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森越祐人が中日新コーチに

 愛知大学野球連盟のファンである僕にとって、森越コーチと言えば名城大の内野守備を鍛え上げた名伯楽である。そんな彼が中日に入閣したことは素直に嬉しい。今回は、ハンカチ世代の青年コーチに期待することを書いていくこととする。

基本プレーの徹底を

 冒頭でもお話したとおり、名城大の内野守備は非常に手堅い印象を持った。いわゆるボーンヘッドと呼ばれるような記録に残らないチョンボがなく、指先まで神経を張り巡らせたような気合いの入った攻撃的な所作、そして何よりもアイコンタクトや声掛けによるシフトや送球の確認にはレベルの高い愛知大学野球連盟の中でも一際抜かりないように見えた。

 現在、中日の二軍内野陣は非常にフレッシュな顔ぶれが揃っている。特に二遊間は高卒1年目の星野真央に加え、今ドラフトで3人の選手を獲得したので将来性に富んだ豊かな素材が沢山揃っているのだ。ただ、彼らに共通して言えることは荒削りというか、危なっかしいということである。驚くようなファインプレーはするのだが、同時に「なんでこんなゴロをプロ野球選手が捌けないのか」と思わざるを得ないプレーが多々あった。森越コーチにはぜひ、名城大ナインのような抜かりのない堅実な守備の土台を築き上げて欲しい。色々な意見はあるだろうが、二軍はやはり基本プレーの徹底をすべきだ。

「選手が近寄りやすいコーチ」に

 現在、中日の首脳陣はネームバリューが凄まじい。2500本に近い安打を打った立浪和義監督はもちろんのこと、荒木雅博コーチ、中村紀洋コーチ、そして森越コーチ同様に新任の和田一浩コーチと名球会メンバーのコーチが多数いる。ただ、スター選手だっただけに首脳陣と選手のコミュニケーションが上手く取れていなかったように見える場面が多々あった。その最たる例が波留敏夫コーチの気合いの入った円陣で、表に出ていないだけであのようなことが多々あったのではないか。時代錯誤とは思わないが、歳が近く「アメ」となるコーチが1人でもいたら、だいぶ雰囲気が変わるのではないかとは今季ずっと思っていた。

 そこで白羽の矢が立ったのが森越コーチ。彼は35歳と若く、失礼な言い方をするとあまり目立った活躍のなかったバイプレーヤーなので選手はとても近寄りやすい存在だろう。

最後に

 中日組閣、残すは二軍投手コーチのみとなったが誰になるのかが楽しみだ。

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