見出し画像

ファイアーエムブレム風花雪月プレイ&考察まとめ19-王家に弓を引いた同盟の円卓会議と十傑の血の盟約


金鹿の画像となるとすぐイグナーツ君の画像を持ってきてしまう習性。

皆さまあけましておめでとうございます!(激遅)本年前半の抱負はとりあえず蒼月なしルナと教職員縛りをやって、アンダーテールのGルートのサンズ戦をクリアします!!景気付けにサンズパーカー買ったんですけど、まったく進捗ありません\(^o^)/

というわけで (?) 新年一発目の本記事はアビス書庫まとめその3、報告書の燃えさし中編です。王国分裂 → 同盟独立にまつわる事件と、それを元にした三国間の領土の移り変わりの推察、そして二国に渡る貴族たちの血縁関係について情報をまとめたいと思います。残りのゴドフロアの事故に関する疑惑と、全体のまとめについてはまた次回以降の記事になる予定です。今回はかなり情報の少ない王国・同盟の歴史が中心の記事であることから、真偽不明のモチーフや参考になりそうなもの、また多分に妄想が含まれておりますのでご注意ください。(最終追記 02/15 フリュムの乱を追加)


※DLCとほぼ全ルート+外部情報に関連する盛大なネタバレが含まれます!

●◯●◯●◯●◯●◯●◯●◯●◯●◯●◯●◯●◯●◯●◯●◯●◯●


●◯●◯●◯●◯●◯●◯●◯●◯●◯●◯●◯●◯●◯●◯●◯●◯●


●◯●◯●◯●◯●◯●◯●◯●◯●◯●◯●◯●◯●◯●◯●◯●◯●


1. とある貴族への手紙

報告書の燃えさしの残りをまとめる前に、同盟領に関連するとある貴族への手紙について触れておきます。この手紙はリーガン公爵家次女クローディアが書いたとされ別の家の貴族の令息で紋章を持つ二人のうちの一人「彼」から求婚されつつも片割れの「君」と結婚を望むことを伝え、相手の意思と今後の予定を確認するために書かれたものです。その際に、相手の家では二人が領地を巡って家督争いが起きていることが示唆されていますが、相手方の家名については明言されていません。

差出人は(長女がいる上での)次女だと思われますが、リーガンの名前の由来がおそらくリア王の次女であることとも一致しているのは、開発陣のちょっとしたお遊びかもしれません。また、クローディア (Claudia) という名前はClaudeの女性名であり、このDLC発売時点でクロードが偽名であることを暗に示唆する情報だったと思われます。実際に発売後の2020年3月あたりにニンドリで公開された記事で、彼の出身国であるパルミラにおける本名がカリードであることが明らかにされました。カリード(Khalid)はアラブ圏の一般的なファーストネームであり、そのままの名を名乗っていれば彼が異なる文化圏から来たことが明らかになってしまったでしょう。自身で調べたのか母親から聞いたのかはわかりませんが、怪しまれないよう様々な知識を周到に入れ込んでからフォドラに乗り込んできたようですね。

1.1 フォドラにおける家督争いの歴史

この手紙の内容とそれに関連する家を特定する前に、過去フォドラで起きた家督争いや継承に関するいざこざについてざっとまとめておきます。本編で言及される中で複数の国をまたいだ家督争いは、帝国から王国に鞍替えした灰色の騎士グウェンダルの仕えたローベ家と、同盟から王国に鞍替えしたイングリットの実家のガラテア家の二つです。また同盟独立の契機となった、王国の王子による領土の三分割もさらに大規模な家督争いに含まれますが、後ほど報告書の燃えさしの項で言及するためここでは割愛します。

ローベ家(王国)

画像60

まず一つ目が王国西部の貴族ローベ家の帝国→王国への帰順です。ローベは元々帝国の貴族でしたが、紅花ヒューベルトによると400年ほど前に築かれた城塞都市アリアンロッドが完成した際に、王国に寝返り伯爵位を獲得しています。そして帰順=抵抗を辞めて服従することであるため、アリアンロッドができるまでは対王国の最前線として戦っていたと考えられます。

ガラテア家(王国)

画像57

二つ目がイングリットの実家ガラテア家の同盟→王国への帰属です。ガラテア家はダフネルの紋章を戴く家で、同盟から(おそらく遺産ルーンとともに)王国へ従属し伯爵位を処されました。このいきさつに関して、イングリットの翠風の章煉獄の谷での散策会話によると、兄弟で家督を争ったことで家がガラテアとダフネルに真っ二つに割れてしまったとのことです。それから両者の間の交流はなく、イングリットとジュディットの間に面識もなかったようです。後述しますが、数代ぶりの紋章持ちであるイングリットと同様に、ダフネルも久しく紋章持ちが出ていません

画像58

フリュム家(帝国)

