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今更振り返るハイスクール・フリート

「はいふり好きだけどミリタリー知らない」
「はいふりはミリオタが少ない感じがある」
つい最近そんなツイートを目に致しましたセンチュリー・大橋。
「はいふり」とは「ハイスクール・フリート」とううアニメの略称で、作品を一言で言うなれば「海上自衛官見習いの物語」です。
主人公・岬明乃は幼馴染の知名もえかと共に海上自衛隊(作中ではブルーマーメイドとかって呼ばれてます)養成校に入学し、はいふりオリジナル艦:晴風号の船長となります。そして、入学して初の航海で晴風は指定の場所に遅刻をしてしまうのです。そこで教官艇撃ったらさぁ大変、1ヶ月に渡る船上生活がスタートするのでした。

ハイスクール・フリートから漂う生活臭・・・

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ハイスクール・フリートの評判を見てみると、確かにミリタリーオタクからの評価は良くなかったようです。なんででしょう?
一つわかるのは、はいふりの主役は兵器では無いからです。
例えば艦隊これくしょんの場合、主役は兵器なんですよ。艦娘に兵器の魂が宿ったって設定でしたっけね。それが故に主役はあくまでも兵器です。ガルパンの主役は大洗女子高校ですが、こちらの主眼は戦術です。ガルパンの主体は戦術・戦略であったため、ミリタリーオタクには馴染みやすい面はあったのではないでしょうか。また、これが故に「ガルパン仕事術」という、とてもビジネスにマッチした同人誌も販売されました。

艦これの主体が兵器であり、ガルパンの主体が戦術ですが、じゃあハイスクール・フリートの主体はなんなのでしょう。これは海上自衛隊の『生活』が主軸になっているからではないかと考えています。
まず兵器ですが、一応は比叡や武蔵といった戦艦と戦うものの、兵器に関する説明はあまりありません。申し訳程度。
次に戦術面ですが、ある意味で岬艦長の驚異的な判断力と運で乗り切る戦闘シーンが多いため、根本的にガルパンのようなストラテジーを楽しむ仕様になってないのです。
一方、海上自衛隊初の女性艦長はハイスクール・フリートを見た感想としてこう言っています。

これをきっかけに海上自衛隊に興味を持ってくれる若い人が増えたらいいな、と思いました。なかなか海上自衛隊の艦艇を見る機会は少ないですし、海上自衛隊が何をするのか知らない人も多いと思います。そういう方が興味を持つ、きっかけになってくれたら良いですよね。
海上自衛隊としては、女性自衛官も増やしていきたいと考えているのですが、女性に自衛隊で勤務したいと思わせるのは非常に難しいですよね。アニメで女性たちが船に乗っている場面を見て、興味を持ってもらえたら嬉しいですね。
ー海上自衛隊”初”!女性護衛艦艦長インタビューよりー

はい、もう現場の艦長がインタビューで答えた通り、はいふりは海上自衛隊の生活をイメージしやすい作品になっています。ましろもレスキュー任務をやっていましたね。なので兵器は主体ではないし、戦術が主体でもないのです。むしろ海上航海の大変さや、海上自衛隊の業務を想像しやすいもので、ミリタリーオタクには物足りないのかもしれません。

男に厳しい世界・・・

次にハイスクール・フリートの世界線では、根本的に男に厳しいです。なんでそうなったのかって言うと、男に権力を持たせると戦争を起こしてしまうので、男を軍事上の重要ポジションには絶対就かせないという国際的な取り決めがあります。なので万国共通で軍隊の要職に就くのは女性です。そう軍隊の要職から男性というのはですね・・・

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ってことにしたわけです。小池百合子せんせー、サーセン・・・。
まぁミリタリーオタクには男性が多いかと思いまして、思考も正直なところ男権主義的な人が多いんじゃないかって思ってます。多分ですが。
逆にミリタリー好きではないアニメオタクからすると、男に厳しい世界でも特に問題はなく受け入れられたんでしょう。潜在的にモテる同性が嫌いな人も多そうな気がするんですが、百合ものが好きなオタクは多いですからね。まぁ百合ものが好きな人が小池百合子さんを好きになるかはわかりません。好きな人はきっと小池百合子写真集を買っているでしょう。

