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Jonathan's Space Report No. 829 日本語版


訳者より

 天文学者のジョナサン・マクダウェルさんが発行されている『Jonathan's Space Report(JSR)』の、日本語訳を作成しました。

 JSRは、マクダウェルさんが発行されている宇宙開発に関するニューズレターで、最近の衛星打ち上げをはじめ、国際宇宙ステーションでの活動、特筆すべき宇宙活動などをまとめたもので、米軍などの機密ミッションに関する推測、NASAの発表やメディアの報道の誤りの指摘なども含まれ、高い信頼性で知られています。

 1989年から毎月1~2号の頻度で発行されており、2024年をもって35周年を迎えました。

 今回は、36年目の最初の号となる第829号を、試験的に翻訳しました。

 基本的には原文に忠実に訳しつつ、日本において知名度が低い事柄など、必要と思われる部分については、原文の意味を損なわない程度に若干の補足や言い換えを行いました。一方で、基本的に省略は行っていません。

 また、訳者の誤解などにより、間違いがある可能性があります。正確な内容をお知りになりたい場合、引用をされたい場合などにつきましては、原文を参照していただけますと幸いです。

 この試験的な翻訳をたたき台とし、今後、内容や書き方などにつきまして、徐々に改善を図っていきたいと思います。

 日本語訳版の作成にあたり、マクダウェルさんのご厚意にあらためて深く感謝を申し上げるとともに、このニューズレターが宇宙開発への理解、そしてさらなる発展の一助となることを、心から願っています。

Jonathan's Space Report No. 829

2024年2月3日 マサチューセッツ州サマービル

オリジナル版

 この号は、JSRの第1号の発行から35年目にあたります。

国際宇宙ステーション(ISS)

 ISSでは第70次長期滞在(Expedition 70)が継続中である。

 シグナス補給船運用19号機(NG-19)は、1月9日に軌道を離脱した。

 米国航空宇宙局(NASA)のブログによると、「大気圏再突入は東部夏時間13時22分(協定世界時17時22分)に起こった」となっているが、おそらく夏時間と標準時を間違えており、正しくは東部標準時13時22分(協定世界時18時22分)を意味しているとみられる。

 しかし、それもまた間違いかもしれない。シグナスNG-19の軌道要素からは、協定世界時19時22分に南太平洋上を通過したことが示唆されている。

 米民間企業アクシアム・スペースの有人飛行ミッション「Ax-3」は、1月18日に打ち上げられた。同ミッションにはスペースXの「クルー・ドラゴン」宇宙船のC212「フリーダム」が使われている。フリーダムはこれが3回目の飛行となる。

 Ax-3には以下の4人のクルーが搭乗している。

  • マイケル・ロペズ-アレグリア(Michael López-Alegría)宇宙飛行士……通算341人目の宇宙飛行士、アクシアム所属、Ax-3コマンダー

  • ウォルター・ヴィラデイ(Walter Villadei)宇宙飛行士……通算654人目の宇宙飛行士、イタリア空軍所属、Ax-3パイロット

  • アルパー・ゲゼラフチ(Alper Gezeravcı)宇宙飛行士……通算676人目の宇宙飛行士、トルコ空軍所属、Ax-3ミッション・スペシャリスト1

  • マーカス・ヴァント(Marcus Wandt)宇宙飛行士……通算677人目の宇宙飛行士、欧州宇宙機関(ESA)所属、Ax-3ミッション・スペシャリスト2

 Ax-3は協定世界時1月20日10時42分に、ISSのハーモニー・モジュールにあるIDA-2へドッキングした。

 ISSにドッキング中のロシアの「プログレスMS-24」補給船は、協定世界時1月27日11時39分にエンジンを噴射し、ISSを1.2m/s増速させ、軌道高度を上げるリブーストを行った。

 1月30日、ノースロップ・グラマンの「シグナス補給船運用20号機(NG-20)」、愛称「S.S.パトリシア・ヒリアード・ロバートソン」が、ケープ・カナヴェラル宇宙軍ステーションからスペースXのファルコン9ロケットで打ち上げられた。

 ISSのカナダーム2は、協定世界時2月1日9時59分にシグナスを把持し、同日12時14分にユニティのネイディア・ポート(地球に面したポート)に結合した。

中国宇宙ステーション(CSS)

