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週刊セブ島留学&起業日記(第34回)

この記事は2019年2月17日に配信されたメルマガのバックナンバーです。

<今週のトピック>
・お金より人をやる気にさせるものとは?
・フィリピン留学の裏技 英語学校ではなくフィリピンの大学院で英語を学ぶ
・読者さんからの質問:発音はどう勉強すれば良いでしょうか?
・セブ名物、ジンベイザメツアーって本当に良いの?
・セブでの役所手続きという「修行」について
・地元民に大人気のローカルB級グルメ「セニョール・ペドロ」

最近面白い記事を見つけたのでご紹介します。原題は、

『Study Says Pizza Works Better Than Cash to Motivate Employees. But One Thing Works Even Better』

サクッと和訳すると、下記のような感じでしょうか?

『研究によれば、ピザの方が現金よりも従業員のモチベーションを上げることが判明。ただ、ピザよりも効いたものが一つある、それは…』

下記に私の読んだ記事(英文)のリンクを紹介しておきます。それほど難しくないので、この週末、辞書片手に読んでみては如何でしょうか?

https://www.inc.com/justin-bariso/study-says-pizza-works-better-than-cash-to-motivate-employees-but-one-thing-work.html

では、掻い摘んで説明します。

アメリカ人の行動経済学者が、ある半導体の工場で1週間に渡り下記の実験を行いました。内容はシンプル。毎日、一定数のチップの製造を達成した場合、下記のいずれかのご褒美が従業員に与えられるというもの。その3つとは、

1. 現金30ドル
2. 無料ピザ
3. 「よくやった!」という上司からの褒め言葉メッセージ(テキストメッセージ)

皆さんなら、どれが欲しいですか?

初日の結果では、ピザがなんと6.7%も生産性を向上させた一方、現金はたったの4.9%の向上に終わりました。更には1週間スパンで見ると、現金を選んだグループは6.5%も生産性が低下したのです(初日は上がったのに)。そして、1週間単位で見た場合に、もっとも従業員のモチベーションを上げたのは、3番の上司からの褒め言葉だったというのです。

この記事の著者は、記事内で「褒め言葉」の威力について、デール・カーネギーの名著『人を動かす』を引用して解説しています。この『人を動かす』は、確かに名著中の名著ですね。私も以前読んで、いまでもたまに開いては拾い読みをしています。経営者の端くれとして、特に経営者の皆さんにはオススメの本ですね。

『人を動かす 文庫版』
https://amzn.to/2IggQdw

一つだけ引用を紹介します。

...William James said: The deepest principle in human nature is the craving to be appreciated." He didn't speak, mind you, of the "wish" or the "desire" or the "longing" to be appreciated. He said the "craving" to be appreciated.

ざっくり訳すと、「人間の根源的な欲求は『他者に認められたい』というものです」てな感じでしょうか?心理学にも「承認欲求」という言葉がありますね。ここでは、深入りしませんが調べてみると結構面白いです。イギリスのMBAの授業でも勉強しました。

『他者に認められたい』、確かにその通りでしょうね。

そして、この記事は最後にこう締めくくっています。上司からのテキストメッセージ(日本風に言うとショートメール)ですら、これだけの人を動かす力があるのだから、顔を合わせて直接褒めたら、どれだけの効果が期待できるだろうか、と。

この記事の筆者は丁寧にも、「英語での褒め文句」のサンプルを紹介してくれています。英語があまり得意でない方、例えばフィリピンで多くのフィリピン人のマネージメントをしている皆さん、是非とも下記のテンプレを使って従業員のハートを鷲掴みにしてみてください。

Hey, の次の下線部には従業員の名前を入れてください。

"Hey, _____________, do you have a minute? I've been meaning to tell you something. I know I don't say this enough, but I really appreciate what you're doing here. The way you handled that (project, client, problem)--it was great. I could really see your (specific quality you possess) in action, and how much it benefits the company.

Keep up the good work."

