本気で願えば叶うって言うけど、ぜんぜん叶わないじゃん…て思ってた。
夜のミーティングが終わって、子どもたちが寝静まった家に帰ったら、部屋じゅう焼き立てのパンの香りした。
そう。念願のホームベーカリーがついに届いたのだ。
買った…のではなく、夫の職場のいわゆるボーナス的位置づけで、3万円分のカタログギフトをもらったなかで選んだもの。
まさか、こんなに早く叶うとは思わなかった。
だって、つい2週間前に友達とホームベーカリーの話をしていて、「結婚式の引き出物のカタログギフトでもらったんだよー」と聞いたらばかりだったから。
へー、いいなぁ。うちもホームベーカリー欲しいなぁ。って軽く思っただけだった。
それから2週間。今わたしの目の前に、ぴかぴかのホームベーカリーがあるフシギよ。しかもそこらのバッタモンじゃなくて、象印のちゃんとしたやつ。
やっぱ願えば叶うんだなぁって思った。
＊ ＊ ＊
ずっと本気で願ってるつもりだった。
でも現実は一向に動かず、むしろ悪くなっていく一方だった。
フリーランスになって3年目。私はとっても焦っていた。
この仕事を始めたからこそ出会えたお客様がいて、この仕事をしているからこそ自分を好きになれた。そこは本当に本当に感謝しているし、その選択をした自分を心から褒めてあげたい。
しかしそれでも、理想の在り方、望む未来はまだまだ遠いのが現実だった。
やりたいことも、目指しているビジョンも、自分では明確なつもりだった。それを言葉にまとめて、HPやSNSでも発信していたし、マメな活動報告だってちゃんとやってる。
「『本気で願えば、宇宙が全力で応援してくれる』って、よく言うじゃん。なのになんで叶わないの？なんで現実が動いてくれないの？？」
そう思っては天を恨み、自分を恨んだ。
でも、あることをキッカケにして、「わたしは本当はちゃんと自分を見れていなかったんだ…」ということに気がついた。
私の心を堰き止めていたもの。それは言葉。
人が人としてあるのは、言葉があるからこそ。だからこそ、その言葉の使い方をちょっと変えるだけで、現実は面白いほど高速に動く。
そんな体験を、現在進行形でしている。
「わたしはホントはどうしたいの？」
って言葉を自分に投げかけたことがある人は多いかもしれない。
でも、そんなレベルではなく、「ホントのホントのホントのホントは、どうしたいの？？？」くらいの勢いで問い詰めなければ、“ほんとう”は見えてこないのだと、身をもって知った。
でもそれって一人でできることではなくて、そういうときには必ず理想となる人、インスピレーションを与えてくれる他者がいるもの。
人は誰だって他者と影響しあいながら生きているから。本気で変わりたい、本気で叶えたいと思うのであれば、あなたが理想とする人に会いにいくのが、いちばんの近道かもしれない。
変わることは、怖い。
嫌われないかな。裏切られたって思われないかな。みんな離れてくんじゃないかな。
「あーそういう感じね」って白々しく思われるかもしれない。「つまりは儲けたいだけでしょ？」って思われてるかもしれない。
そんなことを考えて、また自分を押し込めてしまいそうになるけれど。
それでも、どう思われても実現したい未来が、私にはあるから。
迷うこともあるかもしれない。
傷つくこともあるかもしれない。
それでも、手元にある灯りを使ってココに帰ってくれば、きっと大丈夫。
私は本気で動きます。
だから神様、見ててね。
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