阪神、2人の外国人を獲得

 ガンケルら外国人投手陣が一斉に球団を去った阪神だが、やはり彼らに変わる新しい選手を2人獲得した。今回は、そんな阪神新外国人にハイライトを当てることとする。

ケラーはメッセンジャーの再来か

痩身の白人投手で名前が「ケラー」、それも阪神獲得ということで、1年前の報道が今回ってきたのかと真剣に思ったが別の同姓選手である。また、今季活躍したカイル・ケラーとは違い先発投手のようだ。長身からの直球は150キロを超え、多彩な変化球を持つといういかにも阪神らしい投手である。マイナーリーグでは奪三振能力に優れていたとの事だが、ミート打撃に長けた選手の多いセ・リーグでは緩急を駆使して凡打させるというタイプになるのではないか。

 あくまで個人的な感想だが、彼はNPBで活躍するのではないかと感じる。投球の映像を見ていたら、中堅方向に抜けそうな打球をジャンプして素手で捕球したからだ。決して上手いとは言えないフィールディングであったものの、投げること以外全くできず、犠打の処理や投内連携をしようともせずに退団した選手が多くいる中でこの「やる気」は素晴らしい。春季キャンプで日本式の緻密な投内連携や打球処理を学べば、かつてのメッセンジャーの様に安定して星を積み重ねる先発投手になる予感がする。不安材料は制球が粗いことではあるものの、少々荒れる程度であれば武器となるだろう。藤浪晋太郎のように3塁側に踏み出すので、それが荒れたら右打者は怖いはずだ。

ビーズリーは先輩に続くか

 先日、楽天の新外国人であるバニュエロスをただただ褒める駄文を投稿したが、このビーズリーもそれに近い文章になるだろうということだけは最初に示しておこう。

 まず、この投手の魅力は肘の使い方だ。ヤクルトのマクガフのようなコンパクトで一切無駄のないテークバックから、元阪神のマテオのような大胆に腕を振る投球フォームはまさに理想と言っていいのではないか。この投球フォームから繰り出す直球は伸び、切れ味共に光るものがあり、打者から見るとホップするような軌道に見えるのではないか。変化球はスライダー、フォークを兼ね備えており、奪三振がかなり多くなると予想する。ただ、大胆なフォームなので故障が唯一の不安材料だ。酷使をされる宿命の救援だが、抑えやその前を投げるセットアッパーに固定して少しでも負担を減らすことが必要になってくる。それにしても27歳と若く、MLBでの経験が浅いのでハングリー精神も旺盛なのではないか。スアレスやじょんそんのようにNPBで実績を積み、MLBへと返り咲くルートを辿る未来が目に見えている。

最後に

 日本人の地力はあるので、外国人が当たったら一気に3位から優勝候補へと成り上がるだろう。岡田彰布新監督は繋ぎの監督かと思ったが、意外にも本気で「アレ」を目指しそうだ。

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