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見えないバイアスと生きてる_3

20代後半で派遣社員を始めた頃、これはなんてありがたいシステムなんだと思った。

すぐに次の仕事が決まらないと、来月の家賃が払えないという恐怖と戦うことになる。派遣はすぐに色々な仕事を紹介してくれるばかりか、普通では入れないような大手にも入れる道を作ってくれる。

そうして私は大手カード会社で派遣社員として働くことになった。

その時の上司とはとっても馬が合い、10年以上経った今でもたまに連絡を取り合う中だし、同じ部署の人は往々にして親切で、常識人だった。


でも気づいてしまった。1年経って、“進行管理”という、少し編集を知っていれば容易に出来てしまう仕事内容が全く変わらず、この先も変わっていく気配がないことに。そして私は、搾取されているということに。


一度“派遣”の味を占めてしまうと、なかなかそこから抜け出せないということにも気づいた。マインドが受け身になるというか、派遣先に受けれていただくための仕事になってしまい、キャリアアップにつながる思考にならない。そこから正社員になるまでの道のりは、結構大変だった。

もはや転職をしすぎてしまい(10回以上)、キャリアアップもクソもない、という状況ではあるが、それでもなんとか今、正社員の仕事にしがみついている。

大変だけど、やっぱり仕事は楽しい。

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