画像42

三つ目がイエリッツァが養子となったフリュム家の帝国→同盟(未遂)です。フリュム子爵は1167年のフリュムの乱において、中央集権化を進めていた帝国から同盟への鞍替えを画策しましたが帝国軍により鎮圧、家は取り潰されることとなりました。その後領地は失脚するまではエーギル公が統治、フリュムに協力したコーデリア家は帝国から干渉を受けることになりました。

画像43

また、これ以外にも最近起きた家督争いとして以下のものが該当します。このように領地などの遺産が嫡子にのみ継承されるのが一般的なフォドラの貴族制度では、どの国でも家督争いは珍しくはなく、特に王国では紋章を持たないことによる廃嫡が珍しくないことが黒風の塔の節セテスにより示唆されます。


ベルグリーズ家(帝国):カスパルの父の代。祖父が迎えた後妻の連れ子ランドルフに家督を譲ろうとするが、それを抑え現在のベルグリーズ伯が爵位を継承した。この事件によりカスパルの兄は嫡子の座を失うことを恐れるようになる(カスパル・エーデルガルト支援)。

アダルブレヒト家(同盟):バルタザールとその異母弟間。大紋章を持つバルタザールを嫡子に据えようとするも、シュヴァリエの紋章持ちであることを公表できなかったために非難が相次ぎ、最終的に異母弟が家督を継ぐ。バルタザールの継母は、いつ彼が家督を奪い返しにくるか怯えた結果、刺客を放ってくるようになる。

ゴーティエ家(王国):シルヴァンとマイクラン。長男マイクランが廃嫡された結果、マイクランは賊を組織し、ゴーティエ領の村々の襲撃や英雄の遺産破裂の槍の強奪などを図った。

画像40

1.2 紋章持ち同盟貴族たちの三角関係の愛憎

それでは実際に本文を見ていきます。登場人物は筆者のクローディア二人の次期当主候補のうち小紋章持ちの次期当主「君」大紋章持ちの「彼」が登場します。両者は同じ領地を争う立場ですが、父親は大紋章持ちの「彼」ではなく小紋章持ちの「君」に継がせるつもりのようです。それに反発した「彼」は領地を割り、同盟から王国へ鞍替えを考えているようです。先述のように王国では紋章を理由にした廃嫡が珍しくないとされることから、大紋章持ちの彼が王国に従属しようとしたのも、王国ならば自身の大紋章をより評価してくれるであろうという目論見があったのかもしれませんね。

画像45

画像75

ここで気になるのが「同盟内で結束しなければならない時期」という文章です。そもそも同盟が成立したのは901年なのですが、その年以降で同盟の存続に関わる事件で思いつくものといえば961年のパルミラ襲来です。他にも帝国や王国が再度征服をたくらむなどの事件もあったかもしれませんが、少なくともフォドラの史実に残っているのはこの事件くらいなので、この年の前後に手紙が書かれた可能性は十分ありえます。そしてどうやら相手の家の当主は男性だったようですね。

画像41

画像76

「彼」に対する発言が相当辛辣ですね...:;(∩´﹏`∩);: 「あの男は君と同じ顔」という表現から、兄弟の中でも一卵性の双子の可能性があると考えられます。本編で出てくる双子と言えば門番さん(紅花ルート:弟、それ以外:兄)が挙げられますが、コンスタンツェも日光の下での人格を双子の妹と表現しています。もし彼らが双子であったならば、フォドラでは特に双子の兄弟に関して±どちらの意味でも特別視する文化はないようです。

余談ですがもしここで語られている「君」と「彼」が本当に一卵性双生児だった場合、彼らは同じ遺伝情報を持ちながら大紋章・小紋章の違いを持っていることとなり、紋章学者(!)にとってはかなり興味深い例となります。一卵性の双子は一つの受精卵から発生する個体で、元々は完全に同一の遺伝情報を保持しています。このような特性から、ゲノム情報以外の要因、例えば"エピゲノム"と呼ばれるゲノムに追加される情報の違いや環境・食事などによって、どれくらい病気のなりやすさが変化するかといった研究に利用されてきました。もしフォドラで紋章持ちの一卵性双生児の紋章持ちを大量に集めて(コホート研究といいます)双子間で紋章の有無や強さに大きな偏りを発見できたならば、「紋章の強さは遺伝情報だけからでは決まらない」といったような仮説を立証することができるかもしれませんね......!

