💒｢貯蓄額｣が変わると｢結婚観｣も変わる

関東と比べると関西では入職後に結婚しているか否かを訊かれるのが普通にあります。
そう言えば川崎で働いていた時に「お前結婚してるんか」と訊いてきたのは京都出身者だったのですが、ともかくとして関東（と言うか東京？）と比べると、関西では結婚しているか否かを訊かれるのは珍しいことではないと言うことです。

企業規模も関係するかも知れません。
大きな会社では（少なくとも男性から女性に）結婚しているか否かを訊くのは御法度、即処刑台行きになります。
まぁ即処刑台と言うのは大袈裟ですが、キチンとセクハラに関する教育がなされますので、命取りになることは確かです。
ただ、東京を出れば、まだまだ３０代中盤以降の人間は結婚しているのが当たり前と言う社会なので（大阪ですらそう）既婚・未婚はよく訊かれます。
と言うか訊かれるのがデフォです。

さて、独身の場合、場の空気を悪くしない結婚しない言い訳として使えるのが「金が無い」というものですが、私もこの言い訳を良く使います。
と言っても貯蓄額については隠しておりませんで、持ってる額は株も含めて７００万円です。
と言っても株は「今の時価が高い」というのも大きな要因ですが、ともあれ株・外貨・円の合計が７００万円です。
これが会社でも公表している私の口座資産額です。

🏧700万円｢しか｣と｢も｣の違い

では４０歳で貯金額７００万円は多いのかと言いますと、到底多いとは言えません。
寧ろ貯蓄７００万円など貧乏人の部類です。
いわゆる中流と言えるために必要な資産額は最低でも５０００万円、ここが中流の最低ラインと考えています。

総資産５０００万円で中流というのは統計と照らし合わせて見るとかなりのズレはありますが、老後の生活で必要な資金ベースで見ると実態に合うでしょう。

40代の平均貯金額と中央値！理想はいくら？賢いお金の貯め方・増やし方をプロが解説｜マネイロメディア｜資産運用とお金の情報サイト

例えばマネイロの提示している４０代の平均貯金額は１２４８万円、中央値は５００万円となっています。
と言っても統計はサイトによってもこの数値が変わってますから、サンプルサイズの大小や、サンプルの質が変われば数値も変わってきます。

実際のところ、４０代は一部で貯蓄３０００万越えがいることで平均が吊り上げられ、一方で貯蓄０世帯がいると押し下げられるわけです。
まぁ実際のところ、平均値と中央値では中央値の方が実態に近いと言われていますが、これも本当に中央値が実態に近いのかわかりません。
極論ですが、年収３０００万円、年収５００万円、年収３００万円、年収１００万円、年収１０万円が１人ずつ並んだ場合、中央値は３００万円で平均値が７８２万円になりますので必ずしも中央値が実態に即するわけではないと思います。
なので、計算の仕方は平均値１２４８万円を基に中小企業の割合と正規雇用者の割合もかけた方が実態に近いかも知れません。

参考までに日本の零細企業の割合は84.9%。
役員を除く正規雇用者の割合は63.1%。
ここから次の計算をした金額を実態と仮定します。

1248×0.849×0.631=668.577312
まぁだいたいこのくらいになるんじゃないかなと言う推測実態値です。
ただ、零細企業の正社員に限れば、ここから更に２００万円くらい貯金額は下がり、４６８万円ほどになると思います。

なので大企業勤務者の４０歳なら貯金７００万円は本当に貧乏人の部類。
一方、零細企業勤務者から見ると、貯金７００万円という数字が驚かれる数字になります。

なので貯金をしてる当時者は老後基点で貯蓄額のゆとりを計算するため７００万円「しか」持ってない気分であり、大企業勤務者からしても７００万円「しか」持ってない貧乏人に見えるのですが、零細企業勤務者からすると７００万円「も」持ってるのかという感想を抱かれるわけですね。

ちなみに貯金額はどの年齢帯も何故か独身者の方が少ないんです。
恐らく独身者の方がお金にだらしない人が多いか、お金が無いから結婚できない人が多いということが考えられます。

🏦結婚のメリットは貯蓄量に反比例する

また、４０歳の貯金額の６６８万円というのは地域差もかなり大きくなると思われます。
と言っても東京には年収１０００万円の貯蓄０世帯が存在していますが、やはり大阪の中堅企業、京都の零細企業の勤務者で貯金７００万円というのはなかなか居ないようで、かなり驚かれます。

こうなると「寧ろ女（妻）なんて邪魔に感じるんじゃないですか？」なんて（既婚女性から）訊かれる始末ですが、百歩譲ってこの先、私が結婚などというものをすることになったとしても、クレカは絶対に渡しませんし、寧ろ金銭については完全に私がコントロールしようとするでしょう。

さて、その指摘を受けてみると、改めて結婚のメリットというのは貯金が少ない方が大きいんですね。
昭和時代みたいに夫と妻の役割が完全に分離されていたならいざ知らず、今は共働きが基本なので、賃貸も１人で１Ｋ借りるより２人で２ＤＫを借りた方が家賃も安上がりです。
スーパーの食材も基本的には２人暮らし以上の人向けに売られていますので結婚した方がトータルの出費は安くなります（※ただし結婚式と子供は考慮しない）
結婚費用とは言ったものの、結婚式を挙げなければ結婚そのものは無料ですからね。

一方、独身時に金を貯めた人は結婚のメリットが少なくなるのです。
特に４０歳になると貯めたお金を自分の緊急時に使う想定で貯めてますから配偶者という要素を新たに追加したくないんですね。
もう考え方が完全に「俺の金は俺のものだ」で固まっていきます。

青年期に一回り上の人から「結婚は貧乏な内にしろ」と言われてましたが、それは本当です。
人間、後先考えずに生きれる内じゃないと結婚なんかしないわけでして、お金を貯めれば貯めるほど後先を考えるようになり、結婚をすることに対する意欲やメリットが低くなるのです。

ネットを見ていると「彼女が欲しい（泣）」なんて言いながらマッチングサービスすら使わない男がいたり、或いは「年収５００万円以上無い男とか嫌や！」と言う女がいたりで混沌としていますが、本当にパートナーが欲しいなら、男性は貯金が無いうちに、女性はあまり条件ばかりで動かない方が良いんじゃないかなと思いますね。