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ソフトバンクの51人

 おそらく、タイトルを見て「あ、こういうことか」と分かった方は居ないだろう。これは今季、ソフトバンクの育成選手の中で支配下登録を掴むことが出来ないことが確定している選手の数である。今回は、これがどういう事なのかを考えていくこととする。

MLBでは当たり前とはいえど

 この話題になった時に、よく意見として挙がるのは「MLBでは8軍まである中から40人のロースターを掴むのだから、NPBも同じようにすべきだ」ということである。ただ、僕はこの意見に真っ向から反対する。

 まず、MLBの土地柄を理解していればこのような意見は口が裂けても言うことが出来ないはずだ。MLBは日本の合計で約4倍程の人口を持つ米国、カナダを拠点としており、ドラフトでは隣国のドミニカ共和国、プエルト・リコからも選手をスカウトしているのだ。対してNPBは1億数千万人という限られた人口の中からスカウティングをしており、更にアマチュアの社会人野球、独立リーグとの持ちつ持たれつの関係の下で成り立っているので選手の乱獲は御法度と言えるのだ。

個人的に考えた打開策

 ここからはあくまで僕個人が考えたことなので、最近の流行り言葉で言うところの「ツッコミどころが満載」と言った状態になるだろうが、是非とも暖かい目で見ていただけると幸いだ。

 まず、「自由契約になる権利」を全ての育成選手に与えるべきだ。現在、支配下選手と育成選手は共通してFA以外に自ら退団を選ぶには特別な事情がない限り「任意引退」という形になり、2度とNPBでプレーできなくなってしまうのだ。これではいわゆる「飼い殺し」が起こってしまうので、せめて育成選手だけでもこの権利を与えるべきなのだ。

 また、FAの人的補償や昨オフに大いに話題となった現役ドラフトの対象に育成選手を入れ、支配下選手と限りなく近い契約にすることも必要な事だと感じる。甲斐拓也や千賀滉大のような生え抜き選手のシンデレラ・ストーリーは感動するが、その根っこには選手自信が活躍することがあることを忘れてはいけないのだ。

最後に

 これは本当に難しい問題で、限られた人材をプロとアマチュアにどう分配されるのが適切かが問われていると感じる。

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