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2000年に残したい曲(スタジオトーク編)

2000年1月1日に放送された『ミュージックステーション ミレニアムスペシャル』。

ランキングは視聴者からのハガキ、インターネット投票、全国アンケート10万人の声を集計して決定した2000年に残したい曲BEST100。

MCはタモリ、下平さやか。

スタジオゲストは、サザンオールスターズ、Mr.Children、安室奈美恵、SPEED、GLAY、CHAGE and ASKA、L’Arc~en~Ciel。

生放送ではなく収録。


100位~91位

100位『YOU ARE THE ONE』TK PRESENTS(97.1)
99位『これが私の生きる道』PUFFY(96.10)
98位『ペッパー警部』ピンク・レディ―(76.8)
97位『Maybe Blue』ユニコーン(87.10)
96位『BE TOGETHER』鈴木あみ(99.7)
95位『終わりなき旅』Mr.Children(98.10)
94 位『Hello,Again~昔からある場所~』MY LITTLE LOVER(95.8)
93位『シングルベッド』シャ乱Q(94.10)
92位『Don’t wanna cry』安室奈美恵(96.3)
91位『硝子の少年』Kinki Kids(97.7)


『終わりなき旅』

タモリ:どうですか、『終わりなき旅』は?
桜井:まあ、休み明けの最初だったんで。
タモリ:休み明けの曲だったか。
桜井:そうですね。
タモリ:それで特に印象的なんだねえ。
桜井:そうですね。
タモリ:俺、モノマネしてたぐらいだからねえ。
桜井:あ、そうなんですか。そうなんですか?
タモリ:「♪おわーなーきたーび」なんつって。


ユニコーン

タモリ:桜井くん、ランキングの中で、これ見てて気になる曲っていうのは?
桜井:あのー、ユニコーンさんですね。
タモリ:ユニコーンねえ、うん。
桜井:僕ら割と、まだアマチュア時代のとき、いろんなオーディション出てたんですけど。そのオーディションの決勝戦みたいなときに、ユニコーンさんがゲストで出てたんですよ。僕らその決勝戦まで行ったんですけど落ちて。で、その後に、こうユニコーンさんがステージを晴れ晴れとやってるところを観てて。これからは、なんかああいうポップな音楽を作んなきゃいけないと。
鈴木:すごい暗い曲ばっかりやってたんで、明るい曲も作んなきゃなあ、みたいな。
タモリ:暗いってどれぐらい暗かったの?歌詞の内容でいうとどういう風に。
鈴木:(桜井に)どうっすか?
桜井:……
鈴木:「今夜はレイニーデー」
桜井:はははは(笑)。それ暗いのかどうなのかわからないねえ。
タモリ:暗いかどうかわかんないねえ、それはねえ。


ピンク・レディー

タモリ:ラルクは印象に残った曲あります?
ken:ピンク・レディーですね。
タモリ:ああ、そう。
ken:うん。テレビで出てくる度にこう、なんかこう覚えたことのない、この感情が。
タモリ:初めての、その男の芽生えだ。
ken:ですねえ。
タモリ:はあ。あの頃、その横でイグアナやってたの俺なんだけどね。見てない?
ken:最近見れなくて寂しいです(笑)
タモリ:ああ、いや(笑)。ちょっと最近恥ずかしくなっちゃって(笑)。ブリーフ一枚じゃあもうね、テレビに出れなくなって(笑)


90位~81位

90位『HONEY』L’Arc~en~Ciel(98.7)
89位『オリビアを聴きながら』杏里(78.11)
88位『シーズン・イン・ザ・サン』TUBE(86.4)
87位『Marionette-マリオネット-』BOØWY(87.7)
86位『Runner』爆風スランプ(88.10)
85位『クリスマス・イブ』山下達郎(83.12)
84位『パラダイス銀河』光GENJI(88.3)
83位『TOMORROW』岡本真夜(95.5)
82位『さよなら』オフコース(79.12)
81位『世界中の誰よりきっと』中山美穂&WANDS(92.10)


BOØWY

タモリ:GLAYは、この中でなんか思い出の曲ありました?
JIRO:僕はBOØWYでギター始めるキッカケになったんで、中学校の頃。2年生だったんですかね。
タモリ:JIROちゃんの中学時代カワイかったろうねえ。
JIRO:ふふっ。スポーツ刈りでしたからね。
タモリ:ええ!?スポーツやってたの?何か。
JIRO:何もやってないです。父さんが厳しかっただけなんです。いっつもゲンコツばっかりされてました。
タモリ:はっはっは(笑)。じゃあなに、ギターをこのBOØWYに憧れて始めた頃には、父さん怒ったんじゃなかった?
JIRO:いや、もうギターとか隠してましたよ、押入れに。
タモリ:いつ頃見つかったの?「お前ギターやってんのかぁ!!」とか言われたの?
JIRO:2年後ぐらいだったと思うんですけど。
タモリ:2年間、隠し通したんだ!
JIRO:隠してましたねえ、うん。
   客席から「おー!スゴい!」の声
タモリ:いや、それスゴいっていうか…
JIRO:スゴかないんだけど(笑)


