見出し画像

わたしと、不安の闘い

2020年6月24日、水曜日。4か月ぶりに大阪へ行って来ました。行くと決めたのは先週の金曜日。計画性はなく、ほぼ突発的でした。
とにかく髪が伸びて、気になって仕方がなかったのです(微苦笑)

どうせ行くならと、スケジュールは立てました。

①髪をカットしていただく
②行きたかったお店でお昼ごはんをたべる
③noterさんにお会いする

ヘアサロンに予約後、お土産を用意しました。着ていく服など、準備は完了。うきうきしました。

一昨日の夜までは。


前夜は不安で、まともに眠れず……

今回、最大の関所は大阪駅です。前回が「過去と向き合う」なら、今回は「トラウマの克服」と言えます。

19歳のとき大阪駅の構内で道に迷い、見知らぬ男性に目を付けられて追いかけられ、
大衆の面前で脅され、
誰にも助けて貰えず、
助けを求めることもできず。
高速バス乗り場へ着くも、バスが到着するまでセクハラ発言を受け続けた結果、男性恐怖症、視線恐怖症、足音恐怖症になってしまい、実家へ戻ってもひとりで外出できないどころか、
時にはテレビを観るのも恐い。
電話も出れない。
内容によっては、漫画やアニメも目にするのが辛くなるほど精神的なショックを受け、後にPTSDだと医師から診断されました。

もうすっかり治ったと思っていましたが、大阪駅へ行くというだけで、道に迷ったら変な人に追われないか、前夜に不安が急に湧いてきたのです。フラッシュバック、ですね。



当日は3時すぎに目が覚めました。
不安が溶けないまま、フェリーに乗ります。


画像1

水曜日だからか、乗船客はほとんど居ません。

今回の相棒小説は、大阪府吹田市の『野口製麺所』さん(twitterをしていらっしゃるお方)が以前オススメしてくださった作家さんの作品です。短編集。購入したのは、かなり前です。

本屋さんでどのタイトルにしようか迷ったとき、私は月の題材が好きなので、これを選びました。


2本読んだあと、1時間ほど眠りの渦へ。

目が覚めると、外の景色が変わっていました。

画像2

お久しぶり、和歌山港。会いたかった。

母の里が近畿なものですから、子ども時代は夏休みなどに入ると、毎年のようにこの景色を眺めました。

画像3

外は肌寒く、フェリーが乗降口に近付くと、懐かしい石油系のにおいが漂ってきます。

画像4



かけてもらったのは、「安心感」という名の魔法

和歌山港駅から和歌山市駅へ行くとき、一瞬「あれ?こっちだっけ?」と出口で迷い、引き返して無事に乗車。和歌山市駅に到着し、なんば駅まで乗り、御堂筋線で心斎橋へ。ナビを頼りに、難なくヘアサロンの『mixer』さんへ来ることができました。

通路を進むと、美容師の松田さんはお店のドア付近(外側)にある木に向かって、スプレーでシュシュっと何かを吹きかけている最中。なんだか楽しそうなご様子。
お声をかけると、快く迎えてくださいました。

髪をカットしていただくのは2回目とあって緊張はなく。いっぱいお話ができて、にこやかな楽しい時間を過ごせました。

※前回、耳が弱いと話してありましたから、洗うときは可能な限り避けてくださいました。笑
有難うございます。


大阪へ来て最初に、松田さんに髪のカットをお願いして正解だったと思います。不安が減りました。お店の雰囲気も、松田さんご自身も和ませ上手。静かなときと、話をしていてふふふっと笑えるときとがあって。嬉しかったです。

1度は考えました。

「本音を言うと、大阪駅に行くことが不安です」と打ち明けようか。

けれど、口に出せば泣いてしまいそうになるのが予想でき、隠しました。

話さなくて良かったと思います。居心地を良くしてくださってるのに、申し訳ないです。


今回は会計後にお目当てのバッヂをいただきました。発表前から気になっていて欲しかった物です。

私、すっかりお店のファンですね(笑)

自分用のお土産。何処に着けようか楽しみです。大事にしたいな。

読んだ人に大袈裟だと笑われるかもしれませんが、ヘアサロンを出たあとは、施術中に松田さんから「安心感」という名の魔法をかけていただいたような気分でした。


魔法の効き目はあったらしい???

noterの逢坂志紀さんにお会いする予定が入ってましたので、地下鉄を使い、梅田駅に到着後、急いでJR乗り場を目指しました。PTSDを気にする間もなく慌てて吹田駅へ向かいます。汗だくでした。

目的その②
前回、大阪を訪れたときに松田さんがオススメしてくださった『野口製麺所』(@nogutiseimenn)さんで、お昼ごはんを食す。

注文したお昼ごはんは、twitterで気になっていた麺料理。

コチラです。
中華麺ときつねを組み合わせた「いたち」。

画像5

中華麺は噛むとコシがあります。見た目以上に量があって驚きました。
ネギがやわらかくて美味しい。

お汁の味はやや濃い目。だしの風味を楽しみたい人、大変オススメです。
油揚げは甘めで美味しかったです。

野口製麺所さんに行ってみての感想
野口さんのお父様と思しき方が、料理を運んでくださいました。置くときの動作と声がやわらかくて好印象でした。

カウンターには、くわいだったと思います、確か。くわい苗。観葉植物のように置いてありました。癒やされます。


会計後、twitterをしていらっしゃる野口さんと、ほんのちょっぴりお話する機会がありました。
職人さんであり、お店の看板を背負っているだけあって、芯はしっかりしていらっしゃいます。風格があるお人でした。回りくどい話をしない所が、野口さんの魅力でもあります。

