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だが、情熱はある。1話


いや死んじゃう。

エモの大洪水で溺死する。

いやあと1クールは死ぬ気で生きるけど。

冒頭のナレーションからぶち込んでくるじゃん……ここシークレットなんかーい…しれっと番宣番組までやった応援団長さんよ……仕事が…丁寧……

明日のたりないふたりの会場、懐かしの舞台装置、出番直前の袖で向かい合った時のやりとり(ラジオのトークでは聴いていた)、たりふたのテーマソング流れて、サンパチマイク挟んだ立ち姿ですでに泣いていた。

でしょうね!(自分へのツッコミ)

とにかく、おふたりの役の作り込みがすごすぎて、10年以上ふたりを見てきた聴いてきた私が見ても、今の口調、発声、語尾、めっちゃ似てるーー!この目の泳がせ方見たことあるーー!って瞬間がたくさんあって、どれだけ研究したんだ……ありがとう……凄まじい情熱……感動……(泣く)

どちらかというと髙橋海人くんが口調や発声、喋り方の音声的な部分が似ていて、森本慎太郎くんが表情やシルエット、仕草の視覚的な部分が似ていたように思ったけど、若林さんの目つきとか立ち方とか動き、山ちゃんの息継ぎとかトークのまくし立て方とか間とか、そっくりなところもたくさんあって、どう考えても人生足りまくっているジャニーズのアイドルが演っていることを忘れてしまうくらい、足りてないふたりだった。

正直、元ネタや原作ありきの別メディア化というのは、成功しない場合も少なくないし、特に私のような偏屈な人間は好みも偏っているので、好きな原作のアニメ化や実写化や舞台化でがっかりしたことも一度や二度ではございません。
ましてや、「好きな作品」どころではなく、人生の半分近くの時間推し続けてきた、生身の、三次元の、実在する人間を実写ドラマ化という、今までに経験がない、別?メディア化である。

普通に考えたら、盛大な解釈違いになる可能性も推しの人生がチープな駄作になる可能性も十分にある。
けど、今回の「だが、情熱はある」に関しては、見る前から微塵も心配していなかった。楽しみのそわそわはあったけど、巷の評判はどうなるんだろう、推しの人生がお茶の間に知られてしまうどうしよう(どうもしない)、という謎のドキドキはあったけど、何故か、ドラマのクオリティに関して、驚くほど不安がなかった。

もちろん、すでに予告やティザーなどでチラ見せられていた映像で、十分なクオリティが担保されていたというのもあるのだけれど、それらを見る前から、ドラマ化発表時点から、私にしては珍しく、楽しみしかなかったのは、ひとえに「情熱」が理由である。

これは私の47年間のオタク人生における、経験則に基づいた超個人的な価値基準だが、世の中の創作物のクオリティ(この場合、私の好みにハマるかどうか)は、全て情熱と脚本が担っている。

脚本が下手くそだと、元がどんなに面白い原作も駄作になるし、制作側にこだわりや軸がないとどんなに良い役者が演じようが迷走する。
その点において、このドラマの企画立ち上げ時点の動機には、私が心配するまでもないほどの情熱があった。
ふたりの人生に、ドラマ化するに十分なストーリーがあるように、このドラマを形にするきっかけの時点にも、人を惹きつけるストーリーがあった。

たりないふたりを知らないのに、それぞれのエッセイを読んで、このふたり似てるから同軸でドラマ化したら面白そう!って企画立ててその話が安島さんに伝わるなんて、そこをドラマ化しろよ!という奇跡じゃないですか……
そして、役者陣の熱量と真面目さを伝え聞いたら、ますます期待値しか上がらない。

なんの不安も心配もなく、ひたすらに初回放送を楽しみに待ち、そして今日である。

これ、この、丁寧さで1クール推しの人生を追えるのかよ……感謝しかない。

まだドラマの感想、冒頭で泣いた話しかしてねえな。
1時間あっという間過ぎて、あ、このドラマ、すげえ面白いんだ!と気づいた。ほんとに1時間やった??というくらい早かった。
TVerの再生回数にも加担したいので、何度も見返したけど何回見ても面白いし、何回見ても、主演おふたりの演技に驚いてしまう。

主役のふたり以外の演技も全員すごかった。
春日さんの口調やトーンが高校時代からああだったのかは知らないけど、何かとにかくことごとく春日さんっぽかった。
山里家のお母様のエピソードは、山ちゃんの末っ子気質の元として、ラジオでも何度も聴いたことがあったから、再現映像で見られた!という嬉しさと共に、ヒコロヒーさんのどことなく品のある元ヤン感がぴったりで(※山里家のお母様にお会いしたことはありません)、勝手にイメージ通り〜〜〜!と拍手してしまった。

若林少年の「ただいま」の言い方、すごい声が似ててびっくり。
茹でたソーセージだけの晩ごはん、オールナイトニッポンで聞いたことある!という謎の興奮。
最近、オードリーのオールナイトニッポンでは、東京ドームでのラジオイベント発表の関係でやたら野球の話をしていて、東京下町住まいのお父様がなぜ阪神ファンだったか等の話も聴いていたので、阪神ファンから近鉄ファンになった幼少期のエピソードとか、モチーフとしての阪神の縦縞帽子が直近のラジオの伏線回収のようで鳥肌が立った。