80位~71位

80位『ガッツだぜ!!』ウルフルズ(95.12)
79位『My Revolution』渡辺美里(86.1)
78位『Garden』Sugar Soul feat. Kenji(99.9)
77位『JAM』THE YELLOW MONKEY(96.2)
76位『WOW WAR TONIGHT ~時には起こせよムーヴメント~』H Jungle with t(95.3)
75位『One more time, One more chance』山崎まさよし(97.1)
74位『Ya Ya(あの時代を忘れない)』サザンオールスターズ(82.10)
73位『そばかす』JUDY AND MARY(96.2)
72位『イエスタデイ・ワンス・モア』カーペンターズ(73.7)
71位『愛は勝つ』KAN(90.9)


カーペンターズ

タモリ:初めて洋楽入ってましたねえ。
下平:そうでしたね。
タモリ:カーペンターズ。
下平:入ってました。
タモリ:昔はLPがですねえ、5枚しかない家庭でも、必ず1枚はカーペンターズだったんです。
下平:なるほどねえ。すごい普及率。
タモリ:ちょっと大袈裟な言い方でした(頭を下げる)。


『Ya Ya(あの時代を忘れない)』

タモリ:サザンが74位。この歌は思い出はやっぱりありますか?
桑田:いや、(シングルの)ジャケットがね、意味がいまだにわかんないんですけども。あのね、小っちゃい女の子がね、注射打たれてんですよ、大人から。それがなんか…なんなのかね(笑)


『ガッツだぜ!!』

タモリ:GLAYどうですか?
HISASHI:GLAYは『ガッツだぜ!!』を入れましたね。
タモリ:歌った?
HISASHI:『ミュージックステーション』のスーパーライブ(1996)でですね、共演した時にですね、トータスさんのあのパフォーマンスを観て、これはGLAYのライブにも取り入れなければいけない要素だと思って。
タモリ:本当!?
HISASHI:うん。それでGLAYのステージの中でもやりました。

”あのパフォーマンス”とは、トータス松本が歌の途中で倒れて、客席からの「ガッツだぜ!ガッツだぜ!ガッツだぜ!」の声で復活するという、ウルフルズではお馴染みのパフォーマンス。

HISASHI:その後、トータスさんと話す機会があったんですけど、その時に事後承諾を。
タモリ:事後承諾?
HISASHI:はい。そしたらもう「どんどんやってくれ」とのことで。それからやってないんですけど。
TERU:はははは(笑)
タモリ:HISASHIくん、おもしろいねシャベリねえ。
HISASHI:結構イケますよ。
タモリ:結構イケるねえ、結構イケる。今度ドンドン振ろう。
HISASHI:(笑)


オフコース

タモリ:2000年に残したい曲っていうのはありますか?
hyde:僕はオフコースですね。さっき出てましたけど。
タモリ:はあ。『さよなら』?
hyde:『さよなら』。ええ曲ですなぁ~。
タモリ:良い曲だと思った?
hyde:うん。
タモリ:「♪さよなら」。
hyde:なんかですね、恋をしたような気分になる曲ですね。

hyde:小田さんの詞とか結構好きで。パクったり(笑)
タモリ:パクったりしてた!?
hyde:ウソ(笑)
タモリ:ラルクが小田さんパクったっつーのは衝撃的なニュースじゃないだろうか。
hyde:(笑顔)
タモリ:スポーツ紙に出るよ。「hydeパクる!」って。


70位~61位

70位『my graduation』SPEED(98.2)
69位『心の旅』チューリップ(73.4)
68位『PRIDE』今井美樹(96.11)
67位『YOUNG MAN(Y.M.C.A)』西城秀樹(79.2)
66位『LOVE PHANTOM』B’z(95.10)
65位『フレンズ』レベッカ(85.10)
64位『島唄』THE BOOM(93.6)
63位『スタンド・バイ・ミー』ベン・E・キング(61.12)
62位『セロリ』SMAP(97.5)
61位『energy flow』坂本龍一(99.5)


