良い大学を出ても花形になれるのは1割しかいない🏫🏢

淡路に行くと不動産売買会社の若い営業マンが汗水を垂らしています。
仲介の不動産と比べると売買は買ってくれる客数も遥かに少なく、大変な仕事だなと、見ていて考えさせられます。
みんな話しかけられたくないタイプの人間だし、基本的には足早に逃げていくでしょう。
まぁ不動産なんてそうそう買えないし、そりゃ普通逃げますわな。

🏫彼は同志社大卒だったのだ…

しかしまぁ私は人からお人好しに見られるのか（まったく不名誉なことや）道を聞かれたり、この手のアンケートに捕まることはよくあります。
まぁ暑い中でビラ配りとかやってる若者を無下にはできないものがあり、会話には応じはします。

🔴｢お仕事は何されてるんですか？｣
🔵｢(一応)IT関係です｣
🔴｢エリートじゃないですか!!｣
🔵｢いやいや、最終学歴偏差値40の高校卒業なDQNですよ｣
🔴｢今って何処に住んでるんですか？｣
🔵｢京都です。清水寺のほど近いところ｣
🔴｢京都は自分も大学時代に今出川キャンパス行ってたっす｣
🔵｢(お前の方がエリートやんけw)｣

まさかでしたが、彼は同志社大卒だったんですね。
同志社は関西の私学では結構な名門です。
プロテスタント系のミッションスクールで、偏差値は概ね６０前後なので、全大学で言えば上位１５％のポジションに位置しているわけです。
私は高卒な上に、気性の荒い人間の多い埼玉東部の偏差値４０ですから、私から見れば同志社なんてエリートそのもの。
そんな優等な大学を出た若者であっても、不動産売買の営業と言う、地味で大変な仕事に就いているわけです。

🏢残念ながら大半は地味な仕事に就く

私からして言えば、不動産売買の営業を同志社大卒の若者がやっていること自体が、非常に意外性を感じたものでした。
恐らくこういう仕事に就くのは高卒か無名な大学卒業の人間だろうと考えていたからです。

ここからイメージ出来ることは、如何にＡランク大学の卒業と言えど、大人になれば大半が地味な仕事で働くことになり、花形（スター）になれるのは１割しかいないって言うことです。

いやいや、もしかしたら京大卒や阪大卒ならもっとスターになる割合が高いかもしれません。それは高卒の私にはイメージもよらないことだし、この記事を読んでる人の方が、大学就活戦線の実情は詳しいんじゃないかと思います。
ただ、高卒の自分から見ると、同志社大学卒業の人間が不動産売買の営業と言う極めつけ地味な仕事をしていたと言うのは、斬新な発見でもあります。

世の中には確かに花形の仕事と地味な仕事があり、ＳＩの世界など顕著に花形と土方が分かれます。
大手ＳＩ社員はごく一部には自社の研究所に入り、新たな技術の研究をしたり、或いは自社で広報の仕事をしたりと、花形の仕事に就ける人はいます。
ただし、大半は客先に常駐したり、データセンターで保守業務やってたりと地味な仕事をしており、その地味な仕事の多くの部分がＳＥＳへ外注されたりします（大抵偽装請負が絡むんですけどね）

ＩＴ業界にはＷＥＢ業界とＳＩ業界があって、多くのエンジニアがＷＥＢ業界に就きたいと考えていますが、ＷＥＢ業界とＳＩ業界は市場規模が全然違います。その差は１：９で圧倒的にＳＩ業界の方が大きいわけです。
更にこのＳＩ業界の中でも９割の人間が１次請けの会社には入れないし、或いは１割の「良い会社に入れる勝ち組」になれたとしても、やっぱりその中で花形の仕事に就けるのがまた１割。
会社員って言うのは、ある意味で「そういうもの」なんでしょうね。

高学歴になれば就活時に応募する企業も必然的に大企業が多くなると思いますが、そうした企業は入社倍率が１００倍以上あるのがザラです。
「売り手市場」
「人手不足！」
って言うのは殆どに於いて、中小企業か高卒以下でも出来る地味でつまらない仕事か仕事そのものがハードな職種に集中しているものなんでね。

最近は｢高学歴なのにNNT(無い内定)｣なんて言葉も聞きますね。
まぁ大卒な分、高卒と比べれば必然的に「少しでも良い企業に入りたい」と考えるのは当然で、単純に就職を決めるってだけなら、案外高卒の方がすんなり内定を取ってるかもしれません。

自分は高卒ですから、花形の仕事に就けるとか夢にも考えてませんし、ＩＴ関連の仕事に転身出来ただけでも、だいぶツキは良かった方かもしれないとは思います。
同志社大卒の若者が不動産売買会社の営業という、極めて地味な仕事に就いていたように、高学歴と言えども大半は地味な仕事に就くでしょう。
なので今大学生で、就活戦線にいる人は、会社人になったらきっと自分もそうなると思っていた方が、内定後の心構えも上手くできるんじゃないかって気がしますね。