ここでは敢えて和訳は控えます(一応、英語学習メルマガなので)。個別に和訳をメッセージで頂ければ、和訳の確認・添削は行いますのでご遠慮なくお問い合わせください。『I've been meaning to tell you something.』の一文なんて、痺れますね。こういうのがサラっと出たらネイティブに近づけるのでしょうね。

ちなみに、私はフィリピン人従業員をかなり褒めます。私は多くの日本人と同じように褒めるのが上手ではないのですが、言葉って人格を変えてくれるのです(笑)。英語だと簡単に褒められます。僕は以前イギリスにいたので、イギリス人が超多用するWell done!が口癖なくらいです。

一昨日も、PhilHealthというフィリピンの役所がオフライン(その名の通り、役所のブランチ間の接続が断絶し業務が行えなくなるという、日本では考えられないが、フィリピンでは日常茶飯事の怪現象)のため、たった一つの業務のために半日待ち続けたスタッフにこの言葉を使いました。以下、原文の通り(文法ミスは見逃してやって下さい)。

(スタッフからの報告メッセージ)
Good pm Mr. KG.. Just done with Philhealth... It takes very long time because the system is offline..

(私からの労いの言葉)
Very very well done, Irish san.
Otsukare sama deshita!!

上記、間髪入れず1分以内に返信しました。クイックレスポンス、これもビジネスの王道ですね。


【フィリピン留学の裏技 英語学校ではなくフィリピンの大学院で英語を学ぶ】

私は2012年にイギリスの大学院に留学しました。目的は色々ありましたが、その一つは英語の勉強。一生に一度は本気で英語を勉強してみようと思い、40歳過ぎのオヤジが全てを捨ててイギリスへ渡ったのです。では、なぜこの時、語学学校ではなく大学院にしたのか?答えは簡単。

・語学学校は英語が話せない人が集まるところ

・大学院は英語ができる人が集まるところ

どちらがタフかは一目瞭然です。目的もはっきりしていたので、迷いはありませんでした。そして、イギリスでの生活は、私の「英語への抵抗」を根こそぎ取り払ってくれました。ですから、本気で英語を勉強したい人には、イギリスやアメリカの大学院への留学をお勧めしたいのですが、時間と費用の問題があります。

特に費用は深刻で、私の場合、学費だけで250万円くらい払った覚えがあります。簡単には支払えない金額です。そこで思いついたのが、フィリピンの大学院への留学。調べてみたら、学費がメチャクチャ安いのです。

具体的に見ていきましょう。

せっかくなので、セブ一番の名門、サン・カルロス大学の大学院(経済学)の学費を見てみます。何と年間35,000ペソ、現在のレートで約7万円です。このコースは2年なので、学費総額で14万円。激安です。イギリスの大学院の18分の1です。この金額って、フィリピン留学の1ヶ月分の費用より安いです(寮費・食費込み)。

一応、Tuition for foreign students is usually higher.という記述がありますが(外国人の学費はもっと高い)、正直、倍になっても怖くないですね。参考までに、イギリスの大学でもEU加盟国の国籍を持つ人と、それ以外の人では学費が違います。当然に前者の方が安いです。

下記リンクに、サンカルロス大学の学部や学費の詳細が記載されています。
http://www.finduniversity.ph/universities/university-of-san-carlos/graduate-courses/

もう一度、確認します。

フィリピンの大学院に通えば、授業は全て英語、友人や講師とのやりとりも全て英語になります。すごくタフな環境です。ガチで英語を勉強したいドMな方には最適な環境です。

しかし、中には「1年も留学できない」と、時間のことを気にされる方もいることと思いますが、1年も通う必要はないのです。日本に帰る必要が生じたら中退して帰ればいいのです。目的は、修士号の取得ではなく、英語の勉強なのですから。この格安の授業料です。仮に半分捨てても依然として超お得な価格であることは間違いありません。

こうして調べているうちに、自分が通いたくなってきました(興)。

大学院は、自分で勉強することが求められるところなので、比較的時間の融通はきくのです。実際に、私のイギリス人の友人(30代中半)は、以前、セブの某大学の教育学部で学んでいました。

ということで、半分ガチ・モードになって、どうしたら入学できるか調べてみました。条件は下記の通り。まあ、普通に日本の大学を卒業した方なら全く問題はないでしょう(一見、英語なので難しそうに見えますが普通に揃えられる書類ばかりです)。

***Admission requirements***

1. For admission to the Master’s degree program, possession of a Bachelor’s degree or its equivalent is required.


2. For admission to the Ph.D. The program, the M.A. /M.S. Degree (with thesis) or its equivalent is required. Presentation of previous research output may be required.