『my graduation』

タモリ:70位にSPEED『my graduation』。
SPEED:ありがとうございます。
タモリ:自分たちにとってこれはどういう曲ですか?
SPEED:う~ん……
寛子:どういう曲……だろう?
多香子:だろう?
絵理子:だろう?
タモリ:ちょっとSPEED疲れてま~す。

この日は収録放送だったので、SPEEDの4人は正月らしく着物姿。

絵理子:苦しいっすねえ。
タモリ:ああ、それ(着物)がね(笑)
絵理子:ダメですね、なんかノボせちゃって。
仁絵:ノボせちゃってんですよ。
タモリ:それ、晴れ着姿ってたぶん初めてかなあ?
SPEED:はい。
下平:カワイイですよねえ。
タモリ:ありがとうございます。


『YOUNG MAN(Y.M.C.A)』

サザンオールスターズのライブ『HOTARU CALIFORNIA』に西城秀樹が出演した映像から。

タモリ:サザンは気になった曲ありました?あ、『YOUNG MAN』は、あれは冒頭のライブの時の。
桑田:はいはい。あれねえ、あのー、(客に)ダマしでね。まあ、私が出てくるという設定だったんですけど。秀樹さんに無理矢理お願いしまして、覆面被してですね、登場してパッとその覆面を取ると秀樹さんだという(演出)。まあ、手足の長さが全然違うんでね。
タモリ:全然違う。
桑田:バレバレだったんですけど。


『フレンズ』

タモリ:安室ちゃん、何か気になった曲ありますか?
安室:レベッカ。ふふっ(笑)
タモリ:レベッカねえ。
安室:『フレンズ』。ふふふっ(笑)
タモリ:安室ちゃん、会話のセンテンス短いよねえ。これ思い出なの?なんで?
安室:えっとー、その時に沖縄で歌のお勉強してて。それで、みんなレッスン曲で結構歌ってたんですよ。
タモリ:へえ。
安室:それで、私もずっと歌ってて。
タモリ:今でも歌える?
安室:うん。歌えると思う。
   客席から「歌ってー!」
安室:ヤダ(笑)
タモリ:歌えるっつーと必ず「やってー」とか言うよなあ。そうはいかない、こっちだって商売でやってんだ。
安室:(笑)


60位~51位

60位『Get Wild』TM NETWORK(87.4)
59位『LOVE ~Destiny~』浜崎あゆみ(99.4)
58位『紅』X(89.9)
57位『神田川』かぐや姫(73.9)
56位『ここでキスして。』椎名林檎(99.1)
55位『LA・LA・LA LOVE SONG』久保田利伸 with ナオミキャンベル(96.5)
54位『さよなら人類』たま(90.5)
53位『イエスタデイ』ザ・ビートルズ(65.11)
52位『ROCKET DIVE』hide with Spread Beaver(98.1)
51位『およげ!たいやきくん』子門真人(75.12)


『神田川』

タモリ:hyde、印象に残った曲あります?
hyde:えー、神田川ですねえ。
タモリ:『神田川』とか『さよなら』とか好きだよねえ。
hyde:僕、あの東京に来た時に、神田川の近くに住みまして。
タモリ:ああ、そう。
hyde:すごく汚いですね。イメージと違いまして。それでもね、大きな鯉が泳いでるんですよね。
タモリ:うんうん。
hyde:あ、こういう汚くても生命は生きていけるんだなと思って、ちょっと小さな感動があってですね、それを母親に言ったんですよ。
タモリ:「鯉がいるぞ」と。
hyde:「鯉がいて、僕はなんか幸せな気分になった」って言ったら、「ああ、鯉はどんな汚いところでも生きていけるからなあ」言われて。僕、それ以来、鯉がダメになったんですよ。
タモリ:良い話なんだか悪い話なんだか(笑)


『LA・LA・LA LOVE SONG』

タモリ:SPEEDは気になる曲ありますか?この中で。
寛子:『LA・LA・LA LOVE SONG』。
タモリ:ああ。
絵理子:あのドラマ流行ったじゃないですか、『ロングバケーション』。それでね、好きになって。
寛子:ちょうどホテル生活をやってる時期で。必ず9時にはホテルに帰って、慌ててテレビつけて、それでみんなで曲聴きながら。
絵理子:「瀬名―!」
寛子:「南―!」ってやってたんですよ(笑)
絵理子:ふふっ(笑)
寛子:必ずこれもカラオケで歌いますよ。
タモリ:ああ、そう。今でも?
   客席から「歌って―!」
タモリ:だから歌えない!こっちも商売だって言ってんの。