 1月7日、CSSにドッキング中の補給船「天舟六号」が、エンジンを噴射し、CSSを4.4m/s増速させ、軌道高度を上げるリブーストを実施した。

 天舟六号は協定世界時1月12日8時2分に、CSSの天和モジュールの船尾ポートからドッキングを解除した。同機は1月19日12時37分、太平洋上で軌道から離脱した。

 なお、その1日前の1月18日6時43分、大連理工大学が中心となって開発した12Uサイズの超小型衛星「大連1号-連理」が、天舟六号から放出された。

 1月16日、CSSは自身の推進システムによって、3m/s増速し、軌道を上げるリブーストを行った。

 無人補給船「天舟七号」は、協定世界時1月14日14時27分に打ち上げられ、同日17時46分に「天和」モジュールにドッキングした。

スペースXの「スターリンク」の打ち上げ一覧

  • グループ6-35(23機)……1月7日、ケープ・カナヴェラル宇宙軍ステーション

  • グループ7-10(22機)……1月14日、ヴァンデンバーグ宇宙軍基地

  • グループ6-37(23機)……1月15日、ケープ・カナヴェラル宇宙軍ステーション

  • グループ7-11(22機)……1月24日、ヴァンデンバーグ宇宙軍基地

  • グループ6-38(23機)……1月29日、NASAケネディ宇宙センター

  • グループ7-12(22機)……1月29日、ヴァンデンバーグ宇宙軍基地

CASIC/エクスペースの打ち上げ

 中国国有の宇宙企業、中国航天科工集団(CASIC)傘下の子会社エクスペース(EXPACE)は1月5日、快舟一号甲(KZ-1A)ロケットを打ち上げ、4機の「天目一号」を降交点通過地方時(LTDN)17時40分の太陽同期軌道に投入した。天目一号はGNSS掩蔽観測を目的とした気象衛星である。

 1月11日、快舟一号甲ロケットで、「天行一号02」を低軌道へ打ち上げた。衛星は主に宇宙環境探査などの試験に使用されるという。

ヴァルカン

 米ユナイテッド・ローンチ・アライアンス(ULA)は1月8日、新型ロケット「ヴァルカン」の1号機を打ち上げた。「V-001」と名付けられたこのミッションでは、「VC2S」構成が使われた。これはストラップオン・ブースター「GEM-63XL」を2本、フェアリングはS(Standard、標準)型を装備していることを示している。

 その他、コア機体にBE-4エンジンを2基、セントールV上段にRL-10-C-C1エンジンを2基使用している。

 セントールV上段は、1回目の燃焼で高度493×498km、軌道傾斜角30.0度のパーキング軌道に入り、続いて2回目の燃焼で、高度490×38万2895km、軌道傾斜角30.1度の月遷移軌道に入り、搭載していたアストロボティック・テクノロジーの月着陸機「ペレグリン」を分離した。

 そして3回目の燃焼で、セントールは太陽周回軌道に入った。なお、セントールには、宇宙葬サービスを販売している「セレスティス」の遺灰ペイロードが取り付けられている(ペレグリンにも同社の遺灰カプセルが取り付けられていた)。

 ペレグリンはその後、推進システムからの推進剤漏れにより、ミッションを早期に終えることになり、目指していた月面着陸は果たせなかった。ペレグリンは協定世界時1月18日20時59分に、バヌアツ周辺の上空で大気圏に再突入した。

 天文学者のビル・グレイ(Bill Gray)氏の計算によると、セントールの黄道面に対する太陽軌道パラメータは、0.88×1.02AU、傾斜角0.01度で、打ち上げエネルギー(C3)は4.67km^2/s^2としている。

中国運載火箭技術研究院(CALT)の打ち上げ

 CALTは1月19日、X線天文衛星「アインシュタイン・プローブ」を搭載した長征二号丙ロケットを、西昌衛星発射センターから打ち上げた。アインシュタイン・プローブには、広視野で一時的な宇宙X線源を見つけるためのロブスター・アイ光学系と、それらを詳細に追跡するための狭視野のウォルターI型光学系を搭載している。

 CALTは2月2日、「吉利」コンステレーション2衛星を11機搭載した長征二号丙ロケットを、西昌衛星発射センターから打ち上げた。吉利コンステレーション2は、自動運転車のサポートに使用される。

東方空間(オリエンスペース)

 中国の宇宙ベンチャー東方空間(オリエンスペース)は1月11日、固体ロケット「引力一号」の初打ち上げを、東風航天港バージから実施した。搭載していた衛星「雲遙一号」3機は、予定どおりの軌道に投入された。雲遙一号はGNSS掩蔽観測を目的としている。