山ちゃん御本人もツイッターで言及していたんですが、森本さんの「いいのよ」の言い方が、めちゃくちゃ山ちゃんで、うわっ、聴いたことある!と興奮したのと、
あと「それは…いいじゃない」とかもすっごい山ちゃんぽかったし、言う時の表情…眉のひそめ方とか無理して口だけで笑顔作ってるぎこちない笑い方とか、ボ、ボス〜〜〜〜!となった。

ドラマを見た後にたまたまYouTubeで見た
「カズレーザーと松陰寺のチルるーム」で
カズレーザーさんが「山里さんのストックしている辞書が俺は一番面白い辞書だと思っている」と仰ってくれてて、

ドラマで山ちゃんが高校時代、親友に言われた何気ない「お笑い芸人になれば」という言葉でその気になってから、毎日語彙力を増やすために辞書を引いては自分独自のワードを考えている姿と繋がって、
高校時代からのあの努力がめちゃくちゃ大きく実を結んだ結果を見たような、それこそ頭が良くて知識や語彙力もすごい才能ある後輩の芸人さんに最大級の評価をされているということが何だかすごく嬉しくなったので、この話が御本人にも伝わりますように、と思いました。

山ちゃんの声って、ちょっと掠れててちょっと高いの、改めてめっちゃ似てるし、普段の森本くんの声と全然違う…よね?(午前0時の森でしか見たことないけど、その時点では共通点感じなかった)、だから意識して声色変えつつ、演技してるってもうモノマネ芸人さんが何十時間ネタやり続けてるみたいなもんじゃん……
歌えて踊れて顔とスタイルが良いだけで十分才能なのに、俳優さんとしても能力が高いの、天が何物も与えすぎじゃん…

喫茶店のシーンは1話のハイライトだと思うんですが、めちゃくちゃ興奮したぁ……
山ちゃんのエピソードトークの喋り方、ラジオとかで聴き慣れてるそのまんまじゃんんんん
細かいとこもいっぱい似てて、最後の「これが一番強い話だから」って強がるとこ、私はそんな裏の山ちゃんは実際には知らないですけど、悔しさと嫉妬をねじ伏せて、彼氏の目の前で好きな子からトークのスキルで笑い取ってやった達成感がその一言に全部滲み出てて、いや森本さんすげえな……
1話で一番好きなシーンです。

「絶対に俺に入れんなよ」の言い方めちゃくちゃ若林さんなんだよな…ラジオで春日さんに無駄に凄むときの言い方、聴いたことあるやつだ〜〜となった。

1話のクライマックスで、ふたりのそれぞれの「芸人になる」へ繋がる些細な事件が、交互に切り替わって同時進行する描き方、すごくよかったなぁ。
実話が元になっているから、フィクションみたいな破天荒な大事件でドラマが盛り上がることはないけど、
リアルな高校生の小さな悩みやもどかしさから踏み出した小さな一歩(後にこれがめちゃくちゃ大きな一歩だったことを全世界が知ることになるんですけど)をめちゃくちゃ丁寧に描くことで、まだ出会ってないふたりの全く関係なかった人生が、これからリンクしていくことを予感させる、すごく綺麗な1話の終わり方だった。

本当にかなり期待していたんだけど、期待を上回る良いドラマになってくれてて、嬉しくて泣いてしまった。

そこからさらに明日のたりないふたりのライブ後の若林さんが倒れた場面まで再現するんかい!からの、エンディングに実際の映像流すのはもはや反則です…………
幼少期の写真までそんな……ありがとうございます………
エンディング楽曲がどなたの提供なのかはこれから発表なんですか……なるほど………

ところで、全然関係ないんですけど、某ヒップホップユニットのファンの友人に、明日のたりないふたりのライブ直後、頼むから配信を買って観てくれとお願いしたことがあるんですが、
その友人には当時たりふたの12年の歴史とその全貌を事細かく説明して、その上で見てもらったんですけど、今回ドラマも見てくれて、感想を言い合っていた時に、
「冒頭の、提供に大企業の名前が並んでるとこでもう泣いた」と言ったら「いやわからん」と言われて
だって、あの、気持ち悪いと言われ続け、ブサイクランキング殿堂入りした推しの人生ががモデルになったドラマに日本有数の大企業が何社もスポンサーにつくなんて、この10年以上でその場所に行き着くまで、どんだけ凄まじい努力をしたんだよ……推しえらい……頑張ったもんね……(この間0.2秒)で号泣ですよ……と説明したら、吹き出してコーラが気管支に入ったって言われました。

TVerで見返しながら一場面ずつ思いついたことをつらつら書いていたので、あっち行ったりこっち行ったりしてまとまりのない長文になってしまった。

4000文字打ってたら、1週間経ってました…。もう今日2話じゃん……なんてこった……
こんな亀ペースなので、毎週感想書けるかは正直謎ですが、今夜も楽しみです。


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