3. A grade point average of at least 2.0 (85% or B) with no failing marks in the undergraduate coursework is needed to be eligible for admission to the Master’s degree program.


4. A grade point average of at least 1.75 (or it’s equivalent) in the Master’s degree program is required for one to be eligible for admission into a Ph.D. Degree program.


5. Prospective students who do not satisfy the minimum grade requirement but who pass the Admissions Test and interview may be admitted on probation. After earning twelve (12) units of coursework, their performance shall be evaluated by a committee composed of the Dean, Department Chair, and a Professor representing the academic discipline, who will recommend them for promotion to a degree program.


6. If the Applicant’s performance in any of the tests is unsatisfactory, he/she may be admitted on probation. If the written composition is unsatisfactory and MCET is below 42 (raw score), the student is advised to take Engl 200A – Certificate Course in English.


7. Submission of Letters of Recommendation (three for Ph.D. And two for Master’s programs) from persons who can attest to the applicant’s capacity to pursue graduate work. The recommenders may be former professors and/or current work supervisors.


8. International applicants have to submit the required documents specified by the International Students Section of the university, and comply the requirements for admission to the graduate program he/she intends to pursue. For international applicants based abroad, he/she must take the Test of English as a Foreign Language (TOEFL) or the International English Language Test System (IELTS) and must obtain a minimum score for both tests. The results of the examination must be presented to the International Students Section of the University.


9. Must submit the following:

• Department Application From

• Statement of Purpose

• Official Transcript of Records

• Letters of Recommendation from two former professors

• Certificate of Transfer Credentials

• Alien Certificate of Registration (for foreign students)

• 2 x 2 color photograph.

最後に、入学に必要な英語力。サンカルロス大学を含め、私が調べたほぼ全ての学校でTOEFLかIELTSのスコアの提示が求められていますが、肝心の「必要スコア」の明示がありません。さすが、フィリピンです。オフィシャルな明示がないということは、フィリピンでは「担当者の裁量」であることを意味します。学校側も「学費を払う学生という顧客」の獲得には必死です。交渉次第では、それほど良い点数でなくても入学が認められる可能性があるように感じます。

しかし、「交渉次第」などと言っていてはゴールが定まりません。ということで、必死こいて探したところ1校、英語スコアをウェブサイトに載せている大学を見つけました。

私が探したところ、唯一その英語レベル(スコア)を公開している大学が、フィリピン大学ディリマン校。この学校、一体どのレベルの大学か調べたところ、なんとフィリピンの大学ランキングのNo1。フィリピンの東大?これなら、全体のベンチマークとしても使えそうです。


下記がフィリピンの大学ランキングです。

1 University of the Philippines Diliman Quezon City ...

2 Ateneo de Manila University Quezon City ...

3 University of Santo Tomas Manila

4 De La Salle University Manila ...

5 University of the Philippines System Quezon City

6 Polytechnic University of the Philippines Manila ...

7 University of the Philippines Manila Manila ...

8 Mapúa University Manila ...

9 University of San Carlos Cebu City

10 Ateneo de Davao University Davao City

Source: https://www.4icu.org/ph/

マニラの大学が上位を独占する中、サンカルロス大学、9位に潜り込んでいますね。ちなみに、セブで会うフィリピン人のお金持ちのサンカルロス率はとても高いです。

さて、注目の必要スコアはというと、

TOEFl (IBT) 61以上

In the case of an applicant whose native language or whose medium of instruction in the secondary school is not English, a minimum score of 500 (if paper-based), or 173 (if computer-based) or 61 (if Internet-based) in the Test of English as a Foreign Language (TOEFL).

