来年のブレーク候補【オリックス篇】

 決戦10.2を制し、大逆転でV2を果たしたオリックスは吉田正尚が抜けたことで苦しい戦いが予想される。今回は、そんな猛牛軍団のホープにハイライトを当てよう。

投手

 この球団の投手は既に若手の宮城大弥がエース格の活躍をしているが、今回は彼の1年後輩にあたる山下舜平大を紹介しよう。

 所謂髙橋宏斗世代の14年生まれ。日韓W杯のちょうどその年に生まれた21歳の若き剛腕だ。この投手は高校時代に直球とカーブの2球種のみで打者を圧倒していたということで、あの昭和の怪物と重ねられて「江川2世」との呼び声も高かった投手だが、プロ入り後2年間を二軍ですごした。満を持して今季のポストシーズンには一軍に帯同したが、登板はなくベールに包まれたとっておきの秘密兵器である。そんな右腕を来季のブレーク候補に挙げた理由はなんと言ってもフォームの美しさからだ。一言に表すと「今風」の上手投げと言うべきだろうか、非常に力感のないフォームからバレーボールのシュートを決めるかのごとく高い位置で球を離して角度をつける投げ方をする広島の森下暢仁のようなフォームである。足首の手術の影響から、開幕に間に合うかは分からないが投げられるようになったらすぐにでも一軍で使って欲しい投手である。

野手

 投手陣とは対照的に、野手は吉田正尚が抜けたことで左打者にとってはかなりのチャンスとなるだろう。ということで、ここでも山下と同じ14年生まれの来田涼斗という選手を挙げることとする。

 今季は不振に終わったが、昨季は高卒ルーキーとは思えない打撃を一軍でしていた。「ガッツ」小笠原道大のような気持ちのいいフルスイングで、かなり大きな弧を描く飛球を飛ばす打撃はかなり威圧感があるだろう。来季は指名打者、そして試合で大差がついたら終盤から解除して守備の経験を積んで欲しい。この選手がレギュラーに定着したらV3も夢ではないだろう。

最後に

 ここまでパ・リーグの記事を書き続けているが、普段セ・リーグを中心に見ている僕が間違いを犯していたらどうかご教授をお願いしたい。

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