『さよなら人類』

タモリ:桜井くん、印象に残ってる楽曲ありますか?
桜井:僕はあの、たまのですねえ…
タモリ:ああ。
桜井:あれちょうど、あの僕らもアマチュア活動してる時に『イカ天』とかいう番組があって、ああいうのにだけは絶対出んのをやめようと(笑)、思ってたんですけど。
タモリ:うん。
桜井:なんつーんですかね、わざとらしい感じが大っ嫌いだったんですけど。
タモリ:うん。
桜井:最近なんか、あの年末に特集とかで歌詞とかも出て、一曲流れるじゃないですか丸々。で、歌詞を読んでると、なかなか深くてですね、感心してしまいました。


50位~41位

50位『M』PRINCESS PRINCESS(89.4)
49位『ガラスの十代』光GENJI(87.11)
48位『フラワー』Kinki Kids(99.5)
47位『卒業写真』荒井由実(75.6)
46位『YAH YAH YAH』CHAGE and ASKA(93.3)
45位『つつみ込むように…』MISIA(98.2)
44位『いつかのメリークリスマス』B’z(92.12)
43位『だんご3兄弟』速水けんたろう、茂森あゆみ、ひまわりキッズ、だんご合唱団(99.3)
42位『赤いスイートピー』松田聖子(82.1)
41位『I’m proud』華原朋美(96.3)


MISIA

タモリ:桑田くん、なんか気になる曲ありますか?
桑田:僕は…そうMISIA。
タモリ:MISIA。
桑田:あの、実はですね、私の姉のね息子の、僕の甥ですけど。
タモリ:ええ。
桑田:顔がソックリなんですよ。
タモリ:そうすっと、桑田くんもMISIAも一応似てるってことになるよね?
   客席から「似てなーい」「似てないよ」
桑田:次いきましょう。


40位~31位

40位『リンダリンダ』THE BLUE HEARTS(87.5)
39位『いつか』ゆず(99.1)
38位『真夏の果実』サザンオールスターズ(90.7)
37位『マイ・ハート・ウィル・ゴー・オン』セリーヌ・ディオン(98.1)
36位『長い間』Kiroro(98.1)
35位『時代』中島みゆき(75.12)
34位『負けないで』ZARD(93.1)
33位『Time goes by』Every Little Thing(98.2)
32位『ら・ら・ら』大黒摩季(95.2)
31位『Tomorrow never knows』Mr.Children(94.11)


『真夏の果実』

タモリ:38位、サザンの『真夏の果実』。これもねえ、やっぱり何度聴いても名曲だと思うんだけど、こういう曲はスラスラっと出来たの?これ。
桑田:意外とねえ、これ出来ましたねえ。苦労して作った曲っていうのは、意外とウケが悪いですね。『マンピーのG★SPOT』とかねえ、結構苦労しましたから。すいません。
タモリ:『マンピーのG★SPOT』は、あれは悪かったですか?
桑田:2000年に残したくない曲ですね。
タモリ:(笑)


30位~21位

30位『TRUE LOVE』藤井フミヤ(93.11)
29位『いい日旅立ち』山口百恵(78.11)
28位『Automatic』宇多田ヒカル(98.12)
27位『チェリー』スピッツ(96.4)
26位『DEPARTURES』globe(96.1)
25位『乾杯』長渕剛(88.2)
24位『未来予想図Ⅱ』DREAMS COME TRUE(90.2)
23位『ずっと2人で…』GLAY(95.5)
22位『あの紙ヒコーキくもり空わって』19(99.3)
21位『贈る言葉』海援隊(79.11)


『ずっと2人で…』

タモリ:23位に『ずっと2人で…』が入ってました。
TERU:はい、ありがとうございます。
TAKURO:ありがとうございます。
タモリ:これなんか思い出の曲ありますか?
TERU:そうですね、うちの姉がですね。
タモリ:あ、お姉さんいるの?
TERU:はい。高校3年生の頃に結婚しまして。
タモリ:え!お姉さん、高校3年のとき結婚したの?
TERU:いや、俺が高校3年の時。
タモリ:ああ(笑)
TERU:すいません(笑)
タモリ:幼な妻かと、うん。
TERU:その時にGLAYはもう結成されてたんで、その時にうちの親がTAKUROに「美味しい物食べさせてあげるから一曲作って」と。
タモリ:はあ。
TAKURO:そう。GLAY初のタイアップ曲だったんですよ。
タモリ:タイアップ曲!
TAKURO:そうなんです。
タモリ:今から考えりゃ大変なことだよねえ。
TERU:ん?
タモリ:GLAYが披露宴で歌うんだよ?
TAKURO:(TERUは)しょっちゅうですよ。
タモリ:え、しょっちゅう歌ってんの?
TERU:俺、よく歌いますよ(笑)
タモリ:価値ないねえ。
TERU:ははは(笑)
タモリ:歌わないでよ、披露宴で。
TAKURO:言われてないのに歌いますから。
タモリ:その辺のオヤジじゃないんだから。
TERU:はい(笑)。酔った勢いで。


