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週刊セブ島留学&起業日記(第88回)

この記事は2020年6月21日に配信されたメルマガのバックナンバーです。

<今週のトピック>
・セブの今後の見通し
・読者さんより英単語と英文法のオススメ本情報を頂きました
・最強食材:MCTオイルを購入しました!
・株は上がったら下がるもの。。

最初に少しだけ宣伝です。今年の夏は、長野県の白馬で「英語合宿」を開催予定です。ありがたいことに、ジワジワとお問い合わせやご予約を頂けております。

この合宿は、基本1週間〜のコースとなりますが、最短3日間からの超短期でもご参加頂けます。また、ご家族の付き添いの場合は、宿泊費の実費だけを頂きますので、夏の家族旅行としてもご活用頂けます。その他、超柔軟対応しますので、何かあればお気軽にお問い合わせ下さい。

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<セブの今後の見通し>
結論から言うと、かなり厳しいです。それは感染者数が減るどころか、6月に入ってからペースが上がっているからです。

そして、3月中旬の武漢肺炎のパンデミック化以降、フィリピンでは首都マニラがその感染の中心地だったのですが、とうとうセブがその座を奪ってしまいました。遂には、セブシティは再びロックダウン(ECQ)に突入してしまったのです。現在、ロックダウン下にあるのは、フィリピン全土でセブシティだけです。

ちなみに、セブシティ・マンダウエシティ・ラプラプシティ(空港がある市)の3つを『セブ大都市圏』と括ることか多いのですが、マンダウエとラプラプは2段階緩いGCQです。とはいえ、中心はあくまでもセブシティなので周辺への影響は甚大です。日本に例えれば、千葉・神奈川は通常の生活なのに、東京都だけロックダウンしているような感じです。

一方でフィリピンでの武漢肺炎の死者数は少ないのです。そして、その多くが高齢者の方々です。ですから、日本同様に「騒ぎ過ぎ」ではあるのですが、世界中が緩和に動いている中での再ロックダウンはインパクトがあります。

どうやら、セブシティの医療機関のキャパがパンパンなのだそうです。従って、セブシティの病院では対応しきれずラプラプ市の病院の助けを借りたりしているそうです。とても悲観的なシナリオですが、このままでは「重症者に十分な治療をできなくなる医療崩壊」も遠くはない感じです。

今回のロックダウンは根が深いような気がしますね。もちろん、市内の感染拡大防止の目的が大きいとは思いますが、最大の目的は『周辺の市に感染させないこと』でしょう。つまり、セブシティは完全にバイ菌扱いなのです。ということで、ロックダウンの解除には隣接する市の承諾が必要になると思うのです。ハードル高いですよね。

何度も言うように、死者数は少ないので健康な人にとっては大した脅威にはならないはずの武漢肺炎も、これだけ長期に渡って騒がれることで人々の心には「何かとても怖いもの」として刻み込まれてしまっています。コロナにおいては、実害よりもこのメンタル面の影響の方が大きいように思います。

このような状況の中、フィリピンでは6月にOFWと呼ばれる海外出稼ぎ労働者の大量帰国が予定されています。以前読んだ記事では、6月だけで42,000人のOFWが帰ってくるそうです。出稼ぎ先の経済も冷えこんでいるので、解雇による帰国者の数は増えることはあっても、減ることはないでしょう。

こうした帰国組を迎え入れるために、フィリピンではマニラ空港のみが空いています。しかし、1日に検査できるキャパは600名とのことです。単純計算で、42,000人を捌くには2ヶ月以上(70日)を要します。そこで、セブの空港が国際線を受け入れることになったそうです。

しかし、フィリピンでは物事がすんなり進むことは絶対にありません。セブでの受け入れが始まってもきっとトラブルが続出することでしょう。いま分かっていることだけでも、セブシティの病院が逼迫し空港があるラプラプ市の病院に患者が搬送されているのです。つまり、海外帰国組に一定数の陽性反応が出た場合、病院のキャパが足りないのです。

更には軽傷者用の病室や、検査が出るまでの待機場所もマニラでは既に足りないそうです。つまり、空港の検査のキャパは始まりに過ぎず、そこから延々と連なるプロセスにも今後問題が生じる可能性が大きいのです。

ということで、セブ空港を使っても、6月と7月はOFWの受け入れだけで精一杯でしょう。というか、2ヶ月で落ち着けば良い方でしょう。

以上から、どう考えても外国人観光客が8月にフィリピンに入れることはありえません。うまくOFWが落ち着いたら、次に優先されるのは永住ビザや労働ビザを持っている人の入国でしょう。英語学校の留学生は「観光ビザ」での滞在となるので、入国を許されるのは順番的に最後です。