最近の研究では双子それぞれの元となる細胞が胚発生で分割される前に、すでに遺伝情報に様々なエラーが入っていることが発見されたりもしています。ただそのようなケースが特定の遺伝子で起こることは稀なので、リンハルト・ヒューベルトの支援で示唆されるような"紋章遺伝子"が存在するのであれば、多くの双子では同じ遺伝情報になると考えて差し支えないと思われます。

画像48

そして最終ページ。ここからわかることは、盟主の血筋であるリーガン家からの嫁ぎ先として父親の反対もなく嫁ぐ事ができ、跡継ぎの子どもたちも小紋章や大紋章を持っていることから、彼と君の家の格は十傑に由来するような由緒ある名家であろうということです。このときのリーガン家当主もまた男性のようですね。フォドラの婚儀における花冠の節のジューン・ブライド文化の存在もここで提示されています。また「孤月の節(=3月)が終わる頃にデアドラを発つ」という表現からは、到着にある程度時間のかかるような場所が領地であることを指しているような言い回しにも感じます(参考:ルミール村と大修道院が2.5日の距離)。

続いて英語版です。英語版では「あれと結ばれるなど絶対にごめんだ」の部分が、「I am drowning in letters proposing marriage to that ... beast(あんな化け物との結婚のオファーなんて考えられない)」や「creature」と割と化け物呼びされています。一体どんな性格をしているのか逆に興味が湧きます。

画像49

画像50

画像51

またこちらでも「I am a woman, after all」とあったり、男気のある簡潔な文章からどことなく男勝りな性格であることが読み取れます。

画像52

1.3 双子の家督争い=ダフネル・ガラテアの分裂?

この双子(仮)の家督争いについて、その候補として挙げられるのが先述のダフネル・ガラテアの分裂です。実際に十傑の家系で過去に大紋章持ちがいてもおかしくないこと、同盟から王国に帰属していること、そしてリーガン家の令嬢の嫁ぎ先になるほどの名家という点で、この二つの家の分裂を指している可能性はかなり高いと考えられます。以下詳細を箇条書き。

名家・大紋章持ちがいた - ダフネル家は元々十傑の血統であり、同盟の円卓会議でも議決権を持った名家の家系。しかし同紋章に対応する英雄の遺産は何故かガラテア家に存在する。もしも大紋章持ちの「彼」の方が英雄の遺産を扱っていたなら、王国への帰順の際にダフネルの紋章に対応するルーンも持ち出されたと考えると自然かもしれません。

領地が国境沿い - 同盟領内で王国との国境沿いに領地を持つ可能性があるのは、ダフネルとグロスタールです。特にダフネルは煉獄の谷アリルを介してフラルダリウス・ガラテアと隣接していることが、リシテアの散策会話で明言されています(Galatea=ガラテア、Daphnel=ダフネル、Ailell=アリル)。

画像65

数代紋章が出ていない家系 - 貴族名鑑とイングリットの証言から、どちらの家系でも数代紋章が出ていないとされています。少なくとも同盟が出来て以降とすると、この家督争いは最大で279年前、パルミラ襲来前後だったとすると約219年前になります。その場合40年で当主が一代変わるとして計算しても現在までに5世代程度は経過しており、分裂した際の当主が紋章持ちだったとしても矛盾はありません。大紋章持ちの子孫であるガラテアで数代ぶりに紋章持ちが現れ、一方ダフネルは現在も有力な紋章持ちがいないというのも一致すると思われます。

画像56

以上をまとめますと、とある貴族への手紙で触れられている家督争いは、本編で名前が出てくる家の中ではダフネル・ガラテアの分裂を指す可能性が極めて高いと考えられます。紋章にふりまわされているイングリットの家が、大紋章を頼りに独立を果たした家だったというのは皮肉なものですね。またこの手紙の後にリーガン家の令嬢がダフネルの当主へ嫁いでいたとすればリーガン・ダフネル家は親戚関係にあると考えられ、これが本編でジュディットがクロードへ好感を示し協力を惜しまないことの理由の一つだったのかもしれません。この手紙のポイントであるかなり男勝りな口調である手紙の文体も、ダフネルの烈女と呼ばれるジュディットを想起させる意図があるように感じますね。

バルタザールのいい女ランキングの上位にはクロードの母ティアナとジュディットがランクインしていますが、元をたどればクローディアさんのこの気風の良さに通ずるのかもしれません!?

余談:ガラテア・ダフネル家は女神の怒りに触れた?

画像59

先述の通り現在のガラテア領・ダフネル領は王国と同盟に所属し、各々の領地はアリルを挟んで隣接しています。この領地は家督争いの当時とは異なっている可能性もありますが、手紙の中には「割った領地を引っ提げて」という表現があり、王国に領地を持参してそのまま占有権を与えられている可能性は高いと思われます。これは分裂した方の家系であるガラテア家が保有できたのが飢饉などに見舞われる貧しい土地である一方、ダフネルは翠風や銀雪ルートで人員や食料を支援できるほど豊かな土地であることとも一致します。

そこで仮に元々のダフネル領が現在のガラテア領+ダフネル領だったとすると、その領地は中央をオグマ山脈とアリルにより分断されていたことになります。煉獄の谷アリルは溶岩の噴出する灼熱の地で、かつて「愚かなる人間」や「堕落した人々」への罰として森が焼かれ煉獄が現れたという伝承が残されています。その結果として人があまり寄り付かないような場所となり、修道士の修行場とされたこともあったそうです(蒼月EP15ギルベルト談)。このような特性から、本編でも人員の受け渡しや密かに修道院を襲撃する際の経路として利用されました。

