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「こなす美容師」から「お客様を大切にする美容師」に【スタイリストインタビュー】

こんにちは!
セレスト広報担当の石原です。

今回のスタイリストインタビューは、京都河原町店店長の春田さんにご協力いただきました!
是非最後までご覧ください!

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美容師になったのは、大学を辞める理由をつくるため?!

僕は、高校卒業後は美容専門学校ではなく大学に進学しましたが、大学に入って1年通ってみて辞めたいと思いました。
ただ大学を辞めたいと言っただけでは親に納得してもらえないと思ったので、どうしたら納得してもらえるかを考え大学を辞めて美容師を目指そうかなとなんとなく思いつき、「美容師になりたいから大学を辞める」と親に伝えて大学を辞めることを許してもらいました。それまで、美容師を目指したことはありませんでしたし、美容師になりたいと思ったこともありませんでした。大学を辞めることをどう納得してもらうか、ということだけを考えて不純ですが美容師の道を選択しました(笑)

大学を辞めて、サロンで働きながら通信で美容師免許を取得しました。当時働いていたサロンは、地域密着型の個人店。デビューまでのカリキュラムは個人店でありながらもしっかりしていたので、スタイリストデビューまでは時間はかかりましたが、学べることも多く無駄な時間ではなかったです。地域密着型ということもあり集客はあまり力を入れておらず、スタイリストデビューしてからはたまに来る新規のお客様を入客させてもらい、それ以外の時間はオーナーや先輩のアシストをしていました。
そのサロンに対して全く不満はありませんでしたが、8年勤めた頃に辞めることにしました。

施設で見つけた訪問美容

不満はなかったですが、辞めた理由としては美容は美容の仕事でも今までとは違う働き方に興味を持った事です。それが「訪問美容」。
祖母が施設に入ることになり面会に行ったとき、施設に貼ってある訪問美容のチラシがたまたま目に留まりました。その時に直感的に「やってみたい」と思いました。そう思って8年勤めたサロンを退職し、約4年間訪問美容師の仕事に就くことになりました。

訪問美容は、老人ホーム・精神病棟・障がい者施設など、様々な場所を訪問し施術をします。毎週、毎月行く施設がルーティーンで決まっており、3日前くらいにお客様のリストが渡される仕組みでした。初めて訪問美容師として働いた時は現場を見て、今までのサロンワークとの違いに戸惑いました。
訪問美容は結構ハードな仕事で、多い日だと1日100人も依頼がある日もありました。そういう日はスタッフ5,6人で行って1人15人ずつ施術をしました。
訪問美容のお客様は通常のサロンと違って、ご自身で要望を伝えられない方が多かったです。そうなると、その方のご家族からの要望を受けて施術をすることになるのですが、ご家族の方は「とにかく短くしてくれ」と仰る方が多かったです。施術を受ける方は男性だけではなく女性もいるので、「とにかく短く」と言われて男性のような短髪スタイルにすることは躊躇しました。ですが、ご家族の要望通りにしないとクレームに繋がってしまうので、お客様のことを考えつつご家族の要望通りにするというバランスが難しかったです。
また、お客様の中には寝たきりの方もいました。寝たきりの方はベッドの角度は何度までしか上げてはいけないというようなお客様個人個人のルールがあり、それをしっかりと把握しておかなくてはいけないのも大変でしたね。

訪問美容師は離職率も高く、上も下も辞めていく人が多かったです。上の人がどんどん辞めていくので、必然的に会社の管理者を僕がしなくてはいけない状況になりました。管理者になってからはシフトの作成などの事務仕事が増え、訪問美容の仕事と管理者の仕事の両方をこなすことは結構ハードでした。お給料も社保付きではありましたが、役職手当がついて手取り25万円ほど。歩合の発生もないので頑張ってもこれ以上お給料が上がることはなく、結婚もして子供も1人目が生まれるとなったときに、このままでいいのかなと思い次のサロンを探すために求人を見始めました。

セレストに入って変わった、お客様に対する想い

希望のエリアをQJで調べたところ、検索結果の一番上にセレストが出てきました。セレストの求人情報はそんなにしっかりと読まずに、一番上に出てきたから良い美容院なのかなと思い応募してみました。
面接を受けに行きセレストについて説明を受けた時、セレストが業務委託だと知りましたね(笑)
業務委託がどういったものかも知らなかったので、こういう働き方もあるんだ…と説明を聞いて理解しました。僕の性格上同時進行で色々と面接を受けることが苦手でセレストしか応募をしていなかったので、セレストでとりあえずやってみようと思いました。
あとは、説明を受けた際に「頑張り次第で収入を増やしていける」と言われ、訪問美容は固定給だったのでこの仕組みは魅力的で、セレストで頑張ってみたいと思えました。完全歩合なことはやはり不安はありましたが、半年の最低保障があったのでその期間で頑張ってみて様子を見ることにしました。

僕はセレストに入った当初は、ブリーチの技術に不安がありました。過去に務めていたサロンは地域密着型でブリーチの予約はほとんど入らなかったし、訪問美容でブリーチをやることはありませんでした。
ですがセレストで働き始めた頃、ブリーチやグラデーションカラーが丁度流行っていた時期で、今までほとんどやったことがないブリーチの予約が入った時は戸惑いました。セレストは、聞いたら教えてくれる環境はあるものの、正社員サロンのように手取り足取り教えてもらうことは難しいですから、なるべく自分の力でなんとかしようと思いました。
今思えば当時のお客様には申し訳ないのですが、最初は失敗続きでしたね…
ブリーチを出来るようにするためにInstagramでブリーチやグラデーションのスタイル写真を検索して見漁り、とにかく見て勉強しました。
あとは、これは業務委託サロンの良いところだと思うのですが、業務委託のスタイリストは技術やスキルがみんな全く違い、それぞれのスタイルややり方があります。スタッフが施術しているのを見て、「あれいいな、どうやるんだろう?」と気になるものがあれば、あとでやり方を聞いていました。こうしてブリーチ以外も、スタッフから良い技術を盗み習得しました。

セレストに入って特に変化を感じたのは、お客様に対する想いです。セレストに入ってから、以前とは働く環境が変わりお客様の存在が今までよりも大切になりました。
以前は、自分が努力をしなくてもお客様が用意されている環境だったので仕事を「こなす」感覚でやっていましが、セレストに入ってからそういう仕事のやり方ではなくなりました。一人ひとり、指名のお客様でもフリーのお客様でも、自分に任せていただけることに感謝して仕事をするようになりました。お客様が来てくださる有難みを常に感じています。
セレストでここまで長く働けているのは、自分に任せてくださるお客様の存在と、信頼できる京都のスタッフの存在が本当に大きいです!!
僕はセレストに入って6年ほど経ちます。セレストで過ごした6年よりもそれ以前の美容師人生のほうが長いですが、セレストに入る前のは何だったんだろうと思うくらい、セレストに入ってからとても濃い時間を過ごせています。

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