見出し画像

第10話「元凶」

そもそも誰が大使館をこんなビルにしたのだろう。すごいひとは散々今まで「なんでそんな奴住まわせてんの」「なんで障害者集めてんの」などと言われてきた。もちろん自分で集めたわけではないしその元凶は他にある。今回はその話。

小学生が拾ってくる犬問題

先日、中田先生が超弩級の新しい犬を拾いかけた。その犬は地方の大学生なのだが昔、留置所に居た時に世話になった弁護士がほわせぷの担当と同じ人でそんな縁で中田先生を知って会いにきたらしい。実際に会ってみると中田先生は「たらい回し人生相談第1,2回出演のk君より酷い」「下には下がいると思い知った」と驚き、M君は「自分以下の人間」と評する程の逸材らしい。k君は食事中に初対面の大司教のズボンで手を拭くなどの逸話で知られる伝説の人物であるのだがそれよりも低いらしい。

😩

すごいひとは会っていないのだが、具体的なエピソードを挙げると、他人の話を遮って「自慢して良いですか!?」と言って自慢話にもならないしょうもない話をするとか、「IQ140あるんですよ!」と聞いてもいない話をする(なお本人がそう言っているだけでその場にいる全員が「頭良い」と思うようなエピソードは無い)などである。本当にIQが140あるのだとすれば、「IQ140ある人間をこんな風にしてしまう発達障害って怖いね」という感想になるしかない。とにかくそういうのを拾いかけたらしいのだが、流石に大使館には招かずに帰したとのことだった。

すごいひとが耳を疑ったのはここからである。暫くしてその若者から中田先生にLINEが来たらしい「親と絶縁します。上京します」とのことだった。別に構わないし勝手にしたら良いと思うが中田先生が「愛の教団に預けるか」と言い出したのである。相手が大使館に来たいとか中田先生に会いたいとかもまだ言っていないのに。

ひどい

百歩譲って相手が助けを求めたり、何か見所のある才能や能力の片鱗、実績を見せたのなら不快な人間であっても収容しようというのはわかる。それかムスリムであるのならばまぁ「同胞であるから」という理屈でわからなくもない。しかしわざわざ自分でも「不快」だと思っている人間を相手が「泊まらせて」とも言ってきて居ないのにその気になっているのだ。流石におかしい。自分から見えている地雷を踏みに行っているとしか言えない。

それにいくらなんでも愛の教団が可哀想過ぎる。勝手に拾ってきたよくわかんない問題児を面倒見きれないからと言って押しつけられるのだから不憫でならない。でもよくよく思い返すとこれはすごいひとが今まで耐えてきた賽の河原そのものだったことに気が付いた。これ俺がさせられてきたことじゃん。

実際には飽きるほどの世話もしていない

愛の教団

愛の教団が受け入れてくれるのかは知らないが、実際の愛の教団は生活保護受給者の若者達の自助サークルみたいなものである。「生活」というものを知らない放火魔やM君がそれを知ったり社会に適応する準備をしていくのには確かにちょうど良い場所であるに違いない。問題は生活保護受給者たちのエコーチェンバーの中でカルト化し意味不明な思想が萌芽していくということであって。やり方はどうであれ「愛」を大事にする教義や「みんなで良くなっていこう」という考え方自体は素晴らしいものだと思う。

だが勿論それは面倒を見る側に余裕があってこそ成り立つ話なので、いきなり話が通じるのかもよくわからん自称IQ140の異常者を送り込まれても破滅しか生まれないだろう。良くてせいぜい一緒に区の福祉課に行って生活保護の20代がまた1人爆誕するくらいだろう。M君もそれがわかってか「すごいひとの気持ちがわかりました」とLINEで今までのお礼を送ってきてくれた。そうそうそれそれ。

