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「とりまWordPress」という考えは🆖で

ウェブでコンテンツをやる中でなかなかに推奨されることの多いWordPressですが、WordPressユーザーでは無い立場から見ると違和感感じることがあります。キチンとウェブリテラシーのある人にWordPressを薦める分には良いのですが、リテラシーの無い人にWordPressやらせると、後々痛い目に遭うことは多いわけですよ。
また、WordPress使いでは無いと言ってもCMSでサイト作ってることに変わりない身ですから、本業でシステム運用してる立場も交えてWordPress推奨することの疑問点を述べさせていただきます。

オープンソースは自己責任だから

「ブログサービスは規約の壁があるよ」
「サービス終了したらコンテンツ無くなっちゃうよ」
「だからWordPressっしょ!」
こんな感じでWordPressを推奨する記事は時たま見ます。星の数ほど見た論調ではないけど、WordPressが推奨されるに於いて王道の決まり文句です。
私の場合はDrupalが先に覚えたので、CMSというのを知っています。
ただこう、WordPressはツール名だけが一人歩きしてることが多くて、CMSっていうのを認識して使ってる人が少ない気がするのね。それもオープンソースのCMSなんですよ。
このオープンソースっていうのはGitHubなんかでプログラムコードが公開されているシステムなわけですけども、基本的にオープンソースのシステムはCMSに限らず誰でも無料で利用でき、改良されて別のソフトが作られたりもします。
反面、無料でかつソースが公開されているが故にサポートがありません。完全に自己責任で使うのがオープンソースのソフトウェアというものなのですね。WordPressはそうしたソフトウェアの一つで自己責任で管理します。 

ブログサービスは一応のサポートはあります

反面、比較対象にされるブログサービスはというと、一応最低限のサポートはあります。流石にコールセンターまで設けて云々と言った充実さは無いですが、アクセスカウンターが有ったり、集客のための仕組みがあったりするわけです。ライブドアブログをやってた時なんてブログネタからのアクセスが結構あったのですよ。Wordpressにはこうしたリソースが使えません。
一応WordPressはプラグインこそ充実してますが、トラップとなるようなプラグインも時たまあります。「W3 Total Cashe」なんてファイル数圧迫をさせるプラグインとして有名になったものの一つです。WordPressサイトのオーナーになるということは、単にコンテンツオーナーになるというだけではなく、システム管理者をやらないといけないわけです。
方や、ブログサービスはこの変の必要な作業はブログサービス提供側がやってくれます。システムのアップデートは彼らがやっているわけですし、そのおかげでコンテンツオーナーは余計なシステム管理を気にせずコンテンツに集中できるのです。

シス管だって楽じゃない!!(# ゚Д゚)

一応本業でシステム運用なんて地味な仕事やってますけど、CMSのシス管と言えども楽ではありません。CMSにはサイト表示速度を速めるため、キャッシュファイルを払い出すものもあります。

キャッシュファイルを払い出すCMSの場合、定期的にキャッシュファイルの削除をしないと、レンタルサーバーのファイル数上限を超えて偉い目に遭います。
これは関わったCMS全般に言えますが、キャッシュファイルを払い出すシステムはテンポラリーフォルダがありますので、定期的なメンテナンスが必要だとわかります。またシステムのアップデートもかけなければいけません。
また、オープンソースが自己責任であるため、当然ウイルスに感染しても自己責任になります。WordPressなんてしょっちゅう狙われます。
あとサーバー移転ですが、結局自力で出来ないウェブマスターが多いので、クラウドワークスで案件出てたりします。それで3万円とかで他人のサイトのDB触る気になるかっていったら、まずなりません。派遣でシステム運用やってた方がマシです。

WordPressの寡占率は異常:ハッカーにとっては美味しい

ハッキリ言ってWordPressの寡占率は「異常」です。日本だけをとっても8割のシェアを占めているわけです。国際的に見ても6割がWordpressですから、ハッカーにとっては美味しいターゲットになります。

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2016年には150万件ものWordPressサイトがハッカーにしてやられ、昨年は300件もの脆弱性後悔祭りが行われました。それだけハッカーに狙われやすいツールなわけです。ええ、例えハッカーにやられようがウイルスに感染しようが自己責任。ブログサービスの方がまだ親切ですよ。

結局WEBツールは何がオススメなのか

正直なところ個々人でオススメのツールなんて変わりますけど、小資本でコンテンツ配信をやりたい場合、オンラインのみで完結するならブログサービスとTwitterで良いと思います。
個人的にオススメのサービスは、はてなブログですね。はてなブックマークと一緒に使うのが基本ですが、オンライン完結型の場合、はてなブログさえ登録しておけば間違いは無いです。
オフラインに繋げるビジネスをしたいならnoteやFacebookが良いでしょう。
店舗型のビジネスはInstagramを組み合わせていくのが良いと思います。
じゃあそこいくとウェブサイトはなんの為に持つんだろうって話になる。しいて言えばウェブサイトを持つ理由は体系化です。どんなツールを選択するにしても、ウェブサイトは体系化したコンテンツを出せることで強みが出てくるわけですよ。
少なくともCMSの管理は楽じゃないです。本当にウェブそのものが好きになれるなら良いのですが、日本はコンテンツ配信ツールが豊富にある国ですから、何もWordPressに拘らなくても良い気がします。
WordPressは自己責任。
これからワープレを始めようとする人には、これだけでも覚えて頂ければ幸いです。

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