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根尾昂に背負わせるには重すぎる

 ここに来て、投手としての根尾にプロの壁が立ちはだかっている。先発に挑戦するという目標の下、日々鍛錬を積んでいるだろうがキャンプ中の実戦登板は果たすことが出来なかった。今回は、そんな根尾について思うことを書いていくこととする。

普通に考えたら、計算は出来ない

 根尾は今季、大卒の新人と同い年になる。従って、根尾のプロ4年間を学生として換算すると4年生の途中で投手に専念をし、先発を経験せずにドラフトに掛かった選手ということになるのだ。

 こうして文字に起こすと分かっていただけるだろうが、昨年のドラフト候補であれば下位指名かそれよりも下の育成ドラフトでの指名にかかるかかからないかというラインであろう。そんな選手に過度の期待をしてしまっては潰れてしまうことは誰が見ても明らかである。今季は登板をすることが出来たら御の字なのではないか。

フォームは天性のもの

 おそらく、根尾のフォームにケチをつける人はいないだろう。いわゆる「教科書通り」のフォームである。前に突っ込まずに体重移動をできている。また、テークバックの際に右肩を1度落としてその反動を使いリリースの際に球を上から叩くことができているのだ。桑田真澄現巨人コーチの現役時代のような、天性のフォームである。

 なぜこのフォームが天性のものといえるかというと、この投げ方は制球をつけることが非常に難しいからだ。前述の通り、右腕を大きく使うために体幹を非常に良く使う。従って、このフォームを使いこなす彼は体幹に秀でたものがあるのではないか。中学時代にはスキーで突出した好成績を収めているという。また、体幹が強いということを応用すると、肩肘を過度に使わなくても質のいい球が投げられるということにも繋がるだろう。この才能を活かし、時間をかけてでも一流の先発投手へとなって欲しいものだ。

最後に

 根尾は中堅になって1人前となることを目指すとちょうどいいのではないか。前例がほとんどない野手から投手への転向は色々と手探りだろう。遅咲きでいいので、長く活躍する選手を目指して欲しい。

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