20位~11位

20位『LOVEマシーン』モーニング娘。(99.9)
19位『抱きしめたい』Mr.Children(92.12)
18位『WHITE LOVE』SPEED(97.10)
17位『Grateful Days』Dragon Ash(99.5)
16位『レット・イット・ビー』ザ・ビートルズ(70.3)
15位『なごり雪』イルカ(75.11)
14位『ALONE』B’z(91.10)
13位『虹』L’Arc~en~Ciel(97.10)
12位『I LOVE YOU』尾崎豊(91.3)
11位『浪漫飛行』米米CLUB(90.4)


ビートルズ

タモリ:GLAYなにかありますか?
TAKURO:ビートルズがすごい好きなんですよ、中学校ぐらいの時から。それであの、バンドが大事な場面、たとえば東京に来る時とか、あと初めてレコード会社と契約する時とか、初めてレコード会社との更新でゴネてみたりとか(笑)。なんかそういう時にはねえ、ビートルズを聴いて勇気をもらうというか。
タモリ:交渉する前には必ずビートルズを聴いて。
TAKURO:そう。「今回は休みを勝ち取ろう!」とかそういう(笑)。そういう時にはね。
タモリ:ビートルズを聴いて交渉。
TAKURO:ビートルズを聴いて交渉に臨むんですけどね。折れちゃうんですけどね。


『抱きしめたい』

タモリ:19位に『抱きしめたい』が入ってるけど、これって思い出はどうですか?ありますか、この曲は。
桜井:これはですね、友人のバンドの結婚式で、その結婚式に歌ってくれって言われて、一生懸命作って結婚式場まで行ったんですけど、時間がなくて。
タモリ:あれ。
桜井:「歌わなくて結構です」って言われて。ふふふ(笑)
タモリ:へえ。
桜井:で、じゃあ自分たちでやろうと。
鈴木:もったいないので。でも、(結婚式で)歌っちゃったらシングルになってなかったかもしれないですね。
タモリ:ん?どうしてですか?
鈴木:ああ…
桜井:一瞬遠い目したね、今(笑)
鈴木:ちょっと(笑)。あ、なってますね。良い曲なんで。
タモリ:あんまり考えてモノ言ってないよね(笑)
鈴木:全然考えてないです(笑)
タモリ:ふふふふ(笑)


Mr.Childrenの残したい歌

タモリ:自分たちの曲で2000年に残したいって曲はなんですか?
桜井:『花 –Memento Mori–』ですね。
タモリ:どういう時に作ったの?
桜井:あのー、アルバムを2枚連続で出すっていうんで、その曲出しをバーッてやってたんですよ。煮詰まって煮詰まって、やっと出来たあとにみんなで飲んで、そのまま二日酔いのまま野球をしたんですよ、次の日。
タモリ:うんうんうん。
鈴木:寝ないでやったんですよね。
タモリ:徹夜で?
鈴木:徹夜で。
桜井:野球した後に、すごい良いメロディーが浮かんで。それで出来て。あ、なんか一生懸命考えちゃダメなんだな、っていうのが。うん。
タモリ:ああ。桑田くんと同じですねえ。
桜井:そうですねえ。


10位~4位

10位『少年時代』井上陽水(90.9)
9位『上を向いて歩こう』坂本九(61.10)
8位『SAY YES』CHAGE and ASKA(91.7)
7位『名もなき詩』Mr.Children(96.2)
6位『CAN YOU CELEBRATE?』安室奈美恵(97.2)
5位『LOVE LOVE LOVE』DREAMS COME TRUE(95.7)
4位『いとしのエリー』サザンオールスターズ(79.3)


