私について(4/10)
最初の問題
とある法人のお客様がおりました。
確か…私が応対するようになってから10年は取引していました。
集金業務でそこそこ距離があった為、代表の代わりに訪問する機会が多くなっていきました。
その社長さんは代表と懇意だった為、私からアプローチやフォローは必要ないかと考えておりました。
(今となれば最低限の情報収集はすべきだったなあと思います)
私の携帯にその社長さんから連絡がきます。
「お宅の代表に不義理があった。代わりとしてあなたに至急来て欲しい。」
慌てて代表に連絡しますが不在のため、すぐに訪問しました。
話の流れはシンプルでした。
会社の商材とは別に、代表が提案した商品を社長さんが購入→かなり高額だが信用して契約した。→納品日になったが物が届かない。→遅れる理由を聞いたが納得いかない。
「代表は信用できない。本来なら契約は全て他に移す。だが、あなたが担当なら取引を続けてもいい。どうする?」
一旦持ち帰り、代表を捕まえて話を聞きます。
流れはおおよそ同じでしたが、社長さんから提案を受けた説明をした所、
「お前が提案を受けるなら受けてもいい、が後は知らない」
私としては大切なお客様でしたが、何かあるな?という漠然とした印象から苦慮した結果、断りに伺います。
この話から、
①代表はトラブルについて共有しない。
②私が厄介そうな問題に近づかない。
③お互いその場限りで話をつける。
という性質が見えてきます。
全て悪い方向に向かう条件でした。
次回は結末までの伏線2です。
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