画像42

このアリルはタルティーン直後には実はアリルの森と呼ばれており古い手記の断片)戦場のズームビューでも建物があった痕跡が残されています。その後、時期は不明ですが修道院から跳ね返された光の杭が落ち、あのようになってしまったと語られています。もし元々のダフネル領がアリルとオグマ山脈のような「障害物」で仕切られていた場合、領内での移動も中々難しかったのではないでしょうか。

画像64

アリルに関して常々私が抱いていた疑問は「女神は何の罰としてあの場所を焼いたとされていたのか」という点でした。アリルの伝承は聖典などには記されておらず正式な教えには含まれない話ですが、中央教会の修道士やマリアンヌが知っている程度には語り伝えられている話のようです。しかし、それが実際に何に対しての罰だったのかは語られることがありません。そのため、もし光の杭が跳ね返されたのが領地の分割以降だった場合、醜い家督争いや貴族の身分にあぐらをかいた彼らに対し女神が罰を下したという噂が民衆に広まった可能性があるのではと妄想しています(ただし現在のダフネル・ガラテア家に悪い印象を持たれている描写はなく、当時そのような理由付けがあったとしても今の平民の間には残っていないはずです)。

本編ではアリルに落ちた光の杭を実際に経験した可能性のある人物は眷属やアビスの隠者以外には見られず、その点からも家が分裂した約2-300年前にアリルが焼けたとして矛盾はありません。手紙からはガラテアの分裂の話が起きた時期が、同盟内で何かしらの混乱が広がっていた時期だったことが推察され、今回の戦争のようにそれを好機として闇に蠢く者たちが攻撃を仕掛けたとしてもおかしくないのではないでしょうか。(パルミラとの間での小競り合いが起きるようになったのも、実は彼らの陰謀だったと考えるのは流石に考えすぎでしょうか...。)

何故この手紙が教会のしかもアビスにあるのか、この手紙は”君”に渡ったのかどうかという点についても、残念ながら本編で該当する情報は見つけられていません。誤って他の書物に紛れ込んだ可能性もあるにはありますが、禁書目録に指定されたということは、セイロス教にとって何らかの不都合がある可能性は高いと考えられます。内容で問題となりそうな点について考えてみると、「紋章持ち同士が家督争いをしていた」「大紋章を継ぐ彼が領主に選ばれなかった」といった点が候補に挙げられます。しかし手紙のモデルと思われるダフネル・ガラテアの分裂自体はリシテアなどにも知られており(蒼月EP15の散策「ガラテア家はダフネル家から分かれて出来た家」)、ダフネルの紋章の説明文にも「ダフネル家とガラテア家に伝わる紋章」と書かれていることから、紋章持ちによる家督争い自体が禁書にまでされる理由とはあまり思えません。このことからも、前述の光の杭に関連した事件であることが情報統制の原因だったとすると、うまく説明できるのではないかということで、以上現時点での個人的な仮説でした。

2. 報告書の燃えさし

それでは本題である報告書の燃えさしのまとめに移ります。今回まとめるのは同盟成立の経緯となったクラウス1世暗殺事件に関する報告書です。以前の記事に、報告書全体と本記事以外のページのまとめをのせてありますので、適宜ご参照ください。今回も「闇に蠢くものたちの暗躍を教会の人物から見た視点で書かれたのではないか」という仮説を念頭に内容をまとめていきます。

2P目 - ファーガス三分割と三日月戦争の発端

画像1

画像2

ファーガスの乱に続いて二番目に報告書にとりあげられている事件は、レスター諸侯同盟の独立のきっかけとなったファーガス三分割です。フォドラでは先述の通り家督争いが度々起きていますが、これは貴族たちが基本的に嫡子が全て継承するシステムを持ち、それにより安定した領土を守っているためと考えられます。しかしファーガス国王クラウス1世が亡くなった際、三人の王子たちは彼の遺書に従い、王国の領土を三分割し大公として治めることとなりました。この分割統治は後の同盟の独立の引き金となり、ファーガスの弱体化に繋がったといっても過言ではありません。このクラウス1世の死と領土の三分割が、闇に蠢くものによる工作だったのではないか?というのがこの報告書の本旨です。

騎士団暗部はセイロス騎士団のことだと考えられ、また「誰でも考えること」というのも英語版を見るに、貴族や民衆の間でも何者か(おそらく継承位の低い王子?)が暗殺したと噂されていたのではないでしょうか。これにより三人の王子の間にもお互い不信感が生まれたことは想像に難くありません。報告書の燃えさしの他の事件(ダスカーの悲劇やゴドフロアの事故死事件)のように、対立した何者かが暗殺したと見せかけて、更なる対立を引き起こすのが闇に蠢く者たちの常套手段のように思われます。またクラウス1世という呼び方から、クラウス2世以降も王族に存在すると思われます (イオニアスは9世でしたね)。クラウス一世崩御は書庫の情報からも同盟併合後であることがわかるのですが、英語版の最後の文は「その目的はレスター地方を巻き込み、帝国を上回る軍事力を見せることのようだ」となっており若干妙ですね...