イランの「ガーエム100」ロケット

 イランのイスラム革命防衛隊は1月20日、3機目の「ガーエム100」ロケットを打ち上げた。最初の打ち上げ(2022年)はサブオービタルでの試験で、2回目の打ち上げ(2023年)は軌道への打ち上げを目指したものの失敗した。

 今回の3回目の打ち上げは完全に成功したとみられ、「ソライヤー」衛星を高度750kmの軌道に投入した。打ち上げ成功の報はイラン通信情報技術省によって発表されたが、この衛星が地球観測用なのか通信用なのかは明らかではない。

CASスペース

 中国のCASスペースは1月23日、酒泉衛星発射センターから3機目の「力箭一号」を打ち上げ、微納星空(Minospace)の衛星「泰景」5機を、降交点通過地方時(LTDN)10時30分の太陽同期軌道に投入した。

 上段はカタログ化されておらず、おそらく打ち上げ後、チリの西あたりで軌道離脱したものとみられる。

イランの「スィーモルグ」ロケットの打ち上げ

 1月28日、イラン宇宙庁は「スィーモルグ」の打ち上げに成功し、3機の衛星を楕円の地球低軌道に投入した。

 同機はこれまで失敗を繰り返しており、成功は初めてとなる。

 衛星の軌道情報からは、協定世界時0時7分にホメイニ宇宙センターの発射場の上空を通過していることがわかる。下段の速度が遅いことを考慮すると、実際の打ち上げ時間は数分早くなり、おそらく協定世界時0時4分とみられる。

 宇宙開発史とニュースを専門とするウェブサイトzarya.infoを運営するボブ・クリスティ氏は、協定世界時0時2分と推測しているが、これも十分ありえるものである。

 スィーモルグの主なペイロードは、ロケットの環境監視と宇宙用コンポーネントの実証ペイロードを搭載した、32kgの試験衛星「マフダー」だった。同衛星はイラン宇宙研究センターによって開発された。

 また、イラン・エレクトロニクス・インダストリーズが開発した2機の3Uキューブサット「ケイハーン2」と「ハーテフ1」も搭載されていた。ケイハーン2は、姿勢制御システムとある種の航法用ペイロードを搭載している。ハーテフ1はIoTペイロードを搭載している。

 スィーモルグにとって今回の打ち上げは、サブオービタルへの試験飛行と、5回の軌道打ち上げの失敗に続く、通算7回目の打ち上げだった。なお、スィーモルグは2段式の液体ロケットであるとされるが、2019年の3回目の打ち上げでは3段式と報告されているため、過去の飛行におけるロケットの構成についてはいくらか不確実性がある。

エレクトロン43

 米ロケット・ラボは1月31日、マヒア半島の発射場から「エレクトロン」ロケットを打ち上げた。ロケットにはスパイアー(Spire)の16Uキューブサット「リーマー」4機が搭載されており、高度540km、地方時18時57分の太陽同期軌道に投入された。

 リーマーは宇宙監視を目的としており、光学撮像ペイロードが搭載され、衛星のカタログ化と追跡を行う。

小型月着陸実証機(SLIM)

 日本の小型月着陸実証機(SLIM)は、1月19日に「Shioli」クレーター(13S、25E)付近で月面への軟着陸を達成した。

 SLIMは2023年9月7日に、種子島宇宙センターからX線分光撮像衛星「XRISM」とともに、H-IIAロケット47号機で打ち上げられた。H-IIAの第2段は、SLIMを高度341×9万8613km、軌道傾斜角30.3度の長楕円軌道に投入した。SLIMの推進系により、9月30日に月遷移軌道に乗り、10月4日に月フライバイを実施した。

 11月5日には遠地点高度137万kmに到達し、その後SLIMは12月初旬に、「弱い捕捉」のため月に向かって舞いもどり、12月25日に高度682×3929km、傾斜角89.8度の月周回軌道に入った。

 その後、1月14日、17日、19日に行われた一連のスラスター噴射により、軌道は高度15×600kmまで下がった。

 着陸に向けた月面への降下は、協定世界時2024年1月19日15時00分に始まり、15時19分52秒にShioliクレーターの付近にタッチダウンした。NASAジェット推進研究所(JPL)によると、着陸地点は東経25.2249、南緯13.2955としている。一方、A.フィリップス氏は、公開された画像から東経22.2508、南緯13.3154と推定している。

