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バズらずに日常になる音声 / ペルソナで知るリスナーのニーズ

どうも、Deikoです。音声配信をサポートするPVやBGMの制作をしています。

今回は、音声はバズらないが日常の一部になるという話、音声配信のヒントになるペルソナの話をします。

現代の私たちが嫌うもの

現代は娯楽が多いし、情報が多いです。そのため、私たちは楽しみを知って、答えを知ってきました。しかし、その代償として、私たちは自由な時間を奪われました。

そんな私たちが嫌うものはなんでしょうか?

答えは無駄やハズレです

時間を奪われた私たちは残された時間を無駄にしないように、ハズレを引かないように過ごします。買い物や食事をする時はレビューや評価で最適な答えを探します。また、本屋では立ち読みしてから買うし、電子書籍ならサンプルを読んでから買います。

現に映画は、漫画やアニメ、テレビドラマの劇場版がヒットし続けています。これは漫画やアニメ、テレビドラマで面白いことが確定している、つまり、アタリだと知っているものを見ています。(鬼滅の刃も漫画で内容を知っているのに映画を観に行った人もいるのでは?)

Twitterでは、新作の映画よりも、金曜ロードショーで流れる何度も観た名作がトレンドに入ったりします。

他にも、YouTubeはサムネイルやタイトルで答えが出ています。大食いの動画は料理が見えているし、顔出ししている方は表情をサムネイルに大きく載せます。さらに、切り抜きが乱立して時間を短縮させて、無駄を省くような動きを見せています。

音声がバズらない理由

では、音声はどうでしょうか。

音声をサムネイルやタイトルで表現することは極めて難しいです。音楽で考えてみるとわかりやすいかと思います。CDジャケットやタイトルから音や歌詞が想像できないことと同じです。大まかなジャンルを感じ取れるくらいで、使用している楽器やボーカルの声質などは想像できません。

それに加えて、音声配信は音楽と違う点があります。音楽は開始1分ほどで好みかどうか答えがわかるのに対して、音声配信は最後まで聞くことを要することが多いです。つまり、音楽の3分と音声配信の3分では、同じ3分でも違います。

音楽の3分は1分
音声配信の3分は3分

アタリとハズレがわかるまでに時間がかかる音声配信は、無駄やハズレを嫌う私たちの天敵と言えます。これがバズらない理由だと思います。

では音楽はどうしてバズるのでしょうか。答えは動画です。音楽は音声でありながらも、動画を駆使してバズります。最近では、TikTokで流行る音楽もありますね。また、カバー動画もあります。SNSが浸透したことで多くの人は発信を求めています。歌を聴くのではなく、歌って発信したいという人が増えたのです。その結果、カバー動画が後押しをして、オリジナル音楽がバズっています。(瑛人さんの香水はMVも特徴的でカバーしたくなる、発信したくなるような作りになっていました。)

音声配信のネタバレ実験とPV実験

私は様々な方の音声配信をTwitterでシェアしています。その際には、その音声配信に対するコメントを書くようにしています。そうすることで、あえてネタバレをさせています。

ネタバレを嫌う方もいらっしゃいますが、ここまでの話を聞いていただいた方にはお分かりいただけるかと思います。

ネタバレした作品を人は見る

まだ、実験段階なのでどれくらいの効果があるかはわかりません。勝手に実験に使わせていただいている皆様、本当に申し訳ございません!

また、私は音声配信をサポートするPV制作をしています。これは音楽でいうところのMVとなりうるのかという実験でもあります。しかし、PVは導入にしかならないので、音声をそのまま使うMVとはまた違うような結果になりつつあります。

習慣化する音声

音声配信は上手く利用できれば無駄をなくすことも可能です。例えば、洗濯物を干している時は、耳が空いていて無駄になっている。ここに音声配信が入り込めば無駄をなくすことができます。

さらに言うと音声は習慣化します。例えば、車を運転している人や勉強に励む学生がラジオを聞く。通勤通学の電車の中で音楽を聴く。睡眠の前にASMRやヒーリングミュージックを聴く。このように音声はこれまで、日常の一部となり溶け込んできました。そして、これからも音声は空いた耳に入り込み、習慣となるはずです。

習慣を意識することで音声配信はバズりはしませんが、常連のリスナーが生まれます。このリスナーはちょっとやそっとじゃ離れません。生活が変わらない限り、音声配信者の強い味方となってくれると思います。(結婚を機に生活が変わる、進学を機に生活が変わる、など生活の変化で離れる人が多いです。)

音声配信のヒント:ペルソナを作る

ペルソナとは、典型的なユーザー像のことでマーケティングにおいて活用されます。よくターゲットと勘違いされますが、ターゲットは幅を持たせて設定するのに対し、ペルソナはリアルな人物像を設定します。

ターゲット
→20代、女性、掃除が苦手

ペルソナ
→高橋晴美、28歳、女性、専業主婦、東京に住む、賃貸、3人家族(夫、長女4歳)、アンティーク雑貨のコレクションが趣味、掃除が苦手で後回しにしがち、長女を幼稚園に送り届けた後に家事をする、Instagramでアンティーク雑貨の写真を投稿している

このペルソナのニーズにあった日常に溶け込み聞く習慣になる音声配信とはなんでしょうか?


幼稚園に子どもを送り届けた後に一息つけるラジオ
掃除をしながら聞ける女性の愚痴配信
アンティーク雑貨に合うおしゃれなカフェ風BGM

このように代表的なリスナーとしてペルソナを設定し、活用することでまだ発掘されていない多くのリスナーが求める音声配信を制作できます。

最後に

一応マーケティングの勉強をしたことがあるので、ヒントになりそうなことも話しときました。何かお役に立てましたでしょうか?それでは、バイバイ。

このノートが面白い、タメになったという方は是非サポートしてください。また、Deikoの音楽活動を支援したいという方は是非サポートしてください。