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音楽備忘録。(仮)

なんだかちょうどいいタイトルが見つかりません。
こんにちは、ちぇろまほです。
今回は忘れられないコンサートを経験したので、記録に残す回です。

先日は広響さんの定期演奏会に客演で演奏させていただきました。

指揮は秋山和慶さん。

個人的には高校生の時に、とある音楽祭に参加させていただいたときに秋山さんの指揮でドヴォルザークの交響曲第9番の4楽章を演奏したことがあり、、あれから10年ほど経って、こうして秋山さんの指揮で演奏できたことはなんだか感慨深かった。

リハーサルから正直度肝を抜かれたと言うか。
おっしゃることがとても的確。楽譜に忠実。というかスコア譜(総譜)が完璧に全て頭に入ってる…ちょっと恐ろしかった…。
強弱の指定、テンポ感、フレージング、など全てが長年演奏し続けてきた中で、体と耳に染み付いているのだな…。秋山さんの脳内には完璧な構図が出来ているのだな…。すごい。

私にとって今回初めて演奏するラフマニノフの交響曲第3番。初めてのこの作品が秋山さんの指揮でとても嬉しい。そしてついつい独自の解釈で弾きたくなる作品だからこそ、楽譜を改めて冷静に見つめ直させる秋山さんのご指摘はとても身が引き締まる思いだった。


そして!ピアニストは三浦謙司さん。
現在30歳で、2019年のロン・ティボー・クレスパン国際コンクールで優勝及び3つの特別賞を獲得されている。
実は、去年の春頃から演奏が聴けることを楽しみにしていたのだが、コロナの影響で去年の演奏会は中止に、、今回が念願叶っての機会だったのだ。
そして曲目は個人的に大好きなラフマニノフのピアノ協奏曲第3番。

そりゃもう。。すんばらしかったです。。

そして気になったのは三浦さんのプロフィールに記載されている、

2012年夏、ベルリン芸術大学を中退、音楽の世界から一度離れることを決心。日本で様々な仕事をしながらボランティア活動にも参加。
株式会社ヒラサ・オフィス アーティストページより

という文章。
一度は音楽から離れ、営業や、警備員などのお仕事をされたんだとか。

そんないわゆる特殊な経験を積んだ三浦さんの演奏は、想像以上の素晴らしさだった。
一音一音のクオリティ、あの超絶技巧の超難曲の作品を、美しく、そして緻密に、クリアに奏でていた。時に爽やかに。そして時に激しく。
とにかくすんばらしかった。。(語彙がもう見つからない。。)

作品の素晴らしさ、ラフマニノフへの敬意、理解がヒシヒシと演奏から伝わってきた。

そんな音楽を持っている方の演奏は、本当に素晴らしいし、そういう方はお人柄も素晴らしい。。(ちぇろまほ統計)

きっと三浦さんもすごく良い方なんだろうなぁ。と勝手に妄想しながらコンサートを終えた。


今年はラフマニノフの生誕150年!至る所でラフマニノフの音楽を聴くことができそうですね。楽しみだ。


そしてまたこの作品に携わる日が来た時に、この日のことを思い出すんだろうな。
また次のチャンスを願って。


おしまい。ちぇろまほより

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