Source: http://upd.edu.ph/admissions/foreign-admission/

これ、決して高くないです。通常、アメリカの大学院であれば 80~100が求められます。TOEFL61は、IELTSのスコアに換算してみても6.0です。TOEFL 59が、IELTS5.5なので、ほとんど5.5と言っても差し支えないレベルです。イギリスの大学院はIELTSで、6.5 ~7.0を求められるのが普通です。

Source: https://www.ets.org/toefl/institutions/scores/compare/

この程度であれば、多くの日本人にチャンスがあります。

私も益々興味深々。

「ガチに英語を勉強したい、しかし欧米圏の学費は払えない」という方にとって、フィリピンの大学院への留学は、新しい選択肢になるかもしれません。実際に、日本人の会社でフィリピンの大学への入学をサポートしているところもあるそうです。

更に私の知る限り、フィリピンの大学院は週末のみのコースもあります。セブで働いている人にとって、これは格好の選択肢かもしれません。英語を学べるだけでなく、人脈が築けるのが大きいと思います。「同級生」「同窓生」って国籍が違ってもやはり特別な結びつきなんです。フィリピンでガチで勝負したいと思っている人にとって、フィリピンの大学/大学院い通うのって、とっても面白い選択肢だと思います。



さて、今週の質問コーナーに行きましょう。

1、今週の質問コーナー

Q1, Hさんからの投稿

はじめまして、Hと申します。今年こそはセブに留学したいと思っていて、早ければ夏休みを考えています。それまでに、できる準備をしっかりしたいと思っているのですが、発音の勉強をどうすれば良いのか分かりません。何かアドバイスがあればお願いします。

<KGの回答>

楽しいか楽しくないかの問題は別にすれば、下記の順番で勉強しては如何でしょうか?


1. 発音の参考書を一冊やる
2. Youtubeで発音関連の動画を見て自分で練習する
3. 普段の音読や英語を話す際に発音に気をつける
4. セブ留学で発音を指導してもらう


順を追って説明しましょう。

1. 発音の参考書を一冊やる

英語には日本語にない音がたくさんあります。それを発音記号と一緒に学ぶには日本語で書かれた参考書でまずは十分です。というか、非常に優れた参考書があります。それは、「英語耳」という本です。

『英語耳[改訂・新CD版] 発音ができるとリスニングができる』
https://amzn.to/2IhyrBz

私はセブ英語倶楽部で英語を教え始めるまで、発音の教科書を勉強したことはなかったのですが、半年ほど前に評判の良いこの本を買ってみました。そして、驚きました。「ここまで書いてくれているとは!」というのが私の正直な感想でした。私が実地で学んだことが、分かりやすく解説してあったのです。この本を一通り勉強して、毎日少しずつで良いので1年くらい練習すればかなりのレベルに到達できるようになるでしょう。

とにかく、発音記号をしっかり頭にいれましょう。


2. Youtubeで発音関連の動画を見て自分で練習する

私が言うまでもなく、英語に関する発音の動画を溢れるほどあります。ビールでも飲みながら、1日1本気軽に見ては如何でしょうか?その際にしっかりモノマネしてみることは忘れずに。

参考までに、イギリス英語が好きな方には下記なんか良いと思います。説明が全部英語なので初級者さんにはとっつきにくいと思いますが、「英語耳」をやった後ならエッセンスは理解できるでしょう。

『English Contractions and Reductions - Advanced Pronunciation!』
https://www.youtube.com/watch?v=3LDPZu86ogE

「1日1本youtubeを見る」という目標なら、続けられますよね。


3. 普段の音読や英語を話す際に発音に気をつける

これ、すっごく大切です。発音の授業の時は上手に発音できても、実際に話す時に元のカタカナに戻ってしまう人はたくさんいます。とにかく慣れです。体に叩き込むことです。「発音に注意を払う癖」をつけましょう。

その点で、音読は一つな有効な学習方法だと思います。また、勇気を出して自分の英語を録音してみるのも良いでしょう。どれだけ自分の発音が未熟かが分かります。私もたまに自分の英語を録音しますが、今でも自分の英語を聞くのはイヤですね(苦笑)。


4. セブ留学で発音を指導してもらう

やはり誰かに指摘してもらうことは必要でしょう。自分では出せているつもりでも、出ていない音ってあるものです。セブの英語学校では「発音矯正」というレッスンを提供している学校がいくつかあると思います。

セブ英語倶楽部では、私が「発音訓練コース」を提供しています。通常のコースとは別で、全5時間で25,000円です。最初は「高すぎるかな?」とも思ったのですが、ありがたいことに受講者さんの評判も上々なので、値段はこのままで「高い価値を提供すること」に注力していきたいと思っています。このコースのポイントは、発音『訓練』と位置付けていることです。