この当時、セイロス教を国教として成立した王国は教会と密接な関係にあり、女神の眷属に対して恨みを持つ闇に蠢く者たちにとって、王国が覇権を握ることは避けたかったはずです。後述になりますがこの分割ののち王国は同盟の支配権を失い、独立した統治と恐らく不信感から西部と中部の繋がりも薄れ軍事的勢いを失いました。同時に西方教会と、王都にコルネリアをも最終的に送り込むことに成功し、王国と教会間の対立を高めることにもつながったと推測されます。他の案として、シャンバラ自体は帝国領の端にありますが、同盟のゴネリルなどはかなり近くにあり、本編でもヒルダが気味悪がる描写があります。そのため近隣の同盟領が王国により占領されている状況が都合が悪かったということもあるのかもしれません。

欧州における領土三分割の実在するモチーフ

このような領土三分割に関する歴史上のモチーフについて、一番に候補として挙げられるのは、ニンドリでも言及されていたフランク王国のドイツ・フランス・イタリアへの三分割です。フランク王国の分割は、カール大帝の息子ルイの死後に三人の息子による分割統治がヴェルダン条約により定められ、各領地が独自の文化を育んで行き現在のドイツ・フランス・イタリアの原型となりました。その後長兄であるロタールの死により、残る二人がさらに中央の領地の北側を分割、残りの南側がイタリア王国として残されることになりました。帝国・王国・同盟にはこれら三国のモチーフが生徒の名前や町並みなどにも表現されていることから、色濃くその影響を残していると思われます。

他にも三兄弟の家督争いと言う点で、金鹿学級の生徒たちの名付けの由来ともなっているリア王も候補に挙げられます。英語版Wikiによりますと、ディミトリの家名ブレーダッドの由来となったと思われる、伝説のブリトン人の王ブラドッドの息子Leirは、シェイクスピアのリア王のモデルとされた人物でもあります。そしてこのリア王こそ、Cair Lerionという現在のレスターの町を最初に作った人物でもあります。このような共通点から、同盟成立の経緯にはリア王のモチーフもベースにされている可能性が考えられます。

レスター地方独立までの100年の流れ

画像67

レスター地方の独立の流れを時系列順に簡単にまとめると、以下のようになります。なぜかどれも相当年号のキリがいいですが()帝国から王国に従属するようになったあと、独立までピッタリ100年の間王国に統治されていたことになります。

801年 レスター大乱(帝国から王国へ)→ 861年 大公により分割統治 → 881年 大公が病没し三日月戦争開始 → 901年 レスター諸侯同盟成立

801年 レスター大乱(帝国から王国へ):レスター地方は元々帝国に属している一地方でした。しかしながら内乱が勃発するような独立した文化を持つ土地でもあったと推測されます。751年前後に先述のファーガスの乱によりファーガス神聖王国が成立したあと、801年に起きたレスター大乱と呼ばれる内乱に乗じて王国がレスター地方を制圧し支配下におきます。

画像3

861年 大公により分割統治 :その60年後に神聖王国の国王であったクラウス1世が崩御し、三人の息子たちが大公として王国を三分割し統治することになりました。この崩御と遺された遺言書が闇に蠢くものたちにより偽装されたものではないか?というのが報告書に書かれた疑念です。

画像4

881年 レスター地方の大公が病没し三日月戦争開始:さらにその20年後、レスター地方を治めていた大公が病死します。このことから三分割の内の一つがレスター地方であったことがわかります。本編で王国東部と西部が大きく異なる王家への忠誠心を見せることからも、残りは現在の王国東部・西部に当たる土地なのではないかと思われます。レスター大公には後継者がいなかったため、レスター地方では共和制を求めた独立戦争が勃発します。

画像66

画像5

901年 レスター諸侯同盟成立:レスターの独立を目指した始まった三日月戦争は20年続き、901年の9月8日にレスター諸侯同盟が成立します。この独立戦争はリーガン公が主体となったことから、リーガン家は現在も盟主の地位を代々務めることになります。

画像6

王国の領土境界の大規模な変遷

これらの情報を元に王国領土の変遷についての個人的な仮案を載せておきます。領土境界に関しては現在のフォドラでさえ明確になっていない部分が多いため、こちらは参考程度に楽しんでいただけたら幸いです。

画像41

点線は詳細不明の境界の仮置き、色は青が最終的な王国境界、他はより色が暗いものが新しい境界線に対応します。以下に推測に利用した要素を挙げておきます。分割統治前の王国はローベ家の臣従と同盟領の併合により大規模な領土拡大をしており、帝国にはかなり危機感を抱かせる強力な軍事力を持っていたはずです。このような変遷が報告書にある「帝国を上回る勢いを見せるファーガス」の背景になっていると考えられます。近年になってもファーガス王ランベールは青線で囲まれた現在の王国領土に加え、さらにスレンへの北伐により北に領土を拡げる機運を見せていました。このような王国領の大きな変遷の可能性を鑑みると、夜明けの遭遇戦後にエーデルガルトが帝国を「衰えたとはいえ」と表現するのもうなずけますね。