『いとしのエリー』

タモリ:気になる曲ありますか?
桑田:この中でですか?
タモリ:うん。
桑田:やっぱり桜井はカッコいいですね。あらためて。
桜井:(照れ笑い)
桑田:いや、もっと長くやってんのかと思ったら、全部90年代なんだよね。羨ましいですよね。
タモリ:『いとしのエリー』、70年代。
桑田:70年代なんですよね。
タモリ:もうスラスラっと出来たの?
桑田:これは…ええ、わりと。なんかこう思い入れがあると。なんかこう、ちょっと失敗したなとかねえ、申し訳ないとか、怒ったとか、いろんなこう強い感情があると、やっぱなんか作るのラクですよね。
タモリ:ああ。感情の起伏がこう激しいときはね。
桑田:ええ。
タモリ:なるほど。
桑田:桜井みたいにジョギングしてたとか、海にいたとか、すごくキッカケが浅いじゃないですか、情緒が。
桜井:(笑)
タモリ:二日酔いで野球した帰りとかね。
桑田:許せないですよね。
桜井:(笑)
桑田:ええ。ミュージシャンシップはどこにいった!と。
タモリ:それで売れなきゃいいんだけど、売れちゃう。
桑田:ああ、もうねえ。許せないです。
タモリ:許せない。桜井くんどうですか?今の意見に対して。
桜井:あ、もう勉強します。
桑田:(笑)


3位~2位

3位『夜空ノムコウ』SMAP(98.1)
2位『HOWEVER』GLAY(97.8)


『HOWEVER』

タモリ:これはなんか思い出ありますか?
TAKURO:いや、俺はねえ、他の3人に言いたいね。
タモリ:なんて?
TAKURO:2位ですよ?
タモリ:2位ですよ。
TAKURO:最初ねえ、ニューヨークで一人でずっと曲作ってたんですよ。
タモリ:うん。
TAKURO:それを日本に帰ってきてから、すぐ聴かせたんですよ3人に。そしたら、JIROはねえ「ピンとこない」って言ってたんですよ。HISASHIはねえ「ありえない」って言ってた。
タモリ:「ありえない」っていうことはダメだと。
TAKURO:ダメだと。TERUがね、普通「暗いね」ならいいんだけど、一言(ポツリと)「暗いね」(笑)
TERU:ふふふふふ(笑)
TAKURO:はあ……。でも、すごいスケールの大きな、なんか愛情の歌を書きたくて。ようやく完成したこの曲にスゴい自信あったんで、みんなにこう奢ったり、家の送り迎えをしたりして。
タモリ:そんなことしてたの!?
TAKURO:そうそうそう。あの頃はそういうことやってて。
タモリ:そんなことしなきゃボツになりかけたの?
TAKURO:何度も聴かせて、刷り込んだんですよ。そしたら。
タモリ:段々みんなその気になってきて。
TAKURO:なんか…いや、その気になるっていうか、「じゃあ、俺たちがなんとかしてやる」ぐらいの(笑)。「良くしてやる」っていう。あの頃、カツ丼奢んなかったらね。
タモリ:無かった。
TAKURO:TERUはオッケーしてないね。
タモリ:食い物っつーのはデカいんだねえ。
TAKURO:デカいデカい。

言われっぱなしの3人の言い分は……

タモリ:2位ですよ。
TERU:はい。
タモリ:なんで気に入らなかったの?
TERU:(TAKUROが)この声で歌ってるんですよ?
TAKURO:(笑)
タモリ:あ、デモテープが。
TERU:そう、デモテープが。それもねえ、なんかねえ、ギター1本でこうやってるんですよ。で、今はキーが高いんですけど、なんか1オクターブぐらい下げた声で。
タモリ:ああ。
TERU:「(低音で)♪絶え~間なく」。
タモリ:あ、ちょっと暗いなと思う。HISASHIはどうだった?聴いて。
HISASHI:そう、だからあのギター1本とTAKUROの歌だけで入ってて。それをメンバーに伝えなきゃいけないテープだったんですけども、なんかねえ結構自分に酔っている感じがして。
タモリ:ああ。自分だけが良いという。
HISASHI:そう。趣味…趣味に近いような。
タモリ:JIROちゃんどう思ってたの?。
JIRO:そうですね、同じですけど、めちゃめちゃソウルフルなんですよ。そんで俺らにもなんかねえ、こんなGLAY王道的なミディアム系の曲なのに、「UAみたいにしたいんだよね」とか言って。
タモリ:UAみたいにしたい!?
JIRO:難解な事を言い出して。
TAKURO:あの頃ね、いろいろイメージ持ってて、「UAのような、こういうリズムでやりたい」とか「大海原に浮かぶタンポポのような、そういう歌にしたい」とか、みんなに言ってたの。そしたら「さっぱりわかんない」って言われて。
タモリ:わかんない。だいたい、”海にタンポポ”ってよくわかんないもんね。でも良かったよな、2位ですよ。
TAKURO:そうですね。