『発音訓練コース』
https://cebuec.com/ielts-toefl/%E7%99%BA%E9%9F%B3%E8%A8%93%E7%B7%B4%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%82%B9/


Q2, Mさんからの問い合わせ

英語やビジネスの質問でなく恐縮なのですが、セブで有名なジンベイザメ・ツアーってやはり良いのでしょうか?来月3泊4日でセブ旅行に行くのですが、期間も短いので失敗しない計画を立てたいと思い相談させていただきました。もし、他にお勧めのアクティビティがあれば教えて頂けますと幸いです。

<KGの回答>

おそらく、ジンベイザメ(本当に大きいです)と一緒に泳げるのは世界でセブだけです。そういう意味では記念にはなるでしょう。

一方で、通常観光客が泊まるホテルからは、車で片道4時間くらいかかります。現地に着いてから待ち時間もありますし、実際に泳ぐのはたったの20分ほどです。つまり、たった20分のためだけに1日を費やすのです。更に朝は4時起きだったりします。

以上の事実を踏まえて、ご自身でご判断頂くのが良いと思います。

ここからは私の独断と偏見ですが、短期の旅行であればアイランド・ホッピング(ピクニック)の方が良いと思います。朝も8時くらいの出発なのでゆっくりです。ボートに乗って沖にでたらシュノーケルでお魚さんと泳いで(セブの海は本当に綺麗です)、島に着いたらランチと記念撮影。海で泳いだ後のバーベキューって、なぜか滅茶苦茶美味しいんですよね。

夕方にはホテルに戻れますし、疲れもそれほどないので、余力十分でディナーに出かけることもできます。

セブ島格安【パンダノン島アイランドホッピング】~貸切ボートプライベートツアー~(Gopro無料レンタル)
https://bit.ly/2GRwjOV

あと、ゴルフも良いでしょう!南国ゴルフ、1人ずつキャディーさんがついて、7,000円くらいで廻れるので、セブ英語倶楽部のお客さんにはとっても好評です。

興味のある方は下記をどうぞ。

セブ島格安【ゴルフサポート・ツアー】
https://lovecebumactan.com/golf-support


2、フィリピン・ビジネスあるある

最近、日本人の友人の会社設立のお手伝いをしています。といっても私は指示を出すだけで、友人のスタッフが実際には業務に当たります。その友人は、オーナーですがまだ就業ビザを持っていないこと、また英語があまり得意ではないので、私とそのスタッフが全てを担っています。

法人の設立が終わり、営業許可を取得したところで、先週はフィリピンの福利厚生の手続きに着手しました。フィリピンでは、従業員の福利厚生として、SSS、PhilHealth, Pag-ibigという3つの制度があり、全ての法人はこれらに加盟し毎月の掛け金を払うことを法律で義務付けられています。

フィリピンで従業員を募集する際に、この3つに加入することを明示すると応募率は上がります。というのも、これらに加入していない会社がいまだに多いからです。フィリピン人だって「安心」とか「保障」が欲しいのは同じなのです。

先日、日本人経営でセブでは結構有名な大手英語学校の講師と話す機会があったのですが、彼はこの3つの恩恵に預かっていないということでした。正社員ではなく、契約上は「外注講師」なのかもしれませんが、少し残念に思いました。

話をその加入手続きに移します。結論から言うと、SSSで丸2日、Pag-ibigで1日を要しました。馬鹿げています。まずSSS/Social Security System。オフィシャルウェブサイトには、登録に必要な書類が明示されているのですが、当然、それだけでは通りません。ほんとに馬鹿げています。訪問する度に、これも追加、あれも追加、という感じで友人のフィリピン人スタッフの顔色もどんどん険しいものになっていきました。

挙句には、「会社登記簿と営業許可証をコピーではなく本書で持って来い」とか、「これとこれではサインの筆跡が違う」とか。。。もう阿呆らしくなりました。こちらは、法に則り毎月掛け金を払うために手続きに来ているのです。それを拒絶するって馬鹿としか言いようがありません。彼らがすべきは、未加入の法人を摘発し加入させ、毎月の掛け金の収入を上げることのはずです。そうすればもっと手厚い保障が出せるわけです。SSSの事務所が、友人の事務所から徒歩3分であったことが唯一の救いでした。

