来年のブレーク候補【巨人篇】

 主にセ・リーグを見ている僕がパ・リーグのブレーク候補を挙げるということで、続くかどうか不安だったがひとまず6球団を全うすることができたので一安心だ。今回はセ・リーグ篇第1弾ということで、盟主巨人のブレーク候補を紹介しよう。

投手

 巨人の投手陣はここ数年のドラフトで入団した選手が台頭しフレッシュになりつつある。高卒2年目から一軍に定着した戸郷翔征はもはやエース格となり、今季は新人の大勢が抑えにバッチリと嵌った。この流れに続きそうな選手が戸郷の一つ下となる堀田賢慎という投手だ。

 彼は1年目に肘を痛めてしまいトミージョン手術を受けて育成選手となっていたので、3年目となった今季が実質的なルーキー・イヤーであった。そんな今季、オープン戦から地道にアピールを続け、支配下登録を勝ち取るも安定感を欠き2勝に留まってしまったがフェニックス・リーグでは春先の球威が戻っていたので、来季はローテーションに入ってもおかしくないのではないか。

 堀田の課題は安定感だ。前述の通り球威、そして制球力にムラっ気があるので、投げてみないとどういった投球で、またどこまで投げられるかが全く分からない投手なのだ。これを克服するために、まずは体力をオフの機関や春季キャンプにつけて欲しいものだ。

野手

 野手は今季、一軍で50試合に出場した中山礼都だ。ポスト坂本勇人が不在の中、その筆頭に赤丸急上昇で躍り出た高卒2年目の選手である。余談ではあるが中京大中京高時代に髙橋宏斗と同世代のチームメイトだったということもあり、巨人中日のライバル関係の系譜に続く選手となる予感もする。

 中山の魅力は打撃だ。高校時代には公式戦通算で三振を1度も記録したことがないという天才的なミート力の持ち主である。今季も初めての対戦となった大野雄大の初級を綺麗なセンター返しで安打したことが記憶に新しい。守備でも坂本勇人と比べてしまったら半人前ではあるものの、堅実性に光るものがあり、一言でいい選手と言える選手である。完成形は東出輝裕を遊撃手にしたような選手なのではないか。

最後に

 育成の巨人復活の予感がある。浅野翔吾も入団したので、原辰徳監督の集大成は華々しく、みずみずしいものとなりそうだ。

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