 超小型ローヴァーの「LEV-1」と「LEV-2(SORA-Q)」は、高度1.8mで放出され、SLIMの横の地表に着陸した。どちらもデータを返している。

 着陸後、SLIMの太陽電池は電力を発生しなかった。バッテリーが続く間は一部のデータを返すことができたものの、地上からの指令によりバッテリーを切り離し、協定世界時17時57分には通信を停止した。一方、LEV-1は17時10分まで通信していた。

 太陽照度の改善にともない、1月28日にふたたび通信を開始したものの、月の夜に入った31日にはふたたび沈黙した。

 SLIMのミッションの主な目的は、ピンポイント着陸技術の実証にあり、それは成功したようである。達成された精度は、今後数週間以内に評価され、発表される。

最近の衛星打ち上げの一覧

$$
\begin{array}{|c|c|c|c|c|c|c|c|} \hline
日付(協定世界時) & 衛星名 & ロケット & 射場 & ミッション & 符号 & 近地点×遠地点、傾斜角 & 備考\\ \hline
1月1日3時40分 & XPoSAT & PSLV-DL & サティッシュ・ダワンFLP & 天文 & 01A & 638×653、6.0 & - \\ \hline
& POEM-3 &  &  & 技術 & 01B & 342×353、9.7 & -\\ \hline
1月3日3時44分 & スターリンク グループ7-9 & ファルコン9 & ヴァンデンバーグSLC4E & 通信 & 02 & 335×344、53.2 & -\\ \hline
1月3日23時04分 & オヴソン3 & ファルコン9 & ケープ・カナヴェラルLC40 & 通信 & 03A & 266×47367、26.8 & -\\ \hline
1月5日11時20分 & 天目一号15 & 快舟一号甲 & 酒泉 & 気象 & 04A & 517×531、97.5 & -\\ \hline
& 天目一号16 & & & 気象 & 04B & 516×530、97.5 & -\\ \hline
& 天目一号17 & & & 気象 & 04C & 516×529、97.5 & -\\ \hline
& 天目一号18 & & & 気象 & 04D & 514×529、97.5 & -\\ \hline
1月7日22時35分 & スターリンク グループ6-35 & ファルコン9 & ケープ・カナヴェラルLC40 & 通信 & 05 & 285×288、43.0 & -\\ \hline
1月8日7時18分 & ペレグリン・ミッション1 & ヴァルカンVC2S & ケープ・カナヴェラルSLC41 & 探査機 & 06A & 548×393476、29.7 & -\\ \hline
& セレスティス遺灰カプセル &  &  & 宇宙葬 & 06B & 740×-18409、27.0 & -\\ \hline
1月9日7時3分 & アインシュタイン・プローブ & 長征二号丙 & 西昌衛星発射センター & 天文 & 07A & 580×596、29.0 & -\\ \hline
1月11日3時52分 & 天行一号02 & 快舟一号甲 & 酒泉 & 地球観測(光学)? & 08A & 290×349、95.1 & -\\ \hline
1月11日5時30分 & 雲遙一号18 & 引力一号 & DFHT、南シナ海 & 気象 & 09A & 478×498、50.0 & -\\ \hline
& 雲遙一号19 &  &  & 気象 & 09B & 478×498、50.0 & -\\ \hline
& 雲遙一号20 &  &  & 気象 & 09C & 478×498、50.0 & -\\ \hline
1月12日4時44分 & 情報収集衛星 光学8号機 & H-IIA & 種子島 & 地球観測(光学) & 10A & 450?×450?、97? & -\\ \hline
1月14日8時59分 & スターリンク グループ7-10 & ファルコン9 & ヴァンデンバーグSLC4E & 通信 & 11 & 285×294、53.2 & -\\ \hline
1月15日1時52分 & スターリンク グループ6-37 & ファルコン9 & ケープ・カナヴェラルLC40 & 通信 & 12 & 283×290、43.0 & -\\ \hline
1月17日14時27分 & 天舟七号 & 長征七号 & 文昌LC201 & 物資補給 & 13A & 376×385、41.5 & -\\ \hline
1月18日6時43分 & 大連1号-連理 & 天舟六号 & 地球低軌道 & 技術 & 23063C & 370×383、41.5 & -\\ \hline
1月18日21時49分 & アクシアムAx-3 & ファルコン9 & ケネディLC39A & 宇宙船 & 14A & 211×296、51.6 & -\\ \hline
1月20日6時28分 & ソライヤー & ガーエム100 & シャールード & 通信? & 15A & 744×760、64.5 & -\\ \hline