実際に押し付けられたらもっと気持ちがわかるよ

療法

精神医療とかに詳しく無いのでよく知らないが、有識者の大司教によるとより重い障害者の面倒を見ることによって発達が促されるという療法があるという。実際すごいひとも放火魔やM君の面倒をムカつきながらも見ていくうちに自分の内心に潜む「怒り」や「悲しみ」に気がついたり、ちゃんと面と向かって悪口を言うという人間らしさを取り戻すことが出来た。ついでに鬱から抜け出した。

しかし、すごいひとが「そういう療法と思って面倒見てみたら(適当)」と言うとM君は「マジでそんな余裕ないです」とガチ拒絶していた。それはそうだ。そういう療法があるとは言え、そんな事をしている余裕もメリットも本当にないのだろう。ていうか嫌いなんだろうし。

元凶

話は大使館をこんな風にした元凶に戻る。本人にその自覚はないがこんなしょうもない障害者をコレクションしているのは他ならぬ中田先生自身なのだろう。普段のTwitterみたいにバカブロックしてくれたら良いものの何故か連絡を取り続け相手にしてしまう。それだけなら良いのだが自分で面倒を見るわけではないので、その時々の「お母さん」に犬の世話をさせてしまう。すごいひとは発狂してもう大使館から去ったので愛の教団が今回ターゲットにされてしまった。

若さや勉強をすることに価値を見出すことは良いのだが、見えている地雷や「そいつを引き入れたらコミュニティが崩壊しますよ」みたいなのも引き入れてしまうのは困った。すごいひと自身は人の好き嫌いは少ない方だと自負しているのだが、それでもしんどい奴はいるし当然誰の「お母さん」でも出来るわけではない。恐らく愛の教団も流石にそうだと思う。あぁ怨憎会苦。

卒業

度々話している気がするがシェアハウスやコミュニティにおける「お母さん」という役割は向き不向きで決まるというよりも、その時々の「低さバトル」に負けた人間がやらされる呪いに近い概念だと思う。

すごいひとはM君や放火魔との低さバトルに負けたせいで「それ犯罪だからやっちゃダメだよ〜」とか「家賃って払わないといけないんだぞ」とか言ってお母さんをしていた。極論だがM君よりも低い人間が来たらM君がお母さん側に回ることもあるのだと思う。思うが、そのお母さんは最高に荒れているかもしれない。暴力や失踪、犯罪、何がその時に起こっているかわからない。

おそらくその時に起こることは誰かが「お母さん」をしているなどの生優しい状況ではなく「低さバトル」の進みきった「死」が待っている。すごいひとも大使館から去って「お母さん」を辞めたことでそうしたものがより俯瞰して見えるようになってきた。

単に自分の心身を守るため、リソースの確保や自分の人生に集中することなどの理由も勿論ある。しかしそれと同じように自分にとって大事なのは「停滞」や「閉塞」を打破することだった。すごいひとが絶対に放火魔やM君に勝つことの出来ない「低さバトル」から離れたことでまた別な人間同士できっと新たなバトルが起きる。

そしてその異次元の低さでは破滅が起こるだろう。それが「停滞」の打破そのものである。すごいひとも結局、脳汁が出ていないと生を実感できない人間なので自分の観測できて被害の及ばない範囲での破滅は興味がある。もしかしたら全ての元凶である中田先生自身も似たような思考なのだろうか、8年くらい近くにいるのでなんとなくわかる。多分すごいひとも中田先生も脳汁を求めて破滅を観測しがち(自分も被害を受けがち)な最悪な人種だと思う。でないとM君や放火魔をわざわざ不快な思いをしてまでビルに住まわせないし面倒も見ない。中田先生はともかくすごいひとはいつでも逃げられるのだから。

今回は中田先生を殴った記事になった。愛の教団をはじめ今までいろんな周辺人物を殴ってきたが一番の強キャラが実は中田先生である。すごいひと的にシリーズを通してnoteのコンセプトは「全員倒す」なのでこれもまた良いだろう。強敵過ぎて倒せる気がしないがきっとまたやる

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?