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新コーチは数字がお得意?

 中日のキャンプ情報を追っていると、新任の和田一浩コーチが「OPS」という聞きなれない指標を大事にするとのニュースが入った。今回は、和田コーチへの期待と中日ナインがこのOPSを稼ぐにはどうしたらいいのかを考えていこう。

NHK解説者出身だからこその強み

 やはり、NHKの野球中継は他の民放メディアとは一線を画している。これだけで受信料を払うだけの価値があると言っては言い過ぎだが、網羅している指標の多さには脱帽である。そのノウハウを遺憾なく発揮している番組こそが「球辞苑」なのだが、和田コーチはそんな最先端の情報が集う放送局で解説者を務めていただけあってこういった分野には非常に強いのだろう。

 中日は前任の与田剛監督、伊東勤ヘッドコーチが2人ともNHKの人気解説者であり、そこから彼等の解説範囲であった投手力と守備力が格段に向上したという先例がある。今回、和田コーチによって打棒が復活することに期待しよう。

OPS向上に必要なものは…

 まず、OPSの算出方法は出塁率+長打率であり、ごく稀に10割を超えることがあるが、7割ほどで優秀と言えるのではないか。

 ただ、中日の打者陣で7割を超えた選手と言うと、阿部寿樹とA.マルティネスは退団してしまったので岡林勇希、大島洋平、ビシエドの3人のみ。ただ、チームトップのビシエドでさえセ・リーグ全体では11位とかなり劣っている。従って、OPSに主眼を置いた場合の打撃10傑に中日ナインの名前が無いのだ。これを見ると和田コーチの言う通り、OPSが打撃成績に直結することが分かるだろう。

 ただ、「OPSを上げろ」と呪文のように唱えても、選手たちはピグマリオンではないので出来ないだろう。であれば、やはり昨年からこのnoteで幾度となく言っている通り、次の塁を狙う姿勢を身につけて二塁打を増やすことが鍵だと言えるだろう。また、出塁率を向上させてOPSを上げるのであれば、俗に言うくさい球をカットして四球を選ぶことが求められるだろう。

最後に

 個人的に、指標を見ながらの野球観戦には興味があったものの、数学が苦手なので避けていたが今回のことを通して挑戦しようと思った。

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