1月23日4時3分 & 泰景一号03 & 力箭一号 & 酒泉 & 地球観測 & 16 & 524×542、97.5 & -\\ \hline
& 泰景二号02 & & & 地球観測(光学) & 16 & & -\\ \hline
& 泰景二号04 & & & 地球観測(光学) & 16 & & -\\ \hline
& 泰景三号02 & & & 地球観測(光学) & 16 & & -\\ \hline
& 泰景四号03 & & & 地球観測(レーダー) & 16 & & -\\ \hline
1月24日0時35分 & スターリンク グループ 7-11 & ファルコン9 & ヴァンデンバーグSLC4E & 通信 & 17 & 285×296、53.2 & -\\ \hline
1月28日0時4分? & マフダー & スィーモルグ & ホメイニ宇宙センター & 技術 & 18A & 456×1117、58.7 & -\\ \hline
& ハーテフ1 & & & 通信 & 18B? & & -\\ \hline
& ケイハーン2 & & & 技術 & 18C? & & -\\ \hline
1月29日1時10分 & スターリンク グループ6-38 & ファルコン9 & \text{ケネディLC39A} & 通信 & 19 & 283×291、43.0 & -\\ \hline
1月29日5時57分 & スターリンク グループ7-12 & ファルコン9 & \text{ヴァンデンバーグSLC4E} & 通信 & 20 & 285×294、53.2 & -\\ \hline
1月30日17時07分 & \text{S.S.パトリシア・ロバートソン} & ファルコン9 & \text{ケープ・カナヴェラルLC40} & 物資補給 & 21A & 242×251、51.7 & -\\ \hline
1月31日6時34分 & リーマー/ノーススター・スカイラーク1 & エレクトロン & \text{マヒアLC1B} & 宇宙状況監視 & 22A & 520×540、97.5 & -\\ \hline
2月2日23時37分 & 吉利星座02組01 & 長征二号丙 & 西昌 & 航法 & 23A & 595×605、50.0 & -\\ \hline
& 吉利星座02組02 & & & 航法 & 23B & 594×607、50.0 & -\\ \hline
& 吉利星座02組03 & & & 航法 & 23C & 594×607、50.0 & -\\ \hline
& 吉利星座02組04 & & & 航法 & 23D & 594×607、50.0 & -\\ \hline
& 吉利星座02組05 & & & 航法 & 23E & 594×607、50.0 & -\\ \hline
& 吉利星座02組06 & & & 航法 & 23F & 594×607、50.0 & -\\ \hline
& 吉利星座02組07 & & & 航法 & 23G & 594×607、50.0 & -\\ \hline
& 吉利星座02組08 & & & 航法 & 23H & 594×607、50.0 & -\\ \hline
& 吉利星座02組09 & & & 航法 & 23J & 594×607、50.0 & -\\ \hline
& 吉利星座02組10 & & & 航法 & 23K & 594×607、50.0 & -\\ \hline
& 吉利星座02組11 & & & 航法 & 23L & 594×607、50.0 & -\\ \hline
\end{array}
$$

最近のサブオービタル飛行の一覧

 ヴァージン・ギャラクティックの「ギャラクティック06」ミッションは1月26日に行われ、乗員2人(スターカウ、ペシル)と乗客4人(ボロズディナ、ヴォーン、ハイダー、コーンスウィート)を乗せて飛行した。ホワイトナイトツーからの分離は協定世界時17時42分05秒だった。

 最大到達高度は88.8kmで、正確な着陸時間は明らかにされていない。

$$
\begin{array}{|c|c|c|c|c|c|c|c|} \hline
日付(協定世界時) & 衛星名 & ロケット & 射場 & ミッション & 最大到達高度 & 着陸 & 備考\\ \hline
12月19日16時42分 & \text{NS-24} & ニュー・シェパード & 西テキサス & 微小重力実験 & 107 & 西テキサス & \\ \hline
1月26日17時42分 & ギャラクティック06 & スペースシップツー & スペースポート・アメリカ & 宇宙旅行 & 89 & スペースポート・アメリカ & \\ \hline
\end{array}
$$

発行: Jonathan McDowell
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(翻訳:鳥嶋真也)


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