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学者たちの礼拝、わたしたちの礼拝

主の年、2023年が始まりました。皆さんは、今日はどのように過ごされましたか?今日の聖書の箇所は、マタイによる福音書2章1~12です。

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9 彼らが王の言葉を聞いて出かけると、東方で見た星が先立って進み、ついに幼子のいる場所の上に止まった。
10 学者たちはその星を見て喜びにあふれた。
11 家に入ってみると、幼子は母マリアと共におられた。彼らはひれ伏して幼子を拝み、宝の箱を開けて、黄金、乳香、没薬を贈り物として献げた。

教会の中にも、星が光っています🌟

冬は、夜空の星が、きれいに見えますね。あ!あの星は何だろう!?
2000年前、星の動きを見て、いろいろなことを研究する学者たちいました。
とても明るく光る星が現れ、「これは、ユダヤ人の王が生まれるときの星だ」と知りました。
学者たちは、ユダヤに誕生する王を探して礼拝するために、旅に出ます。
何年もかかる旅、命がけの旅だったと思います。家族にも、別れを告げてきたでしょう。学者としての仕事も、財産も、失うかもしれない旅でした。

エルサレムまで来ました。救い主はどこにお生まれになったのだろう。
王さまなら、知っているに違いないと、聞いてみることにしました。
学者たちは、当時のローマ支配下で、この地域の王さまをしているヘロデ王に、こう尋ねました。
「ユダヤ人の王としてお生まれになった方は、どこにおられますか。
わたしたちは東方でその方の星を見たので、礼拝しに来たのです。」

その言葉を聞いて、ヘロデ王も、みんなも、心がザワザワしました。
ヘロデ王は、「なんだって?王は俺さまただ一人。ユダヤ人の王がほかにいるなんて。」
ヘロデ王は、祭司長や律法学者たちをみんな集めて、「救い主は、どこに生まれることになっているのか?」と、調べさせました。

彼らは答えました。「『ベツレヘム』だと、預言者が書いています。」
ヘロデ王は、学者たちをこっそりと呼び寄せ、「いつ星が出たのか」聞きました。そして、「その子のことを詳しく調べて、みつかったら知らせてくれ。わたしも行って、拝もう」と言って、学者たちをベツレヘムへ送り出しました。

ヘロデ王はユダヤ人の王、救い主を拝もうと思っていたかな?
違うよね、自分以外に王がいるなんて、ゆるせないので、殺してしまおうと思ったのです。ヘロデ王は、神さまを礼拝する生き方ではなく、自分の地位や力にしがみついた生き方をしています。

学者たちは、ベツレヘムめざして、進みました。
一度は見えなくなっていた星が、再び輝いて、ついに幼子のいるところの上に止まりました。学者たちは、その星を見て、喜びあふれました。ついに、探し求めていた、救い主を礼拝することが出来るのです。

入ってみると、イエスさまは、母マリアと共におられました。
学者たちは、ひれ伏して、幼子を礼拝し、感謝の捧げ物として、黄金、乳香、没薬を贈り物として献げました。これらは、当時とても高価なものでした。それだけではなく、このいい匂いのする薬は、亡くなったときに死体にふりかけるものなのです。イエスさまが、わたしたちを罪から救うために、十字架の上で死なれることを、今から準備しているようです。

学者たちには夢で、「ヘロデ王のところに戻ってはいけない」とお告げがありました。学者たちは、救い主イエスさまを礼拝することができて、喜んで、自分たちの国へ、帰って行きました。

このあと、ヘロデ王は学者たちが戻らないことを知り、ザワザワしていた心が、一気に怒りでいっぱいになります。人を送って、イエスさまを殺そうとします。
その前に、神さまはヨセフに、イエスさまを連れてエジプトに逃げるように伝えていました。
これも、預言者を通して言われていたことが実現するためでした。
そして、ヘロデ王が死に、ヨセフとマリアと、イエスさまは、戻ってくることができました。

今日こうして、ともに礼拝によって、新しい年を始めることができたことを、喜びをもって、主に感謝します。
この年も、神様はわたしたちを聖書の言葉によって、光る星のように、イエスさまのもとへと導いてくださいます。
イエスさまは、どんな時も一緒にいてくださいます。
神さまは、この私を、あなたを、救うために、独り子イエスさまを、お送りくださいました。この大きな恵に感謝して、礼拝を大切にして、新しい年を過ごしたいと思います。

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天の父なる神さま、救い主イエスさまの誕生を心から祝う信仰を与えてください。あなたが罪深いわたしたち一人ひとりをご存じであり、「そのままの姿でよいからわたしのもとに来い」と招いてくださり、御言葉によってわたしたちを造りかえようとしてくださいます。礼拝を大切にし、あなたに聴き従う者とさせてください。そしてこの喜びを一人でも多くの人に伝えることができますように。この祈り、主イエスキリストの御名によって祈ります。アーメン