3人ともブレてない。



桑田佳祐とGLAYとラルク

下平:そしてこの『HOWEVER』という曲には、サザンオールスターズの桑田さんも思い入れがあるということなんですね。
タモリ:え、思い入れあるんですか?
桑田:そうでもないんです…いやいや(笑)、うちの息子がバンドを始めまして。
タモリ:あ、そうですか。
桑田:はい。なんかあのバンドリーダーに、ラルクの『虹』とGLAYの『HOWEVER』を、なんかその譜面をバーンって渡されたんですよ。で、「父ちゃん教えて」って言ってスコア持ってきたんだけど、僕あまり譜面が読めないんですよ。それで焦ってですね。で、まあ『HOWEVER』も、まあいろいろちょっと教えたんですけど。で、ラルクさんの方もね、コピーしたんですよイントロとか。で、(隣の原由子に)今サザンのね?
原:(笑顔でうなずく)
桑田:ライブではラルクの『虹』がちょっと時々…。ちょっとパクっちゃって。ライブ用に使わせていただいてるんです。
タモリ:はあ。ラルクどうですか?聞いて。
hyde:うれしいです。
タモリ:うれしい。
桑田:(ラルクに)すいません。


タモリ:GLAYどうですか?今、話聞いて。
TAKURO:でも、あれですよ。
TERU:逆に俺たちも、あの高校時代に文化祭で『いとしのエリー』をやらさせていただいたんで。
桑田:ああ、本当に。
TERU:そうです。むちゃくちゃ好きだったので。
桑田:TAKUROくんとクラブ行ったんですけどね、彼と話してるとね、イントネーションがメチャクチャになっちゃうんですよね。
GLAY:はははは(笑)
桑田:話してると、「なんとかかんとかの~⤴」って。すごい影響力なんですよ。
TAKURO:ノリノリだったじゃないですか!
桑田:(笑)


1位

1位『First Love』宇多田ヒカル(99.4)

宇多田ヒカルからメッセージVTR

この度は『ミュージックステーション』、2000年に残したい曲ベスト100の第1位に、私の『First Love』が選ばれたということで、非常にうれしいです。
えーっと、この『First Love』っていう歌は、ちょうど去年の前…まあ、一昨年の大晦日にレコーディングを始めて、ちょうど元旦に終わった……たしか終わったんで、ちょうどまさに“年越しの歌”というか、私にとって1999年はまさに『First Love』から始まった1年だったんですな。
まあ、振り返ると客観的に見れば、「ああ、どエライ1年だったなあ」と思うけども、私生活とか自分的な面では特に…特別な1年ではなかった気もします。それは生物の適応能力なんでしょうか、それとも私が鈍いんでしょうか。えーっと、マイペースで出来たんで良かったなと思います。
うーんと、まあ2000年もこんな調子でマイペースでいけたらいいなと。
あ、それとあの99年はいろんな出会いがたくさんあって成長につながったんで、それが2000年もどんどん新しい人と会って自分を見つけていきたいと思います。
去年、『ミュージックステーション』に出演させていただいて、その時に(SPEEDの)絵理子ちゃんとかとね、知り合えたし。また“生(なま)の楽しみ”に、“生(なま)の魅力”っていうのに憑りつかれてしまったので、また今年も早く出れることを楽しみにしています。



1位~100位

1位『First Love』宇多田ヒカル(99.4)
2位『HOWEVER』GLAY(97.8)
3位『夜空ノムコウ』SMAP(98.1)
4位『いとしのエリー』サザンオールスターズ(79.3)
5位『LOVE LOVE LOVE』DREAMS COME TRUE(95.7)
6位『CAN YOU CELEBRATE?』安室奈美恵(97.2)
7位『名もなき詩』Mr.Children(96.2)
8位『SAY YES』CHAGE and ASKA(91.7)
9位『上を向いて歩こう』坂本九(61.10)
10位『少年時代』井上陽水(90.9)

11位『浪漫飛行』米米CLUB(90.4)
12位『I LOVE YOU』尾崎豊(91.3)
13位『虹』L’Arc~en~Ciel(97.10)
14位『ALONE』B’z(91.10)
15位『なごり雪』イルカ(75.11)
16位『レット・イット・ビー』ザ・ビートルズ(70.3)
17位『Grateful Days』Dragon Ash(99.5)
18位『WHITE LOVE』SPEED(97.10)
19位『抱きしめたい』Mr.Children(92.12)
20位『LOVEマシーン』モーニング娘。(99.9)

21位『贈る言葉』海援隊(79.11)
22位『あの紙ヒコーキくもり空わって』19 (99.3)
23位『ずっと2人で…』GLAY(95.5)
24位『未来予想図Ⅱ』DREAMS COME TRUE(90.2)
25位『乾杯』長渕剛(88.2)
26位『DEPARTURES』globe(96.1)
27位『チェリー』スピッツ(96.4)
28位『Automatic』宇多田ヒカル(98.12)
29位『いい日旅立ち』山口百恵(78.11)
30位『TRUE LOVE』藤井フミヤ(93.11)