そんなSSSをようやく通過した後、経験上かなり緩いはずのPag-ibigでそのスタッフの怒りは頂点に達しました。彼女は本当にいつもニコニコしている、超温厚な女性なのです。そんな彼女がI’m angry.と言ったのです。これはタダことではありません。こういう時は、同情200%の表情を浮かべて、首が折れるくらい何度も頷きながら彼女の話を聞くに限ります。彼女曰く、『従業員が1人ではだめ。最低3人の名前を申請書に書けと女性の担当者に言われた』とのこと。本当にクズですね。

従業員が1人でも、法人設立は許可され、営業許可証も出ているのです。それを、間違いなくそれらよりも下位に位置する機関の1従業員が否定するなんて傲慢の極みです。スタッフには「分かった、あなたが言いたいことを全部言ってきなさい。それで、向こうが却下するならそれでいい。Pag-ibigはやめましょう」と言ってもう一度送り出しました。

約1時間後、そのスタッフ帰還。その手には登録済みの証書が。「どうしたの?」と聞くと、「今度は男性スタッフが出てきて、従業員1人でも何の質問もなくあっさり登録できました」とのこと。「例の女性スタッフは?」と聞くと、「隣にいて見ているだけで何も言いませんでした」。聞いているだけど、愚かさに悲しくなりますね。

これこそがフィリピンの奥義「担当者によって言うことが違う」なのです。またの名を「法治国家」ならぬ「人治国家」。こうして今日もフィリピン全国で、役人の戯言に振り回される無数のフィリピン人が悪態をついているのです。

最後に、今回私が学んだこと。それは、綺麗な女性はこの手の仕事には向いていない、ということ。

フィリピンの役所は基本どこに行っても女性スタッフばかり。マネージャーも女性ばかり。まさに、『男が働かない国フィリピンの縮図』がそこにあるのです。そして、こうしたお局女性に、可愛い女性は常に虐められるというあからさまな実態。今回私がタッグを組んでいるフィリピン人女性スタッフは、控えめに言ってもかなりの美人さんです。今回、どこに行っても手続きに異常に時間がかっかったのは、私はこの彼女のルックスに起因するのではないかと思うのです。真相は藪の中ですが、現時点、これ以外に理由が思いつきません。

この美人スタッフ、男性相手だと圧倒的な戦闘力を発揮するんですけどね。。


3、今週のセブのレストラン

スミマセン、このコーナー今週はお休みです。


4、今週買ったもの

スミマセン、このコーナーも今週はお休みです。


5、筋トレ

筋肉を育てるには十分な栄養(タンパク質)が必要です。そして、セブで安くて・早くて・美味しいタンパク源と言えば、セニョール・ペドロのチキン丸焼きです。

一羽丸ごとで195ペソ(約400円)、待ち時間も20秒程度。串からチキンを抜いて大きな包丁でブッタ切るだけです。個人的にはこの「待たなくて良い」というのが最高です。

『セニュール・ペドロ』
https://twitter.com/Cebu_Eigo_Club/status/1096742680539721729

地元フィリピン人にも大人気のセニュール・ペドロ。ちょっとした差し入れにも、重宝します。喜ばれること請け合いです!

下記は、セブ英語倶楽部 筋トレ部について。

卒業生からの最新体験談。
『英語と筋トレ、人生における財産を手に入れました!』
https://goo.gl/uedEXh

興味のある方は、下記をどうぞ。
『肉体改造&ダイエット留学 英語力と健康的な体を手に入れる』
https://goo.gl/mGMe5e


6、経済&投資

日経平均 (年初来 4.43%)
ダウ平均 (年初来 10.96%)
フィリピン平均 (年初来 5.93%)

日経平均は一時21,000円を取り戻しましたが、すぐに20,900円に落ちましたね。まあ、先週金曜のアメリカ株が爆上げだったので、週明けの日経平均も上げるでしょう。今週は、21,500円を狙って欲しいですね。

最近は、雇用(失業率)以外の経済指標がよくありません。なんと、物価上昇率がマイナスに転じています。要はデフレです。中国もアメリカからの輸入が4割減というとんでもない数字が出ています。

少なくとも、このまま秋に消費税を上げたら日本経済はまたもや冬の時代に突入することでしょう。いやいや、困ったものです。。


それでは、また次回お会いしましょう。

Happy Studying!!

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