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SIer:無能な営業組織は意味なく工数膨らませ…客の信用ブチ壊す

「大橋さん・・・来年もしかしたら貴方の会社と契約切るかもしれないわ」
「えー、マジですかぁ(・w・;)」
常駐先の担当者さんから言われたこの一言。
いやぁ、思わず苦笑いをしちまったんですが、原因は解ってるんですよ。
なんでも元請け会社の担当営業に対する不満がぶち撒けられていて、その見積もり内容がボッタくりバーの如き勢いになってたからです。
これは営業担当が変わったことで始まった亀裂なんですが、実は前の営業担当が凄い優秀な人やったんですね。

優秀・・・と言っても「社内の評判が悪くて客先からの評判が良い」とコレまた難儀な状態でして、言わば此れまで元請け会社の評判が良かったのは前営業とグループ会社SEの個人力に依拠していた要素が大きかったのです。

それが新たな火種を生むことになりました。
客先の執行役員がこれまた元請け会社大嫌いな役員でして、客先IT部門に強い発言力を持ってるんですね。
まぁ一連の流れ聴いてると「いやぁ・・・こら元請け会社の営業部署全体で無能やったんかも知れねんなぁ・・・」と、苦笑いするのであります。

🏢オメー現場知らねんだから商談にSE同席させろよ…

詳しいことは書けないんですが、元請け会社で何が起きてるかはザックリと知っています。
「若い人が辞めていく・・・」
「それ会社として致命的な問題があるんじゃないっすか?」
と、職場近くのコメダでこんな会話をしてました。
新しい担当営業に辛辣な苦情が寄せられていたのでして、早速新しい担当営業の顔も曇り始め、前任者の評判から察するに元請け会社の組織的な無能が引き起こしてるということは察したわけです。

いや、しかしねぇ、元請け会社の営業部門、現場の子会社SEが出した見積もりから相当価格を上乗せしたようで、SEがびっくりしてたんですよ。
「これは高いですね・・・・」
SEがそう口にするほどなんで、見積書見なくても、どれだけボられたか想像つくんですね。
恐らく元請け会社に届いた瞬間、余計な費用が上乗せされたんでしょう。

そんな様子を見てつい思い出したことがあるんですわ。
2018年に参加した渋谷の勉強会だったかな。
当時はSwift(iPhoneアプリを作るプログラミング言語です)の歴史は4年しか無かったのに「5年経験してる」とウソついて、客先に売り込んだ営業の話を思い出しました。
改めてこう、SI業界の営業の悪癖に呆れてしまいます。

「オメェ現場知らねぇんだからSEを打ち合わせに同席させなさいよ…」

これねぇ、ホントSIの営業に言いたいんです。いや、実はライバル会社はちゃんとやってたんだけどね・・・。
DXブームで最近の顧客は必ずしも無能とは限らず、稀にリテラシーある担当者がいるんですよ。いつまでも古い騙す営業は通じなくなってきてると思います。
ましてSIerの営業、プログラミングもサーバー構築もネットワークも知らないってのが珍しくないんで、知らない人間(営業)同士で固まり合って策練っても愚策になるだけなんだから、現場知ってるエンジニアを同行させれば余計なトラブル起こさなくても良いのに、ねぇ・・・。

👷若い人が辞めエンゲージメントもダダ下がり…

私は下請け会社の所属ですが、元請け会社で何が起きてるかって言ったら、若い社員の相次ぐ辞職。
まぁ共有される障害内容や現場従業員1人当たりの負荷を考えれば、当然っちゃ当然の帰結なんですけどね。

将来の会社を担う若い人が辞めていく。
「いやぁ・・・僕より収入高くても辞めたくなる会社なんだから大丈夫なんかいな元請け会社」と思うのですが、ESが低下すればCSも低下するのは言うまでもありません。

いや、それにしてもですよ・・・。
「僕の雇用は優秀な1人の営業のお蔭で守られとったんかw」と思うと笑うしかありませんね。
だって営業変わった瞬間にこれまでの信用みんなブチ壊れていくのを目の当たりにしてるんですから。
でも前任者が良い意味で異端だったのでお客さんが会社を信用してくれてたんで、異端者を追い出した元請け会社の営業部署は遂に超えたらアカン一線を超えにかかったわけですよ。

🤢「辞めないでね」そんなこと…言ったってぇ…

たまたまねぇ・・・私の属する部署のお偉いさんは下請けの人間を気遣ってくれる人なんで、そこは営業部署と違って良いんですよ。
やっぱり人手不足って言うのはあるらしくて、実際、下請けと言えども辞めたら替えはそうそういないらしいです。
「辞めないでね」
そう言ってくれるのは有難いし、せっかくの田舎勤務なんで自分から辞める気は無いんだけど・・・ねぇ?
いや、お客さんから業務委託契約切られたら異動するか転職するしかないわけで、契約打ち切りを示唆された帰り道、思わず京都の家賃相場を調べてましたわ。

まぁでも「人生のサブプラン」って言うのは常に用意してるわけでして、備えと言うのは常に心がけています。
仮に転職が必要になっても「東京都心で働くのは嫌だ」と言うのは判ってるわけですから、どうしても多摩地域や神奈川での就業先が見つからない場合は、再び京都移住を視野に入れた転職活動をするってことになりますね。

まぁなんだ・・・、最善を尽くして契約打ち切りになるなら文句は言わないんだが・・・、営業に最善を尽くすことをわかってもらうには、一度現場のことを知ってもらわんとダメなんじゃないかなぁ・・・うん。

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