見出し画像

緊急事態宣言避けは経済打撃大きいかも

高い緊張感を持って注視しているが、再び今、緊急事態宣言を出す状況にはない」
とは言うたものの、安倍首相から危機感が全く感じられない雰囲気がしております。恐らく緊急事態宣言を避けるのは経済界の圧力があるのでしょうけど、はくたか585号はガラガラでしたし、宿泊したビジホも4人しか宿泊してないしで、GoToキャンペーンの恩恵なんて殆ど無きに等しいです。
方や感染者数は23日の東京都で366人を記録するなど、順調に破滅へ向かって動いており、いったい政府の「緊急事態宣言やらないから、マジやらないから🤢」の姿勢がどこまで持つのか疑問です。

🚅空気輸送の新幹線・・・

GoToキャンペーンの東京除外によって、私の予測は「大宮(埼玉県)から新幹線に乗る客が多くなるんじゃないか」という仮説を立てていました。
ところが大宮に着いても乗客が増える様子はあまりなく、その乗客も多くが軽井沢で下車していました。佐久平から先に行く乗客は殆どいません。
乗った便は東京13:32発なので、蒲田で昼飯食べていた時に聞いた報道だと、午前便はそこそこ乗客はいた・・・らしいです。それでも例年の3割程度なんて聞いたので、午後発車の新幹線など、そら空気輸送同然の混雑率でした。佐久平以降は一車両10人いたかどうかもわかりません。

🚄国民の多くはやや小池都知事寄り

富山に着いてからの移動に関して言うと、県内移動に関してはそこそこ乗客はいます。尤も、新幹線と地方線では客層も編成数も全然違いますし、ダイヤの数も新幹線の方が多いので何とも言えないのですが、県内移動に関しては大きくは減っていないですね。これは東京都でも同じことが言え、京浜東北線や南武線は極端に乗客が減った様子は無いです。緊急事態宣言下に比べれば生活圏内移動は普通にあります。
良くも悪くも小池都知事の「都外移動は控えて」と言う意見に従った国民が多いことになります。尤も、各自治体の知事も首都圏からの受け入れを止めたい方向性で一致していたので、それを察した多くの首都圏の住人は、都民はおろか、埼玉県民すらも県外移動を控えたということになります。
政府の見解としては「感染症に気をつけていれば旅行してもええんやで」とは言うたものの、大多数の国民は「そうは思っていない」ということになります。

画像1

こうなると「緊急事態宣言を出さないことで国民の不満が溜まっている」という状態になります。7月2日から25日現在に至るまでに、ヤフーニュースで問われていた緊急事態宣言の是非について問うアンケートでは、8割が緊急事態宣言を発動して欲しいと答えているのです。

💊23区の潜在感染者数は86万人?!

東京都のモニタリングデータを見ますと、陽性率は右肩上がりで上昇し、現在7%まで昇っております。
その上で、東京新型コロナグラフのサイトで東京都全体の感染者比を割り出してみました。

24日現在の合計で見ますと、多摩地区1083人、23区は8777人となっています。電卓で叩いたんで、誤差はあるかもしれません。
さて、多摩地区と23区の感染者数は概ね1:9となります。だいたい東京都の新規感染者数は88%が23区で占められており、新宿区の感染者数は突出しています。
誠に残念なことに、東京都の人口は1400万人を突破してしまいました。
このうち927万人が23区に在住し、473万人が多摩地区です。
1400万人のうち7%が感染していたとすると潜在感染者数は98万人となり、かつ23区での感染割合が約88%であることから、23区の潜在的感染者数は86万人になるということが推測できるわけですね。
勿論、単純検査数を増やせば陽性率は下がる可能性もありますが、現在は春と異なり、検査数が増えている中での陽性率上昇なので、それでも23区全体における潜在感染者数は75万人くらいいるかもしれません。結構多いですね・・・。
因みに新宿区の次は世田谷区が多いですが、これは新宿に通勤する人が多いことが考えられます。
世田谷区を通る路線は京王線、小田急線、東急田園都市線がありますが、恐らく感染者数の多いエリアは経堂~祖師谷、桜上水~千歳烏山間じゃないかなと思います。
同様に中野区と杉並区もそれ相当に感染者数が多いですが、これは中央線の影響かもしれません。
これらのことを勘案すると、多摩地区でも八王子や府中の感染者が多いのも納得いきます。

🗼東京封鎖した方が将来的なダメージは少ない可能性

実際にはロックダウンは法的な観点からできないようですが、新幹線乗ればわかる通りガラガラすぎます。空気輸送です。
で、GoToキャンペーンやるにしても、交通機関は東京発着が多いので、東京都を除外にすれば当然、観光需要そのものも激減するわけで、とは言ったものの感染者数減らさないと地方の人もなかなか受け入れしようとは考えないでしょう。
加えて感染拡大と同時に死亡者も増えますし、将来ベースで見ると一度緊急事態宣言を再発令して、8月いっぱいは人の移動を制限した方がダメージは少ない気がします。もち、通勤も含めて。
あと緊急事態宣言を解除したことが、テレワークの普及を遅らせてしまったと考えております。
いかんせんね、ツールが浸透しないんですよ。僕が前社でいくらSlackやナイセンクラウド推奨したって聞く耳持たれませんでしたから(一応IT企業ですよ?)。
緊急事態宣言解除でテレワークも解除され、従来の働き方に戻った企業は多いでしょう。緊急事態宣言下でテレワークを入れた企業が「やっぱやめた」となった企業が半分もあるんです。

よって通勤を継続していた4割とテレワークを廃止した3割の企業で満員電車は復活。感染は拡大することになりました。
も、こうなると緊急事態宣言を再発令してテレワークを浸透させないと、感染が増える一方で、将来的な経済ダメージが大きくなります。
なんだかんだで人間って保守的な動物ですから(日本人は特に)強制されないと浸透しません。テレワークを任意にしたら従来通りの働き方に戻すんです。なので緊急事態宣言を再発令し、テレワークの浸透をさせ、或いは都条令でテレワーク義務化を定めてようやく感染減となります。
なお、夜の街は客の年齢層では30~40代が多いそうです。ちょうど地位も得て脂が乗ってる頃合いですね。
ということは、30~40代の通勤を減らしていけば夜の街クラスタの発生を抑え込めるということになります。特に男性の30~40代ね。
やっぱりね、川崎重工のイチ株主として見ると、新幹線がガラガラ過ぎるのもまた不安を覚えるのでして(乗った車輛は日立製でしたけども)、このまま緊急事態宣言を出さないことで、かえって新幹線を使う旅行客の需要減を心配せざるを得ません。
まぁウェブ会議の導入などで平日の新幹線需要は下がるかもしれませんが、感染拡大で休日の新幹線需要まで無くなると技術革新が止まります。飲食業にしてもテイクアウト始めたお店が殆どだと思うので、一回目に比べれば二回目の緊急事態宣言によるダメージは抑えられるでしょう。
その意味でもね、緊急事態宣言を再発令した方が、将来的な経済ダメージは少なくなるんでないかなと思いますよ。イチ投資家の視点だけども。



ご一読ありがとうございます。お読みいただいた記事がもし無料、あるいは価格以上の価値があると思ったら、フォローならびに、サポートいただけますと幸いです。