ここで、他の国の例を見てみましょう。最近、日本は被害状況が極めて軽い4カ国からの入国を受け入れる協議に入りました。タイ・ベトナム・オーストラリア・ニュージーランドの4カ国です。なんと、ベトナムに至っては未だ死者数はゼロという神レベルの実績です。

それでも、開国の時期は秋ごろで、対象はビジネス客、1日250人を上限とする受け入れ計画のようです。

それから、微笑みの国タイ。タイでは過去1ヶ月で新規感染者が出ていない日が多くありました。タイには現在、労働ビザを持っている人であれば一定の条件を満たすことでタイに入国することができます。私はタイLOVEなので、毎日のように現地の情報をチェックしていますが、タイですら最高のシナリオで外国人観光客の受け入れは10月といった感じです。

以上を考慮すると、まだロックダウン下にあるセブに年内に外国人観光客が入れると考える方が無理があるのです。

更には、おそらく余程の「フィリピン・フリーク」でない限り、年内にフィリピンに行きたいという人は少ないと思います。私はしばらくは「フィリピン外し」「フィリピン・パッシング」が続くと思います。普通に考えて、アジアン・リゾートに行きたいのなら、格段に安全なタイやベトナムを選びますよね。

地元のフィリピン人の気持ちを考慮しても同じような結論になります。観光業に関わる人たちを除いて、彼らはいま外国人の入国を間違いなく嫌がるでしょう。その証拠に、フィリピンの地方政府はマニラからの帰省者を断っているのです。外国からウイルスを持ち帰ったOFWを自分の町に入れてなるものか!みんなそう思っているのです。

現在、フィリピン国内では他の州に移動する場合はTravel authorityという書類を市役所で取得する必要があるのですが、この種類の発行が難しいそうなのです。というのも、例えばセブからマニラに行きたい場合はセブの市役所で申請するのですが、セブ市役所の役人はマニラに連絡を取って「受け入れてくれるか」の許可を取らなければいけないそうなのです。そして、マニラからすればいま感染拡大中のセブの人間は受け入れたくないと考えるのが普通なのです。

国内移動ですらこんな感じです。外国人の無差別入国?ない、ない、あり得ないです!!

最後に学校再開について。留学ビジネスは「外国人観光客」がいないと商売にならないのですが、そもそも学校が再開できるか?という問題もあるのです。現在、フィリピンの学校は閉鎖中で再開は8/24と決まっています。

ドゥテルテ大統領は「子供を守る!」ことを最優先に考えているので、ワクチンができまでは再開しないと主張していたのですが、先月、関係者の説得?陳情?に屈して8/24再開に合意しました。

フィリピンの学校は、いま2種類の対応を取っています。一つはオンライン授業化ですが、このネット最悪の国でそんなことが成立するはずがありません。先生だってパソコンを全員が持っているわけではなく、家庭にインターネット回線がある家の方が少ないのです。

ですから、なぜかオンライン授業を受ける場合は追加の学費を払う必要があるそうなのです。オンラインの方がオフラインより高いって馬鹿げています。私のスタッフもさすがに怒っていましたね。

もう一つは、先生が生徒の家に行ってプリントを渡すのです。それを生徒は自宅でやって、次回先生が来た時に提出する。もうね、この21世期にあってこんなアナログなアイデアが湧くこと自体驚きですよね。とはいえ仕方ありません。フィリピンではまだ子供は外出禁止なのですから。

確かに外国人を相手にする英語学校は、ローカルの学校とは異なります。しかし、政府の立場からすれば「外人はお金があるのだからオンライン授業ができるし、それで十分じゃないか」となるように思えるのです。それに、万が一英語学校で感染者が出たりしたら目も当てられません(現在のフィリピン人の思考回路からして)。

長くなりましたが、以上が私の見立てです。日本に戻って1週間が経過したので「今」の現地の生の感覚は分かりませんが、世界最長レベルのロックダウンを一緒に耐えた人間としての、素直な、バイアスのかかっていない予想です。

何度も言いますが、私も1日も早い再開を望んでいるのです。しかし「夏休みはセブに留学に来て下さい」なんて、とてもではないですが言えるような状況ではないのです。


それでは、いつものコーナーに行きましょう。

1. 読者さんからの質問

Q: Yさんからのメッセージ

今回も興味深く メールマガジン拝読させていただきました。

私自身、KGさんが仰る「英語をモノにする」というレベルには全く到達していませんが、単語と文法の勉強をしてから(フィリピンに)行かないと、英語力の伸びが極めて限定的であることは、自身の語学学校インターンの経験中にいろんな生徒の方を見た経験からも完全に同意します。

