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実は現役世代のITリテラシー教育が必要です

去年参加した『教育と学びのフォーラム』の中で度々触れた小学生のプログラミング教育必須化。世論としては「そもそも小学生にプログラミング教育は必要なのか?」という声もあったと思いますが、もう2020年になろうとしている今、もはや小学生プログラミング教育の必要性を問う段階ではございません。だってもう始まるんですから。
いくら「小学生にプログラミング教育は必要ない!」と言ったところで、制度自体は民主党政権の頃から既に草案がありましたし、現政権もプログラミング教育について「やるで!」とGoサイン出している以上、もうやることは確定なわけです。その割に現場に対する政府の支援はゼロだと評判ですが。
小学生のプログラミング教育はやることが既定路線で、かつ2022年からは高校におけるプログラミングが必修科目化、2024年からは大学入試にもなるという教育変革が迫った今、実は別でもう一つ、リカレント教育が必要な世代が発生するんです。
「はぁ?そんなのいるのかよ?」
って、何言ってるんですか。現役世代のそこの貴方であり、今これを書いてる私自身ですよ。
そう、学校教育の課程でプログラミング教育が必修になる以上、実は現役世代のITリテラシー教育もまた必須になるんです。だってそうでしょう?
10年後を考えてみてください。学校でプログラミングをやった世代が就職してくるんですから。え?
まさか全くITリテラシーを磨かないまま10年後を迎えるつもりじゃないですよね?

基礎ITスキルを持っていないと10年後の若者からウザがられます

すごく大事なことなので声を大にして言います。
ITスキルを持ってないとマジで10年後に就職してくる若者からウザがられます!
「10年後の若者が全員プログラミングできるわけじゃないだろ!」と怒られれば、それはその通りです。全員がプログラミングできるわけじゃないし、プログラミングが嫌いになる子は必ず現れます。仮に就職したからと言って全員がプログラミングを使うわけじゃないし、実務で使わなければコードの書き方も忘れるでしょう。でも、ITスキルってプログラミングだけじゃありません。
まず10年後に入ってくる若者は開発ツールに触れてるんですよ。もちろん現役のエンジニアや過去にエンジニアだった人は開発ツールを業務で使ってたわけですから、馴染み深いでしょう。じゃあエンジニア経験のない人は?
まぁ趣味でプログラム齧った人以外、開発ツールは馴染みがないですよね。いや、開発ツールでなくても良いんです。そもそもソフトウェアの扱いに慣れてるかどうかって言うのが重要だったりします。
開発ツールに馴れた人っていうのは、一般ソフト使いこなすなんてあっという間です。
あと、今はやりのRPAもプログラミングの可否で成果が大きく変わります。
WinActorとか今導入しようとしてる会社さんあるでしょ?
でもあのWinActor、VBAやVBSができるのとできないので使いやすさが恐ろしいほど変わってきます。ええ、そうです。今後はこうした『総合的なソフトウェア運用スキル』を持つ人がポジションを獲ってくんです。
で、そうしたITスキル持った若者が極端な話、パワポでプレゼン資料を作れないような人が上司になった場合、ぜったい言うこと聞きたいと思わないでしょ?
要は大人もITスキル上げてかないと、10年後の若者に仕事取られますよって話なんです。

とは言ったものの現役世代へのサポートはない

なんだかんだ言っても結局のところ、既存のITコミュニティってほぼ3つの層に向けてしか今のところ存在してません。
㊀子供むけ
㊁高齢者向け
㊂エンジニア向け
だいたいこの三つしかない。
そう、現役ビジネスパーソンも気軽に参加できるようなコミュニティってないんですよね・・・。
しかも上の㊀~㊂は割と下に行くほど閉鎖的な要素もあったりなかったり。
私なんか非エンジニアですけど、やっぱり非エンジニアがエンジニア向けコミュニティに参加するのって度胸いるでしょ?
加えて大人(現役世代)が案外一番頭固いんで、このまま行ったら間違いなく自助できなかった現役サラリーマンは時代についていけず、10年後の若者に反発される未来が確定ですわ・・・。
と、そのあたりをどうしたら良いのやら。
その辺のヒントは、さくらインターネットさんの石狩市での取り組みを聞いて思いつくものもあったのですけど、果たして現役世代のITリテラシー教育はどうやったら良いのでしょうね。ただ一つ、ただ一つだけわかるのは、現役世代のITリカレント教育は必須であるということだけは確かなんですよ。

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