・429年前王国成立時点:帝国との戦いの最終地点がタルティーンであることから西はそこを境界に。北は以前のスレンが半島全体に渡っており、現在のスレン地方はその北半分に過ぎないことから、現在よりも南寄りに設定。具体的には王国成立前からあったとされる(散策台詞)都市フェルディアとイーハの中間点、それとコナン塔を結んだ線で設定。東は現在のガラテアまでを一応王国として設定していますがここはかなり曖昧。

画像36

・400年前アリアンロッドの完成:対王国の前線にアリアンロッドを作ったということから、アリアンロッドの北の川沿いに直前の境界を設定。その後ローベが併合された段階で現在の国境に。ちなみにちょうど青線から川の流れが南側に逸れる部分は西方教会の領土らしく、王国領とはされていません(↑の第二部開始図の地図参照)。

画像44

・379年前同盟領併合→279年前同盟独立:ローベ家と同時期にレスター全体が王国領土に併合されるが、三日月戦争後に再び同盟領が外れる。現在のガラテア領が同盟領に含まれるかは明確ではないですが、手紙に「領地を割る」という表現があることから、現在のガラテアは旧同盟領と仮定しました。
・???年前ガラテアの王国帰属:その後ダフネル家が家督争いにより領地を分割、おそらく現在のガラテア領が王国に併合され、現在の国境に。
・約200年前ゴーティエ領成立:王国の貴族名鑑ではゴーティエが対スレンの前線となったのが約200年前とされています。Twitterでも以前議論させていただきましたが、昔のスレン半島が現在よりも広大だったこと、フラルダリウス領のコナン塔が数百年前にスレンとの戦いの要所だったことなどが要素としてあげられます。本編の10年前まではゴーティエ領の北がスレンとの戦線だったようですが、更にその前にはイーハ平原やゴーティエ領などの王国領北部が、スレンと奪い合いを繰り返す地帯だったのではないかと推測しています。

画像39

画像38

同盟貴族名鑑

このような経緯により独立したレスター諸侯同盟は、その名の通り複数の諸侯、具体的には五大諸侯による円卓制で運営されています。初期はリーガン公爵・ゴネリル公爵・グロスタール伯爵・コーデリア伯爵・ダフネル侯爵が会議に参加していましたが、最近になってダフネルがエドマンド辺境伯にその座を譲っています。

画像14

画像15

ここで重要なのは「公爵の位は王国より叙された爵位を根拠とする」とされる点です。これは紅花のEP14の散策会話でも、五大諸侯の名を挙げたあと「彼らの爵位は、かつてファーガスの王家より叙された爵位を根拠としている」と帝国の学者の補強証言があります。初期の五大諸侯はそれぞれの家に伝わる紋章が同盟のシンボルに刻まれており(左上から時計回りにリーガン・ダフネル・グロスタール・ゴネリル、中央はコーデリア?)彼らが同盟独立の立役者であったことが示唆されています。「三日月戦争」という名前も、おそらくはこの三日月型のリーガンの紋章を形取った家紋 に由来すると考えられます。

画像44

初代の五大諸侯の中で唯一十傑の直系ではないコーデリア家に関して、ローレンツ・リシテアの支援において「300年の歴史を持つ名家」であるという言及がなされます。本編の300年前は上の年表を見るとちょうど三日月戦争の開始時で、この時点でレスターの大公は亡くなっている可能性が高い上、王国からの独立を求める戦争に参加していた家に新たに爵位を与えるとも思えません。それではコーデリア家は果たしていつ伯爵位を獲得したのでしょうか。例えばコーデリア家の嫡子であるリシテアがカロンの紋章持ちであることを鑑みると、伯爵の位を持つカロンの分家として伯爵位を得ることとなったということはありうるかもしれません。あるいはコーデリア家が叙爵されたのとほぼ同時期に(もしくは契機となり)三日月戦争が始まったということもあるでしょうか。ともあれ、コーデリア家の興りに関してはほぼ情報がないため残念ながら想像の域を出ません...。

画像53

同盟貴族とブレーダッド家の血縁関係

画像37

そんなレスター諸侯同盟の独立戦争において、跡継ぎのいなかったブレーダッド家のレスター大公の死後に共和制統治を推進したのは「ブレーダッド家と血縁のあった諸侯たち」であったことが、蒼月EP20の王国騎士により明かされます(この会話かわき茶亭さんで抜けているみたいなのですが、どなたか追加していただけたり...ボソボソ)。リーガン家はこのような諸侯らの筆頭であったそうですが、この文章で「リーガン家」=「ブレーダッド家と血縁のあった諸侯」ととれるかは確定とは言えなさそうです(英語版も確認しましたが、リーガン家が彼らのリーダーという情報しかありませんでした)。ともあれ、少なくとも同盟にはブレーダッドと血縁関係のある諸侯が複数いたと考えられ、十傑の家系などに名を連ねていたブレーダッドの血縁者を旗頭に、独立を求めたのではないかと思われます。特に王国ではシルヴァンの支援から「紋章持ちが産まれるまで当主は子供を産ませ続ける」とされており、そのような家を継がない子弟間の婚姻が政略的に利用されていた可能性があります。リア王でも王の娘たちに領土を分け与えることから、世継ぎのいなかったレスター大公にも紋章を持たない娘たちはいたのかもしれません...?