はいふりカメラの存在も案外入り口になってる

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ハイスクール・フリートの楽しみと言えばコレ、はいふりカメラ。
個人的に今までのアニメ・ゲーム関連アプリで一番ハマったのこれだと思います・・・。
要ははいふりカメラがハイスクール・フリートの入り口になったわけです。
変な話、今時点を持ってもアニメキャラをこうして使えるカメラアプリって殆ど無いんですよね。こういうアプリケーションってお出かけ好きにはとても楽しいサプライズになるのです。
そう、はいふりカメラはインスタにも向いてるんで、インスタを楽しむこともできるわけですね。おかげ様でミリタリー好きでない私も、はいふりは大好きになりました。

自衛隊募集ポスターコラボに関して

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はいふりの事について書くなら、最後にここだけは触れておこうかな。
この自衛隊募集コラボポスター、クレームあったんですよね…。
なんだったけ、確かパンチラして見えるだのセクハラとかそんな感じだったような気がします。まぁはいふりの制服のスカートは裏地にフリルがついてるんで、そこが何かイヤらしい助平なものに見えたんでしょうねぇ…。
これはハイスクール・フリートという作品が好きな当事者(私含む)から見ると「えー、こんなんで難癖つけられるのぉ?」っていう感じはしてしまいます。
それにハイスクール・フリートは現場の第一線で勤務されてる海自の女性艦長も視聴して「これが海自の仕事を知ってもらう切っ掛けになれば良いですね。」と答えているくらいです。なので作品の内容だけ見れば、海自とのコラボはとてもマッチしたものなんですよ。
自衛隊、いま募集とても大変です。ハイスクール・フリートを見ろとは言いませんし、私自身、自衛隊万歳な人間ではないのですが(どんな人がどんな試験受けて入隊することになるかを詳しい人から聞いてるので)、それでも災害救助もしてくれるのが自衛隊なわけですから、やっぱり自衛隊自身は必要なわけです。そんな中で中東派遣。これは現場の人も嫌がるでしょうし、日本の安全保障上でもリスクがあります。その辺は個人ブログでお伝えすることにしましょう。

割と自衛隊に入隊する人って貧困との関係が深かったりするんですよ。だからテストが足し算引き算だったりするのね。で、海外派遣で今後、成り手不足を更に加速させるでしょ?
個々の隊員が行く・行かないを選択する余地は残してあげて欲しいものですが、少なくとも隊員を集めるために自衛隊は必死になっていますし、募集活動にすら隊員の傷ましい労力がかかっています。少し日赤の宇崎ポスターも絡めますと、あれもかなりバッシングがありましたね。

「不快な表現だから」
「TPOわきまえてないから」
「海自や日赤は表現の自由の主体じゃないから」

宇崎ちゃんは個人的にも好きになれないキャラクターですし(確かにエロゲーの絵に近いって言えばホントそれ)正直苦手なキャラクターです。
或いはもし表現の自由の主体でないからというなら、それは公安なり県議会なりの審査を通すみたいなルール作りが必要なんじゃないでしょうか。
どっちも人命にかかわる仕事をしていて、世の中に必要な存在であるにもかかわらず、バッシングをする行動は、何がズレている気がします。いえ、建設的な議論として「公益団体は服装規定にこういう規範を設けましょう」と議論していくのは良いことです。私は表現の自由が無制限の自由などとは全く考えていませんし。
ただ建設的な議論もせず個々の事案で自分の不快な表現を見つけてその都度

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って具合になっちゃうんでしたら、下手にTPOなんて持ち出さずに、憲法改正を前向きに議論していただいた方が良い気がします。それこそことあるごとに「これはセクハラで不快だ!」「TPOをわきまえろ!」っていう怒声を傍から見るのも不快なんですよ、ホント・・・。
だったら「現行憲法は表現の自由で無制限過ぎるので、改正してみんなが不快にならない社会を目指そう」っていう方が建設性あって良いです。小池百合子せんせー、ほんとサーセン。
振り返るとハイスクール・フリートだけとってここまで喋れるとは・・・。
いやぁ、正月まだまだ休みは残ってますし、はいふりカメラで撮ってインスタ楽しみたいですね。

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