意思があれば良いのかも知れませんが(そんなだったらとっくに結婚相談所行ってますって)そうでもない。
すると「いったい何で私は週5でガツガツ働いているんだろうか」という疑問が湧くのでしてね。
こうした疑問が湧くと働く上での幸福度がまた下がります。

色んな要素を見て働く上での幸福度を考えてみましたが、働く上での幸福度はなんだかんだで結構下がってるんですよね。

まぁやっぱり私自身は京都で働きたいという気持ちを捨てきっておりませんし、かと言って京都で働くとなると恐らくIT業界では無くなるでしょう。
というかIT業界自体を50歳まで続けたいとも思ってないので、だからこそ迷いが多くあるわけです。

ただ、年収を上げたからこそ分かったこともあります。
一度年収を大幅に上げた経験があるからこそ仕事に対して幸福度という目線を見るようになったとも言えるでしょう。

きっと私の転職と言うのは2つのステップが必要で、最初はとにかく年収を上げるための転社を。そこを達成したら幸福度を考えるための転職が必要なのだと思います。
そして、今は「収入を上げるための転社」が終わった段階でしかないのだと思います。

ご一読ありがとうございます。お読みいただいた記事がもし無料、あるいは価格以上の価値があると思ったら、フォローならびに、サポートいただけますと幸いです。