画像7

そして紅花での散策会話においては、リーガン家はブレーダッドの分家にあたるということが明らかにされます。しかしブレーダッドとリーガンはどちらも十傑の血筋であり、フォドラ解放戦においても両者はそれぞれ王の血統と盟主の血統をスキルとして所持した別のキャラクターとして登場します。それではリーガン家がブレーダッドの分家というのは果たしてどういう意味なのでしょうか?

リーガン家がブレーダッドの分家となった理由とは?

リーガン家がブレーダッドの分家となりうる理由として、先程議論したブレーダッドとの血縁関係の有無に応じて、以下のような候補が考えられます。(条件2の婚姻は個人的に確実性が高いと感じていますが、条件1と2の内容がどちらも並列する事実であった可能性もあります。)

条件1. 三日月戦争開始時に既にブレーダッド家と血縁があった場合

・十傑のブレーダッドは既に領主であり、十傑のリーガンはブレーダッドの息子で分家として別の領地を持つこととなった。

王国成立後どこかの時点で十傑のリーガンの家系にブレーダッド家の者が嫁ぎ公爵位や領地を得た

条件2. 三日月戦争開始時にはブレーダッド家との血縁はなかった場合

・同盟成立後に十傑のリーガン公爵家にブレーダッド家の者が嫁いだ(月の騎士と薔薇公)。

条件1に関しては、歴史上のどこかでブレーダッドの血がリーガンの血と混ざっていたというものです。十傑は元々ネメシスの元に集った盗賊団の仲間が多かったと思われ、その中で血縁があった可能性はあります。ただしこれに関して本編で有力なヒントとなる情報は見つけられていません。また仮に十傑間で血縁関係があったならば、英雄に関する逸話として四聖人の親子関係のように情報が残る気はします。別案としてブレーダッドの血縁の諸侯の中でもリーガンが独立運動の筆頭だったこと、王国から公爵の位を得ていることを踏まえると、王国時代にブレーダッドと何らかの血縁関係があったということが考えられます。爵位を持つ貴族に王家の血縁者を嫁がせる、もしくは血縁者が嫁いだ家に領地を与えるというのは、フェルディナント・ベルナデッタの縁談のように、安定した統治体制を築くためには有効な手段だと考えられます。

条件2に対応するものに関しては、DLCで関連情報が追加されており、ある程度信憑性があると思われます。この三日月戦争後のリーガン家とブレーダッド家の血の交わりについて情報が得られるのが、アッシュとハピ支援に登場する騎士道物語「月の騎士と薔薇公」です。この本はアッシュの落し物としても登場し、説明文から「三日月戦争に取材した」話であることがわかります。本編で登場する貴族の爵位に関しては以前の記事に既にまとめてありますが、フォドラで公爵にあたる家はエーギル・フラルダリウス・リーガン・ゴネリル・ゲルズの5つしかありません。作品内では各当主の呼び名は基本的に爵位で統一されており(ただし唯一例外として、アランデルは大公ですがアランデル公と呼ばれる)、ここで薔薇公と称される人間もこの公爵位を持つ家の中の人物ということになります。

画像8

アッシュとハピの支援を読みすすめると、この月の騎士と薔薇公は自由奔放で浮気をするリーガン公=薔薇公と三日月戦争後ブレーダッドの傍流から嫁いだ女性=月の騎士であったことが明らかになります。そのため、少なくともブレーダッドの子孫が嫁入りしたこの一点をもって、「リーガンはブレーダッドの分家」と呼ばれていた可能性はあります。ちなみに三日月戦争自体は20年続いた戦いのため、薔薇公は開戦したときのリーガン公もしくはその次世代の可能性があります。

個人的には分家というと、大きな家の次男がある程度の資産とともに独立して新たな家を興すことをイメージしますが、本編で分家の生まれと表現されるのはベルグリーズ家のランドルフやリーガン家のクロード(こちらは若干詐称ですが)で、爵位を持たない近縁の者の家程度の意味しか持たないのかもしれません。その場合にはリーガン家がもともと公爵位を持つ大きな家だったとしても、ブレーダッドの人間が嫁いでいれば"ブレーダッドの分家"ともされたのではないでしょうか。

ちなみに月の騎士は三日月を紋章にいただくリーガン家の騎士からかと思われますが、薔薇は最初に見たときにはローレンツ関連かと疑っていました。ただグロスタールはどうも関係のない話のようなので、イングランドでランカスターとヨークが争った薔薇戦争あたりが由来でしょうか。

画像10

そのリーガン家からクローディアがダフネルに嫁いだということは、ダフネルもブレーダッドの遠い親戚...?

