担当授業日記 (2020/10/2)
今年度の5回目の授業を終えました。「担当授業日記」として,感想などを述べていきたいと思います(この日記は1日前のものです)。
今回の授業の内容
統計学の内容として,確率分布,推定,標準誤差などについて解説しました。コンピュータ実習では,Excelによる散布図の作成とWordによる報告書の書き方を扱いました。
提出用の練習問題では,母集団と標本,統計的推測に関する問題を出しました。
Wordの実習で研究の基礎を扱う
この授業では,Word,Excel,PowerPointの使用に習熟することも目標になっていますが,WordというものはExcelとPowerPointと比べて,使い方を教えるだけだと内容が薄く,つまらないものになってしまうと考えています。そこで,実習の課題として,Wordで簡単な研究報告書(論文やレポートに近いもの)を作成してもらうことにしています。
具体的には,興味のある研究テーマを自分で決めて先行研究に相当するものをひとつ以上調べ,その内容をふまえて自分の主張(感想)を含んだ体裁の整った文章を作成して,Wordで報告書として示してもらうというものです。先行研究については,本や雑誌だけでなく,ウェブ上の記事でもよいということにしています。
先行研究を調べて何らかの文章を作るというのは学術的な研究の基礎中の基礎ですが,研究に限らず,社会生活の場で役に立つと考えています。教える側としては,受講者数が多いため,すべてに目を通すのは大変なのですが,学生の視点や考え方に触れられるのはひとつの特権だと思います。
以上,5回目の授業の日記でした。統計的推測に関しては,そのままだと話の内容が抽象的になりがちなので,具体例を示しながら教えています。実習の課題については,自分で行う「研究」の面白さを感じてもらいたいと思っています。
なお,これまでnoteを毎日更新してきましたが,最近はけっこう忙しくなってきて,書くための時間が不足してきたため,これからはたまに書きたいときに更新するということにしました。
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