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新ユニフォームを観察しよう!【横浜篇】

 平成24年のDeNAベイスターズ発足時から、色を変えながら生き残っていた横浜のホーム・ユニフォームが一新された。発表会のメンツが「19」の山崎康晃と「98」の京田陽太だったので、平成10年のV1と同じデザインが予想されたが、革命的なデザインとなった。今回は、そんな横浜の新戦闘服を穴が空くほどじっくりと観察することとする。

昇華プリントを伝統に?

 広島のユニフォームのように、電撃的な発表ではなく徐々に現行版のユニフォームを変形させていくという広告を打ち出していたのであまり驚きはなかったが、デザインのみを見るとやはりこちらもトンデモユニフォームだ。

 これを言うとユニフォーム愛好家の諸氏に文句を言われそうではあるが、これだけ昇華プリントでしか表現できないようなデザインを採り入れ、中途半端に刺繍を残さないということはかなり潔いではないか。特に中央のラインは今までにはない、すこしサッカーの風味のある綺麗なものだ。肩のラインが入っていて、モデルも京田陽太ということで少し前の中日のユニフォームっぽさも若干あるが、唯一無二の革命的デザインなので面白い。

 昨日ランキング形式で特集した、中日や巨人のユニフォームとは違うベクトルの「カッコ良さ」のあるユニフォームだ。親会社がDeNAとなってまだ10余年が経つのみなので、こうした昇華プリントのユニフォームを伝統にすると面白いだろう。港町らしく、開放的で新しいものをどんどんと取り入れて欲しい。

賞味期限は短いだろう

 このユニフォーム、はっきりと言うとかなり短いスパンでの更新が必要だと感じる。昇華プリントの特性は、「なんでも出来る」というところだが、それは短所にもなり得るのだ。様々なデザインができるので、流行りはかなり短いスパンで変わっていく。その最たる例がサッカー日本代表のユニフォームだ。持って2年から3年までという感じなので、サポーターの方々はレプリカ集めに骨が折れることと存じる。

 恐らく、胸に集まった図太いラインは今現在における昇華プリントのスポーツウエアの流行なのだろう。そう考えると、広島のホーム・ユニフォームにプリントされた赤い飛沫も辻褄が合うのだ。ただ、前述のサッカー日本代表のように時代の最先端を走るためにも短いスパンでの試行錯誤を繰り返して欲しいものだ。

その他、気になったこと

ヘルメット・帽子も刷新

 横浜のヘルメットと言えば、ラメが入ったスカイブルーなので横浜球場のカクテルライトに照らされると非常に映えるという印象であったが、今回の変更で久しぶりにつや消しのものとなった。これは個人的な好みの問題ではあるものの、横浜は非常に明るい青を使っているのでつや消しはあった方がいいだろう。

 また、帽子もザ・化学繊維といった光沢のある生地からウール風のものへと変更された。昨季ニューエラ社製のものから47社製のものへと変更されてから汗が滲む様子が目に見えていたので、今回の帽子の機能性に注目して横浜のキャンプを観察することとする。ただ、今回の生地の変更で帽子は間違いなく「街着で着こなせるユニフォーム」に近づいたということだけは言える。アパレルにも力を入れている球団らしいいい変更だ。

ストライプ廃止で…

 今回、横浜のストライプが廃止されたことによりお披露目会やそのポスターでユニフォームを着用したナインが一回り大きく見えたのは僕だけではないだろう。その中でも一際目立っていたのが4番の牧秀悟だ。あの屈強な、ずっしりとした体格で通年を通して二塁手を全うしているのかと驚くと同時に、俊敏さと屈強さを両立する彼に改めて尊敬を覚えた。

最後に

 今回のユニフォーム、次回の投稿で予定しているセ・リーグユニフォームランキングではBクラスになってしまっているが、それはセ・リーグには秀逸なデザインが揃っているからだ。このユニフォーム、賛否両論あるだろうが僕個人の感想としてはいいユニフォームだ。

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