31位『Tomorrow never knows』Mr.Children(94.11)
32位『ら・ら・ら』大黒摩季(95.2)
33位『Time goes by』Every Little Thing(98.2)
34位『負けないで』ZARD(93.1)
35位『時代』中島みゆき(75.12)
36位『長い間』Kiroro(98.1)
37位『マイ・ハート・ウィル・ゴー・オン』セリーヌ・ディオン(98.1)
38位『真夏の果実』サザンオールスターズ(90.7)
39位『いつか』ゆず(99.1)
40位『リンダリンダ』THE BLUE HEARTS(87.5)

41位『I’m proud』華原朋美(96.3)
42位『赤いスイートピー』松田聖子(82.1)
43位『だんご3兄弟』速水けんたろう、茂森あゆみ、ひまわりキッズ、だんご合唱団(99.3)
44位『いつかのメリークリスマス』B’z(92.12)
45位『つつみ込むように…』MISIA(98.2)
46位『YAH YAH YAH』CHAGE and ASKA(93.3)
47位『卒業写真』荒井由実(75.6)
48位『フラワー』Kinki Kids(99.5)
49位『ガラスの十代』光GENJI(87.11)
50位『M』PRINCESS PRINCESS(89.4)

51位『およげ!たいやきくん』子門真人(75.12)
52位『ROCKET DIVE』hide with Spread Beaver(98.1)
53位『イエスタデイ』ザ・ビートルズ(65.11)
54位『さよなら人類』たま(90.5)
55位『LA・LA・LA LOVE SONG』久保田利伸 with ナオミキャンベル(96.5)
56位『ここでキスして。』椎名林檎(99.1)
57位『神田川』かぐや姫(73.9)
58位『紅』X(89.9)
59位『LOVE ~Destiny~』浜崎あゆみ(99.4)
60位『Get Wild』TM NETWORK(87.4)

61位『energy flow』坂本龍一(99.5)
62位『セロリ』SMAP(97.5)
63位『スタンド・バイ・ミー』ベン・E・キング(61.12)
64位『島唄』THE BOOM(93.6)
65位『フレンズ』レベッカ(85.10)
66位『LOVE PHANTOM』B’z(95.10)
67位『YOUNG MAN(Y.M.C.A)』西城秀樹(79.2)
68位『PRIDE』今井美樹(96.11)
69位『心の旅』チューリップ(73.4)
70位『my graduation』SPEED(98.2)

71位『愛は勝つ』KAN(90.9)
72位『イエスタデイ・ワンス・モア』カーペンターズ(73.7)
73位『そばかす』JUDY AND MARY(96.2)
74位『Ya Ya(あの時代を忘れない)』サザンオールスターズ(82.10)
75位『One more time, One more chance』山崎まさよし(97.1)
76位『WOW WAR TONIGHT ~時には起こせよムーヴメント~』H Jungle With t(95.3)
77位『JAM』THE YELLOW MONKEY(96.2)
78位『Garden』Sugar Soul feat. Kenji(99.9)
79位『My Revolution』渡辺美里(86.1)
80位『ガッツだぜ!! 』ウルフルズ(95.12)

81位『世界中の誰よりきっと』中山美穂&WANDS(92.10)
82位『さよなら』オフコース(79.12)
83位『TOMORROW』岡本真夜(95.5)
84位『パラダイス銀河』光GENJI(88.3)
85位『クリスマス・イブ』山下達郎(83.12)
86位『Runner』爆風スランプ(88.10)
87位『Marionette-マリオネット-』BOØWY(87.7)
88位『シーズン・イン・ザ・サン』TUBE(86.4)
89位『オリビアを聴きながら』杏里(78.11)
90位『HONEY』L’Arc~en~Ciel(98.7)

91位『硝子の少年』Kinki Kids(97.7)
92位『Don’t wanna cry』安室奈美恵(96.3)
93位『シングルベッド』シャ乱Q(94.10)
94位『Hello,Again~昔からある場所~』MY LITTLE LOVER(95.8)
95位『終わりなき旅』Mr.Children(98.10)
96位『BE TOGETHER』鈴木あみ(99.7)
97位『Maybe Blue』ユニコーン(87.10)
98位『ペッパー警部』ピンク・レディ―(76.8)
99位『これが私の生きる道』PUFFY(96.10)
100位『YOU ARE THE ONE』TK PRESENTS(97.1)

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