余談2:フォドラでの「浮気」とは?

画像10

月の騎士と薔薇公の内容で気になる点は、リーガン公の行いが「浮気」とされていることです。このように複数の相手と関係を持つことを浮気と糾弾される描写は、シルヴァンと先生の支援においてもなされていました。しかし帝国の皇室には後宮が存在することがエーデルガルトにより明らかにされていますし、同盟のアダルブレヒトの前当主も母親が家にまだいた時点で「別の妻」を娶らされており(バルタザール支援)、ある程度上の身分を持つ貴族が複数の交際相手・配偶者を持つこと自体は禁止されていないように思われます(推奨はされていないかもしれませんが)。一方で先述のリーガン公が別の女性と関係を持つことは妻に認められていなかったり、ランベールも前妻が亡くなってからパトリシアを迎えた際、他に后がいた様子もありませんでした。このように、フォドラでは帝国や王国それぞれの国の文化により、一夫多妻や公妾への寛容度が異なる可能性があります。

現実のキリスト教を参照しますと、宗派により離婚が認められるかどうかなどで違いがありますが、一夫多妻制については(公妾などを除くと)一般的に認められていないという見解をとっているようです。そのためフォドラにおいてもセイロス教のより敬虔な信徒であるほど、配偶者は死別しない限り一人としており、複数人との婚姻も一般的ではないといった傾向があるのかもしれません。

ドロテアの父が侍女に手を出し最終的に身ごもった子供ともども追い出したり、イーハ大公リュファスの噂で「女に熱を上げて国政を省みない」といったものなど、相手や社会に対して責任をとらないような交際は迷惑を被った者から当然の如く非難されています。このような交際が既婚者・恋人のいる人間により行われた場合にのみ、浮気・不貞などとされたという考えも十分ありえます。帝国貴族のバルテルスが複数の妻を娶っていたかについては、メルセデス・イェリッツァの異母兄の母が存命であるかが支援会話では明らかではなく不明です。ただ、メルセデスの母親とおそらく正式に離婚の手続きなどがなされていない状態でメルセデスを新たな妻として迎えようとしていたことから、彼もまた複数の配偶者を得ることを厭わない人間だと思われます。

余談3:同盟貴族のミドルネームの法則?

五大諸侯に関連することとして、ミドルネーム混在の謎があります。風花雪月では平民出身者はミドルネームを持っておらず、帝国貴族はフォン、王国貴族は親子でも異なる独自のミドルネームを持っています (参考: フェリクス=ユーゴ=フラルダリウスに対してロドリグ=アシル=フラルダリウス)。しかし同盟の貴族に関しては、帝国風(フォン)と王国風(独自)のミドルネーム持ちが混在しています。また最近発見したこととして、ダフネルがフォンのミドルネームでありながら、そこから分裂したガラテアでは独自のミドルネームを持つことがわかりました。

そもそも帝国貴族のミドルネームにあるフォンは、ドイツ語でofを意味し、××地方をおさめる〇〇という意味合いで貴族たちの呼び名に使われていました。しかし初代皇帝のフルネームはヴィルヘルム=パウル=フレスベルグであったり、逆に初代国王のフルネームがルーグ=フォン=ブレーダッドであること、そして先述のジュディット=フォン=ダフネルとイングリット=ブランドル=ガラテアの不一致を見るに、その人物・家が元来所属した国の慣習に応じたミドルネームを付けていたのではないかと推測されます。そのため、同盟で異なるミドルネームを持つ家は、それぞれ異なる国に属したときに領地を持って独立した家ではないかというのが個人的に現在有力な仮説です。具体的には

十傑でフォン(帝国建国後に領主):リーガン・ダフネル

十傑で独自のミドル(王国従属後に領主):ゴネリル・グロスタール

それ以外(同盟独立運動以降):コーデリア・エドマンド・アダルブレヒト

というように、実はその家が成立した時期と対応しているのではないか?というものです。そして独自のミドルネームを持つのがセイロスの支援を受けた初代皇帝と、セイロス教と密接に関わっていたファーガス神聖王国の貴族であることから、独自のミドルに関してはセイロス聖教会の洗礼名など何らかの宗教的な意味を持つものではないかと妄想しています。

(以下入れる機会を逸した資料)

画像54

画像55

おわりに

長文になってしまいましたが、最後まで読んでいただき誠にありがとうございます。もし面白いと思っていただけましたらハート、ご意見・ご感想などがありましたらマシュマロまでぜひお待ちしております。

今回は「とある貴族への手紙」と「報告書の燃えさし」の2P目についてまとめました。残りのオズワルドの事件で、長々と続いてきた報告書の燃えさし編もついに完結です!いつになるかわかりませんが、その記事でまたお会いしましょう(^ω^)ノシ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?