さて早速ですが、おすすめ参考書の件。

単語帳は『鉄緑会 東大英単熟語 鉄壁』をおススメいたします。単語の意味にイラストや、接頭辞・接尾辞の説明・章末には英語で書かれた簡単な理解度テスト(英英辞典的な)があって、単語を覚えながらボキャビルディングのセンスを磨ける良書です。

https://amzn.to/3ekFdSD

有名予備校講師の森田先生もyoutubeで著者に使い方を説明してもらっていますね。 これがすごく参考になると思います。

『鉄緑会 東大英単熟語 鉄壁の効果的な使用法【著者直伝】』
https://www.youtube.com/watch?v=yvotbHz_8Gk

文法だったら 桐原書店『Forest(今はEver Green)』とその公式問題集が一番平易でわかりやすいと思いましたね・・・。特に鬼門の時制について、きわめて明快に説明していて躓きにくいのがよかったですね。

『総合英語 Evergreen (日本語) 単行本 – 2017/1/15』
https://amzn.to/3ejQbYK

『文法の基礎力を身につけるトレーニング (「総合英語Evergreen」完全準拠文法問題集) (日本語)』
https://amzn.to/3dmf5Wi

以上簡単にですが ご紹介させていただきます。

コロナで特に留学業界は大変な時期ですが、大手エージェント等もかなり(経営が)やばいみたいで、この時期を凌げばプレイヤーが減って、誇大広告チックなマーケティング合戦も少しはマシになるかと思います。

大変な時期ですが 頑張ってください 陰ながら応援しています。


A: KGの回答

今回のYさんのメッセージは、私のもう一つのメルマガ『フィリピン留学 ブログでは書けない話 セブ留学で何%の人が英語をモノにできると思いますか?』への返信という形で頂いたものです。

Yさん、貴重な情報の共有ありがとうございます。

私はメルマガやブログでも白状しているように、英単語は1冊しかやったことがなく、文法書を最後に勉強したのは高校生の頃なので、この手の最新情報を持っていません。ということで、とてもありがたいです。

話は飛びますが、おそらくフィリピン留学は年内は無理です。他の国へも「観光ビザ」で年内に入国できるようになるのはかなり難しいと思います。最近の流れや現地情報を収集した限りでは、タイやベトナムなら10月頃には入れる可能性があると思いますので、私が手がけている「バンコク英語留学」なら年内の可能性はあります。

タイ留学ドットコム
http://thairyu.com/

とはいえ、いまは力を溜める時です。今は「単語と文法を固める好機」と割り切って、それぞれ一冊ずつ取り組んでみては如何でしょうか?

私は普段、英単語の覚え方について相談されることが多く、いつも同じ回答をしています。それは「とりあえず、1日50単語覚えてみましょう」ということです。そして、相談者の反応も99%同じで「1日50単語は無理ですよ」的なことです。

はっきり言いますね、1日50単語を覚える「気合い」もないのなら、英語なんて一生マスターできませんよ。

英語なんて気合いなんです。1日50単語は無理かもしれないけど「まずはやってみる」という気持ちが大切なんです。自分には無理なんて勝手に決めないで下さいね。これまた厳しい言葉ですが、勝手に自分に「限界の線」を引いている人が多過ぎますね。

最後に少しだけ励みになることを言いますね。1単語に1分使ってもたったの50分ですよ。例えば、今から1分間で下記の単語を覚えてみて下さい。スマホのタイマーでしっかり1分測って下さい。

Deliberately(デリバラトゥリィ)
① 故意に、わざと ②慎重に

感想には個人差があると思いますが、意外と1分間を長く感じた人は多いと思うのです。そうです、とにかくやってみることなのです。そして、続けるうちに「覚えるスピード」は上がってきます。これは本当です、僕が保証します。

約2ヶ月、世の中は止まっていました。もし、1日50個(1時間)を2ヶ月続けていたとしたら、あなたの頭には3,000語が入っていたことになるのです。もちろん、半分以上は思い出せないかもしれないけど、少なくとも「1回目」を終えることができたはずなのです。

さて、今日から始めましょうか。


2. フィリピンのビジネス&生活あるある

今週はこのコーナーはお休みです。


3. セブのレストラン

今週はこのコーナーはお休みです。


4. 今週買ったもの

『MCTオイル 360g ココナッツ由来100%』
https://amzn.to/3diSI3Z

以前、ココナッツオイル最強説を書いたと思うのですが、ココナッツオイルを最強にしているのはこの『MCTオイル』という成分なのです。これまた以前ご紹介したドクター石黒もMCTオイルの愛飲者です。

健康志向の方や、ダイエットに取り組みたい方へオススメです。右手にプロテイン・シェイク、左手にMCTオイルですね笑。


5. 筋トレ

今週はこのコーナーもお休みです。


6. 経済&投資

日経平均 (年初来 -4.98 %)
ダウ平均 (年初来 -9.35%)
フィリピン平均 (年初来 -19.34%)

今週は思いっきり株価が落ちましたが、理由はそれまで上がり過ぎたからです。株は上がったり下がったりするものです。特に慌てる場面ではありません。

ただ、またしても円高基調になっているのはちょっと嫌ですね。


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