現在は『スイタブルイーツ』(@suitableeats)という吹田市の一部地域に限定した宅配サービスもしており、大変かと思います。
人のために頑張れる熱い方ゆえ、さらに良い方向へ行けますように。遠方から応援しています。



道中、商店街を通ったのですが、人々の活力が伝わってくる良い街だと感じました。同じ吹田でも学生時代に江坂へ行ったとき、そんな感じはしなかったです。
天満橋や、天神橋筋とも違うんですよね。私が高校生時代に夢見た大阪がそこにある、という印象でした。

画像6



次は、またもや汗だくになりながら、大阪駅へ戻ります。

ここで問題が発生。待ち合わせ場所を私が指定したにもかかわらず、肝心の私が場所を見つけれない事態になりました。頭の中はプチパニック。

暁の広場へ行き、逢坂さんに連絡して、来ていただくことに。すみません。

画像7

待っているあいだ、周囲を観察。
16年前と様変わりした大阪駅は国際感を増していて、本当にあの大阪駅なのかと見間違うほどでした。綺麗すぎて意味がわからない。そして人が多い。


無事に逢坂さんと合流

随分前に逢坂さんの似顔絵を描かせていただいたこともあり、服装を互いに伝えてあったことも含め、すぐにわかりました。

第一印象

(若い!)

年齢は知っていましたが、お若いですね。若い。肌がピチピチ。

真っ直ぐ人の顔を見るお方です。しっかりハッキリお話する方で、対する私はのんびり屋さんでおマヌケ全開でした。


スタバで、テーブルを挟んでお茶をします。アダルティな雰囲気で、逢坂さん自体もアダルティな雰囲気が駄々漏れ。

「お土産です」

オススメの本をくださいました。ラッピングが可愛くて、おまけに小袋を別に用意済みな所が「君、一体何者w」。
観察してみると、今まで私が出会ってきた男性の中でトップクラスのサービスですね。アパレル店員の経験をお持ちだから、かもしれません。


松田さんもtwitter、note、現実とではギャップありますが、逢坂さんのギャップのほうが凄まじいです。きみ、note記事の印象以上に出来すぎくん!ってくらい紳士です。イギリス系かドイツ系。

画像8



そして計画通り、写真を撮らせていただきました。私が誰かに頼んで写真を撮らせていただいたのは、逢坂さんが初めてです。有難うございました。

画像9





帰りは呆然となった

さて、ここからが大誤算です。スケジュールでは19時頃まで大阪駅に滞在する予定でしたが、念のため早めに大阪駅を出発しました。

時間重視で切符を購入。大阪駅から新今宮まで行きました。

新今宮で、前の車両に乗ってしまったのです。
アナウンスで「4両目、5両目は和歌山市駅行きです。途中、車両を切り離します」と流れ、1・2・3両目は関西空港へ行くという。

顔面蒼白になっていたと思います。心の中は不安で絶望感が湧きおこり、早くどこかの駅で止まってほしいと願いました。駅を通過するたびにへこんだほどです。


堺市で停まり、慌ててホームに出、ほかの車両へ移ろうとしましたが、ホームにいるお客さんたちをなかなか避けれず、発車に間に合いませんでした。

乗り換えナビを見るも、本当にこれで合っているのかと悩み。不安の大洪水。いっそ、なんばまで戻るのもアリじゃないか過ったほどです。

「お金はあるから、どうにかなる」と思い、和歌山市駅まで行く電車に乗ります。立ちっぱなしの状態で、ずっと呆然としました。本当にアナウンス通りなのか心配で。


やっと和歌山市駅まで来れてひと安心。次は和歌山港へ乗り換えです。記念にぱしゃり。

画像10

しかし、またもや一抹の不安が。

7番乗り場?
5番乗り場?
どっちに行けばいいの???

7番は、電車は停まっていますが車両のドアは閉まっていて真っ暗。
アナウンスが始まり、不安になって近くに居た駅員さんに尋ねると、優しい口調と表情で「今から来ますよ。こちらのほうから乗るといいです」と教えてくださいました。有難くて泣きたくなったです。


無事に、和歌山港駅に到着。

画像11

出航時刻まで、残り1時間弱だったかな。

その後、無事にフェリーに乗れて、よく寝ました。家に着いたのは深夜。
不安との闘いが終わり、昨日は疲れがまだ残っている状態でした。今朝はそれなりに元気です。

今回は色んな駅で、駅員さんにどれに乗ればいいか教えていただきました。有難うございます。



松田さん、今回も髪のカット、有難うございました。

初めてお会いできた野口さん、逢坂さんも有難うございます。


読んでくださった画面前のあなた様にも感謝です(^^*)


※逢坂さん視点はコチラから↓


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?