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私について(6/10)

変な電話

勤めて10年位経った頃
代表から「役員にならないか?」と声をかけられました。

正直、魅力を感じる所が私には無く、やんわりと断り続けてましたが、徐々に圧力が強くなってきた為、取締役に就任しました。

「給料も上がるしいいか」
もともと残業もついてないし同じような感じだろう。

かなり舐めてました。もう甘々の甘です。

仕事内容は普段と変わらず、代表の追いつかない処理や会合は全て投げられ、こなせない仕事をスタッフにどうお願いしていくか常に考えてました。

給与も報酬制に切り替わり、365日いつでも動ける様に体制を整えていくと「これが嫌で今の仕事してなかったか?」とよぎるのですが、兎に角仕事が山積みで冷静に考える時間がなかったですね。

たまに変な電話が掛かってくることがありました。

普段、法人でお世話になっているお客様から代表宛に電話がかかってくるのですが、お伺いすると

「社長はいないか?いなければ携帯にかけてみる」

じゃあ最初から携帯にかけてよと思いながら代表に誘導してると、別のお客様から同じ内容で問い合わせが来ました。

「何か共通の案内でもあったかなぁ」とちらつきましたが、こういうタイミングの時、私が忙殺されてる事が多く深く考えないまま聞き流してました。

皆さん、代表が何をしていたかわかりますか?
ぼかしまくってますが、これまでの話で要点は押さえたつもりです。

私は全容を知った時、初めて代表が何をしていたか理解できました。

信じられなかったですね。そこまで悪い事をする人ではないと思ってましたから。


次回から、その全容と私の心が折れる様をなぞります。

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